表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/97

“エッグ”という名のギフト―2

挨拶と同時に手を伸ばすメルクーア。

ミカサは一瞬、戸惑いながらも無碍に出来ないと

彼女の手を握り、握手を交わす。

笑みを浮かべるメルクーアとマキナ。

それを見た艦長風の男性が間に入るべく、咳払いをする。


リチャード:「司令。立ち話もなんですし、ミカサ嬢も一息欲しいでしょうし

報告などもする為にも場所を移しましょうか」

メル:「そうですね――――ミカサさん、よろしいでしょうか?」

ミカサ:「あ、はい!私のことはお気になさらず・・・!!」


幾ばくかの緊張感も残っている為か、若干キョドってしまうミカサ。

その様子にクスリと笑みを浮かべながら、マキナと共に先導する。

そんな3人を後ろから見やるリチャード艦長は


リチャード:(――――司令もだが、マキナ少尉も本来ならばミカサ嬢と並んで

まだまだ年端のいかない少女だと思うはず―――なのだがな―――無情だな―――)


そう述懐しながら被っていた帽子を深々と被り直し、彼女らの後を追う様に足を動かしていく。

場所は【マーナ=マークリル】の艦長室へと移動する。

内装は艦長であるリチャードの趣味が反映されているのか、モダンな室内といった感じでアニメなどで見る様な殺風景な艦内の様子とは違った感じだった。

来客用のソファーへと腰を降ろしているミカサ達にリチャードは備え付けていた

コーヒーメーカーを操作しながら、声を彼女達に掛ける。


リチャード:「ホントはアールグレイなどの紅茶を思ったのですが切らしてまして・・・インスタントのコーヒーで申し訳ないですが。勿論、お口に合う様にしておりますからご心配なく」

ミカサ:「いえ、ありがとうございます!私、紅茶よりもコーヒーの方が好きなので」

メル:「でしたらなによりです。艦長の淹れるコーヒーはインスタントでも格別ですよ」

リチャード:「いやいや、暇な時には研究しているが故ですよ」

マキナ:「ご謙遜を。アンダーソン艦長のコーヒーは皆からも賞賛されています」

リチャード:「そう褒められると嬉しいものだね~」


笑みを浮かべながら人数分の用意をするリチャード。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ