表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/97

貫くものと鋼鉄の鴉―8

ミカサは周囲を確認しながら探索を報告する【クロウ】


クロウ:『周囲に反応なし。どうやらこの2機だけみたいですね』

マキナ:「他の連中は?」

ロングスカウター:『そちらに関してはライアー達が既に対処した。ちなみに【ゴブリン】はそちらに居たようだがこちらもALを持ち込んでいたので特に問題は起きなかったがね』

マキナ:「用意周到だな」

ロングスカウター:『司令の判断でね。とはいえ、ここまで強硬な手段に打って出るとは想定外だったが―――――』

マキナ:「以前の襲撃と関係は?」

ロングスカウター:『それはこれからだが恐らく関係はないだろう。明らかに手口が違う』


確かに、とマキナは同意の反応を示す。

前回の襲撃者は少なくとも機会を伺った上でALも控えさせていた。

少なくとも依頼者からの要望(リクエスト)を忠実に守っていたからこその慎重さで

ある。だが、今回の相手はそういった慎重さもない短絡的とも云える杜撰さを感じさせた。


ロングスカウター:『どちらにせよ、詰問はこれから行う予定だが―――』

ナツミ:「そこの白いレイヴン。聴こえているならそちらの少女を降ろして搭乗者も降りなさい!」


【ピースキーパー】1号機の辻本ナツミは【ガンクロウ】に向けて警告を発していた。

東海林機の【ピースキーパー】2号機も警察の面々を伴って到着し、地面に転がっていた【ゴブリン】から搭乗者を引きずり出して拘束していた。

もう一機の【ゴブリン】にも応援に駆け付けた警察の面々が搭乗者を拘束しようと集まっている。


マキナ:「どうする?」

ロングスカウター:『先ほど司令から指示が来た。ミカサ女史と共に本艦に帰投せよとのことだ』

マキナ:「そうするしかないか――――」

ロングスカウター:『彼女に関しては“社長”達が手を打つらしい。【ガンクロウ】と

共に帰還指示に従ってくれ』

マキナ:「了解。―――ミカサ、少し我慢して欲しい」


ロングスカウターに返答した後、外部音声へと切り替えてミカサに声を掛けるマキナはミカサの答えを待たずに【ガンクロウ】を跳躍させ、壁に捕まりながらビルの

屋上へと昇り、そのままビル群を飛び越しながら現場を離れていく。

静止しようとナツミは外部スピーカーを大きくして呼びかけるもそのまま【ガンクロウ】は素早くその場から撤収するのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ