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マシンナリィガール:ゼノ  作者: 貴宮アージェ


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CHAOS(ケイオス)―9

同時刻。

【マーナ=マークリル】艦内居住区の一室。

綾波ケイの為に宛がわれた一室だが同時に彼女の研究室とも云える場所でもある。

研究区画は【マーナ=マークリル】に別に存在はしているがそれは別に彼女が

個人的に用意した彼女専用のブースだ。

室内は就寝用のベッドを収納スペースに格納可能なモノに変更している為か、

非常に広々とした空間となっている。

しかし、その空間の大半をディスプレイなど大量の機器が占拠していた。

ちなみに冷却を兼ねてか冷房は最大稼働を常にしており、非常に寒々とした状況下と

なっているので彼女は常にドテラハンテンを始め、薄着の上に厚着というアンバランスな恰好になっているのは彼女自身はあまり気にしていない。


ケイ:「部屋出る時はドテラ脱げばいいだけだし、時期的にもムシムシするし」

メギストス:『誰に向かって言ってるんです?』


主が虚空に向けて言っているのを彼女のサポートAIである【メギストス】がツッコミを入れる。

そんな相方?のツッコミを無視してケイは無数のディスプレイの一つを睨んでいた。

幾つかのディスプレイは彼女が暇つぶしを兼ねてネットの配信サイトの配信画面が

映っていたが彼女の見ていたものはそれらではなかった。

中央のディスプレイには文字列と思わせる記号などが羅列している。

その光景だけ見るとアニメやゲームみたいなよく見る演出とも云えるがケイはその

ディスプレイを瓶底メガネの奥底に映る真剣なまなざしはまるですべてを射抜くかのようにディスプレイに表示されている光景を見つめている。


ケイ:「―――――――――」


彼女が見つめているのは【CHAOS(ケイオス)】のHTMLファイルだ。

公表されてからすぐにケイはメルクーア司令に無理を言って【CHAOS】のOSソフトを入手してもらった。

何故、彼女がそこまで【CHAOS】に執着しているのは彼女は黙して語らなかった。

しかし、ケイからの珍しい嘆願にメルクーアらも何かあると察して彼女の要望に応えるのもやぶさかではない。

それも彼女が【マーナ=マークリル】などの設計に携わったことも大きいのもある。

そして何より―――彼女もまた【エッグ】の所有者という点も決して小さくはないことでもあった。

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