CHAOS(ケイオス)―6
【マーナ=マークリル】の格納庫。
そこにある統合整備部のデータベースにて
エレニア・スミスがライアーら【ヴィダール隊】の面々と会話交わしていた。
エレニア:「ウチの機体は【CHAOS】は搭載しないよ」
ライアー:「そうなのか?てっきりAL・WL問わず全てのレイヴンに積むとばかり思ってたが」
整備班長を務めるエレニアからの意外な返答に驚きを隠せない様子のライアー。
隣にいたスバルやアルフレイアも同様の反応をしていた。
その様子にやれやれとため息を付きながらもエレニアが説明を始める。
エレニア:「アンタたちのALに今使っているOS【TALOS】のことは勿論、知ってるわよね?」
ライアー:「そりゃあ勿論、ALにとっちゃあ【プラズマ・バッテリー】や【Abyss】以上に重要なポジションだからな」
アル:「第3世代のアームズレイヴンには標準搭載されているってのは常識だよね~?」
スバル:「・・・おう!あったぼうよーーーー!!!」
エレニア:「まあ、これぐらい知らないのは流石にどうかと思ったけども一応おさらいを兼ねて説明するわよ」
どこかあきれた様子を見せながらもエレニアは説明を始める。
エレニア:「【TALOS】は第3世代レイヴンに搭載しているけども基本はALが
中心なのは何故かわかる?」
スバル:「――――なんだっけ?」
ライアー:「確か、オペレーターに合わせてのセッティングが可能、なんだっけか?」
エレニア:「まあ、大体は合ってるわね。厳密にはオペレーターとレイヴン双方の
“最適なコンディション”を設定しているのよ」
スバル:「つまり、どういうことだ?」
エレニア:「要はオペレーターがこういう動きをしたいというのをAIが判断して
それをレイヴンに適応させているのよ」
アル:「OSと呼ばれているソフトウェアの大半は今はAIを介した最適化が自動的に行われてたりしてるからそう考えるとわかりやすいよね」
エレニアの言葉に補足する様にアルフレイアも言葉を紡ぐ。
そんなアルフレイアにスバルは驚きの様子を見せる。
スバル:「おまえ、そこら辺も知ってるんだな」
アル:「学生時代、IT専攻してたからね。それなりの知識はあるよ。流石にディープなのは無理だけども」
ライアー:「いや、それだけわかってたら十分凄いけどな」
ライアーの言葉にエレニアは同意の頷きをする。
そして話題を戻す様に【CHAOS】のことを改めて話し出す。
エレニア:「それでここから【CHAOS】の話に戻すんだけども」
ライアー:「ALに【CHAOS】は搭載しないってのはどういうことなんだ?そこが疑問なんだが」
エレニア:「【CHAOS】はWL・AL問わずに搭載できるのは利点に見えるけども要は“動作が同一化される”ってことなのよ」




