7、商会へ
ミスった 全部消しちゃった投稿しなおしです
2024年9月2日時点で1~47は以前投稿したものです
ぼけな作者ですみません
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助けた商会の人間から 宿まで手配してもらい 色々便宜を払って貰っているライさん
なんだか 色々ありそうだぞ
朝 窓の隙間から陽が差し込むのを感じて 体を起こし背伸びをする俺。
「夢じゃなく 人間界で人になっているんだなぁ」と 今更ながら 手を見てめて感じる俺。
・・・さて この”休暇はいつまで”かなぁ・・・と思っていると ドアがノックされた。
「ライ 起きたか?」
「あぁ ワンサか 起きてるよ」俺はそう答えながら ドアを開けた。
「ワンサ 俺に”商会来てほしい”って意味はなにか聞いているのか?」食堂で朝食のトレイを受け取りながら ワンサはそう言う。
「聞いてはないが あるとすると ”お礼”の為か ”勧誘”かかねぇ?」
「お礼? この宿と食事代持って貰っているのにか?」
「まぁ 危機一髪ぐらいな状況だから 命の恩人には 振舞いたいのだろう」と 軽く息をつくワンサ。
「まぁ なにかお前に感じるものがあるんだろうなぁ あんな大きな商会の会長だしなぁ」と 軽く笑う。
「ライもここに来たばかりだろう? この先の宿も仕事も決まってないんだろうし お金持っていれば別だろうが」
そう俺に同意を求める。
「銀貨は数枚あるけど どれくらいいられるかねぇ」
「街外れで野宿するならともかく 安い宿でも大鉄貨2枚だしなぁ 全部使うわけにもいかんだろうし」とワンサが街の相場を教えてくれる。
「定職が決まるまでは 駆け出し冒険者なんかじゃ その日暮らしのパンが買えるかどうかの収入しかないだろうが・・・」
ワンサが昔を思い出すかのように 暗い表情をしていた。
「商会なら中級クラスの冒険者並みの給料が 出せるだろうし・・・きちんとした生活が出来るだろうし」
「ただなぁ 商会に所属すると 商会の仕事以外できないし ライがどう考えているかに決まるだろうなぁ」
と ワンサなりのアドバイスをくれるのだった。
「悩むところだが俺はいつかは村に帰るつもりだし おなじ場所にいてもなぁ」
「そうか 迷いもないなら 俺が口を挟むこともないか」ワンサはそう言ってくれた。
「まぁ 深く考えないで 今日はただ”旨い飯が食える程度”に軽く考えておけば いいんじゃないかな」
パンをトレイに乗せながら 答えるワンサ。
「お初お目にかかります ビーズ商会店主 グルン ビーズと申します、先日は父を助けて頂き感謝します」商会について ワンサが店内に声をかけると 男が出てきて頭を下げた。
ワンサ達に連れられて行ったその商会は 街のはずれにあり 人の出入りも多いまさに大商会であった。
「偶然居合わせただけですので、頭をお上げください」俺は男にそう答える。
「いえいえ 大型の魔獣多数を仕留める活躍をされたとか・・」きらりと男の目が輝いた気がしたが 言葉は柔らかいままである。
「私が倒したのは 首を落とした1頭と潰しあいでボロボロになったやつの止めだけですよ あとは幸運にも潰しあいがありまして」
「運も実力かと思います 特に我々商人は 運を大切にしていますねぇ」
そうして 立ち話もなんだからと 奥の部屋に案内された。
「改めて 父を助けて頂き感謝します」奥の部屋で 豪勢な雰囲気に圧倒されながら 店主から感謝を伝えられた。
「いえいえ もう十分ですよ」ソファーに座りながら 答える俺に
「まずは謝礼としまして」と 革袋と箱を取り出し 目の前に置いた。
「いえいえ 昨晩の食事も宿も 持っていただいていますし 十分ですよ」
「いや 父は我々にとってそんなものでは ありませんので」と 目に力を入れてくる店主。
・・・どうしたものかなぁ・・・ちらりとワンスを見ると 小さく咳をするワンス。
「じゃあライ 今困っている相談をしたらどうだ?」
「俺の困っている事か」
「あぁ ”田舎から出てきて 今は仕事もしてない”し ”家 まぁ 宿も決まってない”んだろう?」
「まぁ 今の困りごとはそれではあるけど」
「なら ぜひ私共にお任せください」そう言って俺の手を握った。
「うちの懇意にしている宿屋を とりあえず半年確保して・・・」と 店主は脇にいた店員に顔を向ける。
「いえいえ 雨風しのげればいいので どこかの空き部屋でいいのですが」
「この辺りにそのようなものはありませんし さて どうすればいいかなぁ」
「冒険者などの仕事をされますと 早朝出立 深夜帰宅もあるでしょうから 混乱防止のためにも店の敷地外が好ましいだろうし」
「それはありますねぇ 私たちも依頼内容によっては 深夜出立して 明け方帰宅もありましたし」
「ライ殿は謙虚でいらっしゃる ならばアースシールドに寄宿するのはどうでしょう?」突然の言葉にワンサが驚き見つめ返す。
同じように ワイズもリッカもノエルも 店主を見つめていた。
「不慣れな街でライ殿も不安もあるだろうし 少しでも知り合いのほうがよろしいかと もちろん アースシールドにも報酬をお支払いしますので いかがでしょう?」と店主の言葉に ワンサにワイズが顔を近づけ
”アジトの東脇の小部屋が空いてるだろう、あそこを掃除すればいいじゃんか”
”だれが やるんだ”
”それも”込み”に頼めばいいじゃねーかな”
ワイズとワンサでこそこそ話し合い、
「寝具がライの分までは 無いのでそれを準備してもらえれば 私らは 受け入れましょう」
「では 明日から準備を行いますので・・・」店主とワンサは握手をして 俺の宿(仮)が決まっていた。
商会の伝手で宿と食事が確保された模様
それと 更には一緒だった冒険者のアジトに寄宿することに
足場が確保できたし いい展開なのか?