【創作BL】140字創作小説 2作『まだ続くんじゃよ』『ファン』
『まだ続くんじゃよ』
僕の恋人は有名作家である。
彼の連載している漫画の最終話が配信される為僕は待機していた。
0:00、更新と共に最終話を読み始める。
彼が共に歩んで来た道のりがここで終わる。そう思っていた。
『第二部!ご期待下さい!』
「あれ?まだ続くの?」
僕が彼と長く居られる時間はまだ先になりそうだ。
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『ファン』
大規模な展示を行うという君の便りを見て僕は最寄駅へと降り立った。
十月、北国は気温十七度、東京は二十六度。あまりの寒暖差に衝撃を受ける。
しかし、飛行機を使わないと行けない土地にも、君のファンが居るのかと思うと気持ちが昂った。
「僕と同じ位、君の作品を好きな人がここにも居るのか」