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チートでもいいでしょう?  作者: ヤーチャン
4章・商会設立
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53話・暇つぶし‐2

急に戦うことになった二人の勝敗は!?

 私とバルドルフの模擬戦、思い返してみると私はバルドルフと一切戦ったことがなく、バルドルフの戦い方が見たいために、模擬戦の誘いを了承した。


 私が了承すると、バルドルフは右手で剣を持つ、私は先程の鍛錬で試していた身体強化を20倍でかける、今の魔力量で、自由に魔法と身体強化を使おうと思うと20倍位が良い塩梅なのだ、私とバルドルフが互いに数歩離れ、向き合う。

 暫くの間殺気を送り合っていたが、私が愛刀に手をかけた瞬間にバルドルフが大幅に距離を詰め、私を剣の間合いに入れるため、バルドルフが大きく踏み込み、大きなうなりをあげながら左から間合いギリギリでの大振りをする。

 間合いギリギリだったため、少し後ろに飛んで躱し、地面の着地と共にバルドルフの間合いの中に入り、一気に愛刀を振り抜く、バルドルフは私の剣に攻撃を当てて防御をしようとしていたが、とっさの行動で私の攻撃を防御しきれるわけもなく、バルドルフの剣を大きく弾く、私が弾いた剣にはひびが入っていた、あの剣で戦うのはもう無理だろう。

 そのまま返し刀で二撃目を行う、回避する方法も無いと思い、寸止めをしようとしたが、なんとバルドルフは私の愛刀に腕を当てて弾いた、それを見て、私は黒竜の特性を思い出した、黒竜は自身の体に魔力を流すことによって、体の硬度と力を上げることが出来る、つまり戦いはまだまだこれからということだ。

 私の刀と、バルドルフの腕が強い衝撃と共にぶつかる、訓練場中に衝撃が広がり、空間が揺れる、そこから二撃目、三撃目と繋がっていく、互いに相手の攻撃に自分の攻撃を当てるが、押し切ることはない、かといって、互いに押し切られることもないのだ、もう少し倍率を上げてみよう、更にもう5倍出力を上げる、出力を増やしたおかげか、バルドルフの体に刃が食い込む、攻撃が効いたことを確認して、私は技を使い始める。


 私は地球で2つの剣術を作った、一つ目は幻影流、一切の動きをしない遅と、音速を超える早を一瞬で切り替え幻影という名の残像を見せながら攻撃する型、二つ目は幻月流、刀で月の幻が見えるほどの綺麗な弧を描き適切な角度と威力で防御をする型、そしてこの二つの型の全ての技は、順番関係なく全て繋がるように作った、攻撃に全振りの技と、防御に全振りの技、この二つは自由に切り替えられる、私がこの二つの技を使った時、私の攻撃を全て防げる人も、私に攻撃を当てられる人も、今までは一人もいなかった、そしてこれからもいないだろう。


 バルドルフは私が技を使い始めたときから動きが少しぎこちなくなっている、恐らく今まで力のみだった単純な動きなのに対し、技を使った複雑な動き対応しきれていないのだろう、私が3次元的に動き回っていると、バルドルフは動きについてきていないのか、防御もできていないうえに、見当違いの方向を見ている、そろそろ決着をつけよう、バルドルフの後ろから飛び、首に沿って刃を回転させる、バルドルフの首に一つの傷もつけることなくきれいに着地し、勝ちを宣言する。


「私の勝ちですね」


 バルドルフは「そのようです」と何かが吹っ切れた様子で私に同意し、私にあ役休むように伝えて、訓練場彼出て行った、そして私はまた訓練場に一人になった。

暇つぶしはもう一話続きます

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