表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートでもいいでしょう?  作者: ヤーチャン
1章・追放前
5/247

2話・強制転移〈後〉

「まさかあんなスキルを要求されるとは思わなかったよ、渡すといった以上渡すけどこれなら僕が思うよりも早く此処にくることになりそうだなぁ、あのあと何回か使ってから行ったし、まあ死ぬことが無さそうで良かった」

 目が覚めた時、私たちは石煉瓦と大きな扉でできた部屋に倒れていた、


「唯さん、起きてください」


 唯さんファンクラブの一人であり家族以外に私とまともに話しをしてくれる人である、


 すぐ隣にいた唯さんを起こす、


「んんっ、絢さま……どうしたんですか……?」


 起きたばかりでまだ状況が呑み込めて無い様だ、様呼びなんてものをしている。


「唯さん周りを見てください」


 唯さんは周りを見回してきずいたようだ、


「絢さまどこですか、ここ?」


 寝ぼけていた訳では無い様だ、まださま呼びをしている


「分かりません、とりあえず周りの人を起こしましょう」


 唯さんは次々と人を起こしていく、私はもう一人のまともに話せる人である先生を探す、


 先生はほかの人より数歩奥で倒れていた、こう見るとみんな列で倒れているし教室にいたときの並びのまま倒れているようだ。


「先生、絵里先生起きてください」


「絢さん……どこですか、ここ」


 流石先生だ、すぐにこの訳の分からない状況を理解していた。


「分かりませんが、唯さんがみんなを起こしています、みんなをまとめてくれますか?」


「分かりました、やってみます」


 先生はすぐに生徒をまとめ、人数確認を行った、どうやら全員いるようだ。


 学級委員の二人を集め、話し合いをしている、暫くすると騎士風の人達と、おそらく貴族だろう人物が入ってきた。


「今は何が起こっているのか知りたい方もいらっしゃるでしょう、しかし今は私達についてきてください」


 何か高圧的な嫌な奴に思えるが、今はついていくしかないだろう、私達は先生を先頭に彼らについていくことになった。


◆◇◆◇◆◇◆◇


 謁見の間についたが一見の感想は、成金で悪趣味の愚王といった感じ、とても嫌な感じがする。


「おお、ついに成功したか、それでこの者たちが[呼び出された者]の一団か」


「そうでございます」


私たちを放って盛り上がっている、すると絵里先生が意見をした。


「あの……私たちは何故ここにいるんですか?」


「ああ、すまぬ説明はしておらんかったか、バッソ頼む」


「はい、ではまず私たちはあなた達のように何者かによってこの世界に召喚された者達を[呼び出された者]と呼んでおります。そして今回私達がこの儀式に至った理由は二つある。一つは、今この世界には、かつて神々を滅ぼした魔神を復活させようとする一団がいる事、次に、王国一の占い師がその祖織を止めるためにはあなた達[呼び出された者]の力が必要だと占ったからだ」


 何故だろう、何故かこの状況を何処かで見たことがあるような気がする。


「つまり、俺たちにその悪の組織とやらを止めてほしいってことですか?」


「そうだ、そしてもしその組織が魔神の復活を成功させてしまった場合、その魔神の討伐もしていただきたい」


 やっぱり何処かで、何処かで見たことがあります、そしてそのうち私が追い出されるところまででワンセットな気がするのです、とてもおかしい。


「それを私達がする義理はないのでは?」


 流石副委員長こんな時でも対価を取ろうとするのか、後ろから見ていてもうっすらと微笑みのオーラが見える、でもこちらが交渉権を持っている取引なら王国側はこんな高圧的には来ないだろう。


「確かに今まではその通りだな……だが、もうおぬしらにも関係のない話ではないぞ」


 国王が衝撃の一言を言い放つ、全員は理解したのだろう、さすがに不安が隠せない様だ、先ほどまでの微笑みのオーラが一気に瓦解しているぞ、交渉をするときは感情を隠せ。


「もう予想が出来ているようですが、今の私達では貴方達を基の世界に戻すことはできません、貴方達が死んだ後どうなるかもわかりません、少なくともいえることは貴方達のように過去の[呼び出された者]が死んだとき、この世界に来た時のように転移のようなものは発動せず、死体は残ったままだったという事だけです」


 これで、死んだら戻るということもなくなったな、その上、大罪人ということにして死刑や追放刑にすることもできるのだ。あぁ、めんどくさい。


「だが、貴方達をこの世界の事情に巻き込んでしまったのも事実。貴方達が力をつける為の協力は惜しまないし、衣食住も保証しましょう。魔王の危機が去った際には、その手柄に応じて貴族位を与える事も検討しましょう」


 あぁ、もうこれで私達はこの世界で一生飼い殺しにされることが決定したわけだ。夢もなければ、希望もない。この話を聞いて安堵してるやつもいる。この事情をこの場のどれだけの人間がわかっているのだろうか。


「それでは今から貴方達にはやってもらう事があります」


 その言葉の後入ってきたのはよくファンタジーなどで見る神官の姿をした老人であった。

前回でもらったスキルを隠してたのはこれを書きたかったからだけどステータスはあまり書きたくないのでもうここ以外では書かないと思います。

国王の話し方が定まらない(ノД`)・゜・。

感情関係の語句を探すのが……つらい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ