33話・ギルド長の疑念
やっぱり私には文章力が無いんだなって
お屋敷の曰くの理由を解明した私は、依頼完了を伝えるため、ギルドに来ていた。
ギルドの受付の職員さんに、依頼完了を伝えると詳細をギルド長に伝えるように奥の部屋に案内され、そこにはギルド長のクラウストさんが座っていた。
「あの依頼を解決してくれたみたいだね、何が原因だったんだい?」
「妖精のいたずらですね、今までの人たちは、家の物を勝手に持っていこうとしたせいで、妖精の不興を買ったようです……」
何故か、依頼の内容を話しているとクラウストさんの顔が少し暗くなる、私が話し終わると、クラウストさんが急にこんなことを言い出した
「ヤミリシアさん、僕と……、模擬戦をしてくれないかな?」
「はい?……まぁ、いいですけど」
私は良いといったが、クラウストさんは何故、唐突に模擬戦を?
◇◇◇◇◇◇◇◇
・sideクラウスト
ヤミリシアさんを模擬戦に誘うと、彼女は受けてくれた。
場所は訓練所、今から始める、いきなりだったが、元Aランクのギルドマスターと、現Sランクの模擬戦ということで、たくさん人が集まっている。
僕がヤミリシアさんを模擬戦に誘った理由は、魔力が多いのは、何か特殊なスキルを持っているだけで、実際の実力はそれほどでもないのではないかと思ったからだ。
しかし、こんなことをする必要はなかったかもしれない、職員の一人に開始の合図を任せ、僕とヤミリシアさんは向かい合う形になっているのだが、剣も持たずただ立っているだけの彼女には隙しかない、しかしそれが逆に焦りを生んでいる、一切こちらに向かっての敵対心というものが見当たらないのだ、そんなことを考えていると合図を任せていた職員が、戦闘の開始を宣言した……、その瞬間、僕の体は真っ二つに切り裂かれ意識を失った。
次の瞬間には僕の体は傾き、もう少しで、体勢を立て直せなくなりそうだったが、何とかその前に体勢を立て直し、彼女と再び向き合う、僕の体はどこも切り裂かれてなどいなかったが、幻覚魔法などを使われた形跡もない、おそらくは、ただの殺気のみによるものだろう。
「耐えましたか、やりますね」
彼女がそう言うと、その後ろに十数本の剣が出現し、空中に静止している、戦闘開始前の隙なんてものは、もうどこにもなかった……。
「はぁ、負けました、僕の負けです」
僕は剣を地面に落とし、両手を上げる、合図を任せていた職員は、ヤミリシアさんの勝ちを宣言し試合は終わった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
・side絢
結局クラウストさんは何がしたかったのだろうか、別に今の戦いで何か得るものもなかった気がするが、まぁいいだろう。
今は模擬戦の直後であり、私はクラウストさんに、これから私が作る商会で、魔物を商材にする許可証を発行してもらっている、発行してもらっている間に教えてもらったことだが、今私はとても目立っているらしい、そのうち、ギルド本部や、皇帝からお呼びがかかるかもしれないとのことだ、そんな話をしながら、許可証の発行が終わると、私はそのまま、許可証を持ち帰ったのだった。
商業の準備は次回で終わるかもしれません。




