29話・商店の購入
商売の初めにはいろいろと準備があるのです。
レットドラゴンの討伐、色々な村に被害を出している強めの個体、報酬は大金貨50枚、下級のドラゴンの討伐としては、料金的に良いものなのだろう、場所は前日の平原のとは反対側の場所にある森のようだ、私が一人で討伐してくるのが一番早いだろう。
「私が討伐してきます」
「ダメです!!」
おおぅ、レイエスが食い気味に反対してきた、その代わりにバルドルフに「行け」と指示している、まぁいいのだが……苦しい、反対されるだけでなく、今私はレイエスに物凄く強く抱きしめられている、そろそろ窒息しそうだ。
「レイ…エス……くる……し……い……」
やっと気が付いたようでようやくレイエスが放してくれた、その時にはもうバルドルフはおらず、レットドラゴンの討伐に向かったようだ、バルドルフの実力なら1時間もすれば戻ってくるだろう。
「バルドルフはもう行ってしまったようですね、私達はこれから物件を探しましょう」
私がこの世界に出す1号店だ、どうしても私が選びたい、そのことをレイエスに提案をすると、レイエスは快諾してくれた。
冒険者ギルドの職員の人に聞いて、物件紹介の店を紹介してもう、冒険者ギルドは物件紹介もしていたのかと少しびっくりした、選考の基準はギルドの近く、もしくは町の中心部、それなりに広く、商品を置ける物件と、かなり厳しい条件にしたつもりなのだが、かなり数十の物件が見つかった。
物件を見つけてもらってから、内見をし始め、次で83件目、そう簡単に納得できるいい物件は見つからないようで、これで最後らしい、バルドルフもすでに帰ってきており、少し自分の条件を緩めようか、そんなことを考えているうちに、次の物件に到着した。
内見を始める、この物件は、今回の中で一番お勧めできない物件だそうだ、私は十分いい物件だと思うのだが、どうやら、此処を借りた人が、1週間以内にこの物件を返還するそうで、誰もその返還の理由を言ってくれないそうだ、ただ、私はそんないわくつきだろうと別に関係はないので即決でここを購入した、金額の部分には何度も下がった形跡があり、元は金貨2枚ほどだった物件が、小金貨20枚ほどにまで落ちている、私はその物件を即決で購入した。
いわくつきの物件と、最強の主人公、一体どうなるのだろうか!!
なんて次回予告のまねです。




