26話・冒険者の試験
一日四話投稿、超不定期投稿のなせる業
冒険者ギルドに来た、なぜこんな言い方なのかというと、今私は飲食店にいる、何故ギルドに行くはずが飲食店に行ったのか?、門にいる衛兵に、冒険者になりたいと言ったら、此処にギルドがあると言われたのだ、別に迷ったわけではない、4人いて、4人全員が方向音痴だった、なんてこともないだろう、店員さんに「ここに冒険者ギルドがあると聞いたのですが」、と言ったところ、店員さんは奥の部屋に通してくれたのだから
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・1時間後
遅い、本当に遅い、実は場所を間違えているのではないだろうか、もうこの街の探索をしようか、そんなことを考えていた時、部屋の扉が開き、誰かが入ってきた。
入ってきたのは男で、見た目上は体も細く、あまり強くはなさそうだが、魔力量は多そうだ、おそらく、私が最後に見たときの唯さんの10倍くらいはある気がする、目も商人の値踏みするような、相手の強さを図る、視線だ。
「えーっと、キミ達が今日冒険者になりたいという人たちかな」
「はい、そうです」
最初は事実確認といったところだろう、今回は三人には直接質問されない限り、私がすべて答える手はずになっている。
「まずは、キミ達が冒険者になりたい理由を聞いてもいいかな?」
「普通に冒険者になりたかったというのもありますが、一番は、あなた方、冒険者ギルドからの信頼を得たいと考えているからですね、この三人は私の連れです」
「何ぜ僕たちの信頼が?」
「そうしないと魔物関係の商材を扱えないでしょう」
私は今、営業スマイル全開だ、しかし、何がおかしかったのか、唐突に笑いだす。
「いやぁ、外からきて、なんでこの街で冒険者の登録をしようとしてるのかが謎だったけど、町の危険はなさそうで良かったよ」
うまくいきそうで良かった、どうにもできなかったらもう一つ街を回らなければならないところだった。
「きみたちは合格だ、僕が直々に書類を作成するよ、これでキミたちは晴れて冒険者だ、さて書類作成の前にもう二つやらないといけないといけないことがある、君たちの立ち回りと、此処は帝国、ランクも実力で決める、だからもう一つは、魔力測定だ」
立ち回りについてはあらかじめ、決めておいた通りに回答をした……、問題は、魔力測定の方だった。
次回、化け物たちの魔力測定




