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チートでもいいでしょう?  作者: ヤーチャン
3章・やり返しへの第一歩
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23話・服装はとても大事なこと

絢ちゃん元は高校生です、17歳です。

 部屋を出て屋敷を探して歩き回っていると、バルドルフとレイエスを調理場で見つけた、また何かを作っているようだ、体かなり縮んでしまい座りにくいが、一度目と同じように椅子に座りその姿を見続け見続けようかと思ったが、バルドルフに声をかけてくれと言われたことを思い出し、簡単な挨拶をすることにした。


「おはようございます」


 この言葉を初めて自分から言った気がする、その言葉を言うとバルドルフは直ぐに反応してくれ、振り返りながら「おはようございます」と優しく返してくれた、振り返って私を見たバルドルフとレイエスはそれぞれ全く違う反応を示した、レイエスはよくアニメや漫画で女子高生が子猫でも見つけたときの目をしている、バルドルフはおそらく今の私の服装を見てだろう、「何をやっているんだこの人は」という目だ。


「そんな服装で何をしているんですか!?」


「近くに手ごろな服が無かったもので、どうしようかと考えている間に二人を見つけたので、そのまま……」


「今すぐ服を仕立てましょう、作成はお任せしてもよろしいですか?」


「えぇ……、まぁ……」


 そんな曖昧な返事をするとすぐに二人がデザインを始めた、バルドルフがコンセプトを上げ、レイエスが形にする、その工程を繰り返し、一時間ほどで50程のデザインが完成していた。


「さぁ、お好きなものをお選びください」


 好きなものを選べと言われても、特に服の好みなどはない、しばらく悩んでいると唐突に母の言葉を思い出す、

(絢ちゃん、好きなものはないってはっきり言ってはダメよ、どんな目線からでもいいから、「これがいい」を選ぶの)

 これがいい……、そういえば、昔、唯さんは私には白がよく似合うと言っていた気がします、白を基本として選びましょう、正直言って宝石や金属をやたら目ったらつけるのは邪魔なのでやめましょう……、残った候補がようやく一つに絞れました。


「決めましたこれにします」


 私が選んだのは真っ白なワンピース、足は踝まで、袖は手首までを隠す、いたって質素なものだが、何故かレイエスが袖のフリルや、プリーツをつける事を強く押し切られてしまった、実際に作成し、着ると、レイエスが四方八方から先ほどの子猫を見るような目で見た後で、今すぐに天にも昇るような状態になっている。

 服のことについて一段落するとバルドルフが何かきずいたようだ。


「絢様、今あなたの体はどうなっているのですか?」

次は偽名を考えないと。

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