18話・帰ってから
唐突ですがこんな見どころもない初心者小説を読んでいただいてありがとうございます。
絢は視界が白い光に包まれ暫くすると書見台の前に戻っていた、バルドルフたちは少し驚いていたようだが、すぐに冷静になる。
「お帰りなさいませ、何が起こったのかお聞きしてもよりしいでしょうか」
「あまり驚かないのですね」
「時空間への干渉痕跡がございましたので」
「まずは昼食を取りましょう、絢様は最低限の食事しかしていなかったようなので」
あまり極端に痩せているという訳では無いはずだが、何処で判断したのか、レイエスは絢があまり食事をしていないということを一瞬で見抜き、食事を強制する。
そのまま絢は食堂へ案内され、席へと座らせられると、すぐにレイエスとバルドルフが一皿ずつ料理を持ってくるのだが、実は絢はかなりの小食である、3皿も食べさせれば、すぐに腹は膨れてしまう。
「ちょっ…と……もう、無理です」
「ダメです、後これだけは食べてください」
そう言って机の上に出されたのは、一人前のスープ
「夕飯に回しては……」
「ダメです、夕食には夕食で食べていただけねばならないものがあります、今食べてください」
流石にここまで強く言われると、この状況ではさすがの絢でも逃げられない。
何とか出されたスープを飲み切り、絢は懇願するようにつぶやく。
「もう……許して……くだ……さい」
「はぁ、仕方ありませんね、残った料理は夕食に回します、ちゃんと食べてください」
レイエスが後10皿ほど残っている料理を下げてくれ、やっとこの地獄が終わったと思い、絢は安堵する、レイエスが戻ってくると、神妙な面持ちで戻ってきた。
「絢様、私と主従契約をしていただいてもよろしいでしょうか」
その言葉を絢は満腹のしんどさと、唐突の事でよく聞き取れなかった。
「もう一度言っていただいても……」
「わたしと主従契約をしていただいてもよろしいでしょうか」
その言葉に絢はこう返答する。
「何故?」
辛辣な物でも感想をいただけると作者の技能が上がるかもしれませんし、上がらないかもしれません。




