168話・圧倒
頑張った、頑張って次の日に投稿するはずだったんだ……
私の煽りが聞いたのか、クラスメイト達のうちの一人が、額に青筋を立てながらスキルを使用する、スキルの内容は、恐らく加速系のスキル、目の前から一瞬消滅し、彼が元々立っていたところに一瞬風が吹き、次の瞬間には、私の目の前に立っていた……。
と、通常ならなっていたのだろう、私が本気で戦おうと思ったときの動体視力は光だろうと捉えられる、まっすぐ私に向かってくるだけ、しかも、少し身体強化をしすぎたせいで、目の前にいる彼は亀よりも遅い速度で、私の方に向かってくる……、いや、動体視力が上がっているので、亀はさらに遅くなっているととらえた方がいいのだろうか……、そんなことは置いておいて、あまりにも遅すぎる、身体強化をしていないのかとも思ったが、どうでもいいだろう。
私の所に近づいてくる彼にタイミングを合わせて、ジャブを入れる、それなりに威力は抑えたつもりなのだが、私に向かってきた彼は、私とは反対側の壁にまで飛んで行ってしまった……、ところで、彼の名前は何だったか……。
「どうしたんですか?
1人で私と戦えるなんて思っているのなら間違いですよ」
その言葉が聞こえているのかいないのか、誰も動こうとしない、今私は、体の外に一切の魔力を出していないので、何も威圧的な物はしていないはずなのだが……一体何をしているのか、彼らは私に全く向かってこない。
「……そっちから来ないのなら私から行きますよ、お腹を守ってくださいね」
私は他のクラスメイトの元にまで一気に距離を詰めて、私の言葉でちゃんとお腹を守っていた数人に攻撃を放つ、防御力に対して、ギリギリ直らない怪我が出来ない威力での攻撃なので、そこまで威力は高くないが、それでも壁まで弾き飛ばす威力はある。
「ちゃんとしないと、死んでしまいますよ」
やっと今の状況に慣れてきたのか、いまだ固まっている数人の内さらに少数が私に向けて武器を構える、ただ、武器を構えただけで、戦う覚悟が、死ぬ覚悟が出来てない、それで圧倒的格上に勝つのは不可能、これを傲慢や思い違いと言われればそうかもしれないが、彼らからすれば、私は圧倒的な格上だ。
「いつまで私と向き合っているつもりですか?
向かってこないと終わりませんよ」
暫く待っても彼らは動かない、それどころか、少しずつ後ろに下がっている、逃げようとしているのか……、なら逃げ場を無くそう、逃げ場を無くせば、私に向かってくるしかなくなるだろう。
そう思った私は訓練場の出入り口に壁を作り、全員を閉じ込める。
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30分ほど、殺さないように戦うというのは骨が折れる、私の後ろには、クラスメイト達の山が出来上がっている、結局、奇跡は起きず、私に一撃を当てる事すらできなかった、そんな彼らを放っておいて、私は次の子達に会いに行った。
眠たい……(n回目)




