167話・煽り
ああ、ついにタイトルが単語に……
そう言えばだが、私が建設したこの城は、シルキーが魔改造に魔改造を重ね、何故か無駄な部屋や、昨日が山ほどついている、その内の一つが防衛機構だ、あれはシルキーが私達の役に立とうとして作った物なので言い出しづらいが、その気になれば、あれは私だけで全て再現で生きる……、まあそれは置いておいて、どう考えても、訓練場は20もいらないと思う。
無駄に多い訓練場だが、それぞれは数字で分けられている、その中でも、『訓練場1』は魔人がよく使っていて、私の時々使っている、先ほどジズとグリードが使っていたのは『訓練場8』……、そして今私が向かっているのは『訓練場20』、確か今ここに居るのは、「私を」最も嫌いな人間達だったはずだ、軽く流したが、向こうから来た唯が怒っていたのもその証拠だろう、ちなみに唯には適当に仕事を振っておいた、私でも一時間かかるような大仕事だ。
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そのまま、10分ほど歩き続けて、「訓練場20」にたどり着く、この辺りには私を嫌っている人間が良く屯するせいで、私の事を慕っている商会の子達はこの辺りに近づかない、そのおかげでこの辺りでは何が起きても誰も知らないことにするのだ。
「皆さん私を倒す準備は順調ですか?」
その言葉に最初に気づいたのは私にちょくちょく絡んでくるクラスメイトの一人、私は別に彼に何かをした覚えはないのだが……、私のその挨拶から数秒、一体何をそんなに怒っているのかは分からないが、全員が私に怒りの表情を向けている。
「一体そんな顔をしてどうしたんですか?」
「な……で……よ……」
「そんな声じゃわかりませんよ、はっきり言ってください」
「何でお前みたいなやつがいい思いしてるんだよ!!」
「何か問題がありますか?
文句があるのならうばえじゃいいじゃないですか」
私は営業スマイルでそんなことを言うが、実際はそんなことは無い、地球よりも高度な上下関係が築かれている此処ではほんの少しの反逆ですら見逃されず、死地に送られることすら稀ではないだろう、ただ、今は私が許す、彼らが一体どんなものを準備していたのかを見てみたい。
私は心臓と小脳を指して彼らに言う。
「こことここ、体の構造は貴方達とあまり変わりません、この二つを壊せば死にますよ、ほら、私相手にどんなものを準備したのか見せてください」
そうやって彼らを挑発する、今までもそうだった、私が少し彼らを煽ると、彼らは簡単にその力量差を無視してとつげきしてくる、ただ、時々奇跡という物もあるのか、それの中には私に傷をつけた物も確かに存在した、私はそれが見たい、まるで物語の主人公が、危機の時に奇跡を起こすようなそんなところを。
最近、ヨウツベで曲を聴きながら作業するとちょっとだけ効率が上がることに気づいた、ヤッタネ!!




