13話・新しい仲間(ペット)
一つだけ謝罪、今回転移すると言いましたが、次回へと先延ばしになりました。
150階層より約10時間、更に10階層降り、現在160階層ボス部屋前。
そろそろ飽きてきた、終わりは分かってるから早く降りきりたいな~
早く終わらせたい絢は、すぐに扉に手をかける、このダンジョンに入り6回目のボス戦、内容は……鳳凰と黒竜である。
唐突に二体⁉、しかも見た目からして今までのボスとはレベルが違う……なんでか寝てるけど……倒せるかな?
扉が勝手に閉まって……、逃がさないってことですか。
絢が部屋にも入ってきたにもかかわらず、二匹はまだ寝ている、しかし、その大きさと、覇気から勝てるとは思えないほどの、力量差を感じる……などと言っていたのだろう、此処にいるのが絢以外ならば、絢は階層降りるたびに大量の魔素を増やしてきた、竜や鳳凰くらいならば簡単に殺せるのだ、だが、黒竜や鳳凰と言えば、長寿の生物の代名詞である、そんな生まれたときに欲望のステ振りを全て知識欲に勝手に振り込まれた人間が、知識の源泉のような生物を殺すわけがないだろう、故に選んだ選択肢は……「生け捕り」……。
絢は黒竜にゆっくりと近づいて行き……「ベシッ」と叩く、黒竜は一瞬目を覚ましたもののそのまま目を閉じ再び眠りだす、その行為に絢は怒ることもなく、再び起こそうとする、今度は大量に魔素を放出しながら叩く、高位者の威圧にも等しい魔素の圧を受けながら叩かれた黒竜は今度こそ尻尾の攻撃と共に目を覚まし、絢はその攻撃をもろに受け大きく飛ばされる。
「何者だ、二度も私の眠りを妨げるものは」
竜は、本物の威圧を出しながら質問を出すが、その返答は。
「ねぇ、貴方私の物にならない?」
という全く文脈の繋がっていない、勧誘だった。
そのやり取りの中でまだ眠気が残っているようであるが、鳳凰の方も目を覚ます。
「なぜ我がそんなものにならなければならんのだ」
「私は……いいよ……」
「なっ何を言って居るのだ、というかそもそも何故此処にいるのだ」
「此処が……そう考えたからじゃないの?、それに冷静になった方がいい」
二匹は絢をそっちのけで次々に言い合いをしている、意外なことに鳳凰の方は
歴史の塊が二つも……ここが選んだってどういうこと、ダンジョンが考えたってこと?………。……。…。
二匹はもう言い合いは終わっているものの、絢はずっと考え事をしている、静かになったことで、考え事を辞め、絢が前を見ると、黒竜は驚いたような表情を見せ、鳳凰は先ほどよりも小さくなり、絢にすり寄ってきている。
「もしかして私の物になってくれるんですか?」
「一つ聞きたい、お前は本当に何者だ?」
「別に私は私ですよ?、それ以外の回答があるのなら私が聞きたいくらいです」
「お前が人間であるならば、その量の、密度の魔力は何なのだ、毎秒膨大な魔力を使用して、その魔力を抑えているではないか」
「魔力を抑えているのは開放したらあたりが魔境のようになるからです、それに、神様は転移者の特権と言っていましたが?」
「しかし転移者だからとそれほどの魔素を保持できる者なのか……」
黒竜は何かぼそぼそとつぶやいているが、その間に鳳凰はまた眠ってしまった。
「分かった、おぬしの物とやらになろう、具体的にどうしたいのだ?」
「仲間?友達?そんなのかな?」
「なぜそんな疑問符だらけなのだ……では主従契約でどうだ……」
「えっ、別に従者とかいらないんですけど」
「主従契約では、別に主と従になるわけではない、ただ魂がつながるのだ、上の者は下の者のスキルを扱うことが出来るようになり、下の者は上の者の魔力を一部授かることが出来る、そういう契約だ」
「……まあいいですけど、どうしたらいいんですか?」
「ただ思うだけでいい、補助は我がする」
「分かりましたけど、この子はどうするんですか?」
「やればわかる」
黒竜がそういったとたん、絢と黒竜、鳳凰の手と言える器官から、魔力の線がつながる。
13話まで読んできずいている方もいるだろう、私はまだ句点、句読点の使い方がまだよくわかっていないのだ、読みにくくて済まない。




