145話・いい的ですね
兵器試験はするべきじゃないですね。
『魔神教が全戦力を上げて攻めてきた』その言葉を聞き、私はすぐに監視用衛星からの情報を見るためのモニタールームへと急ぐ、モニタールームには大量の映像と、部屋の中心にこの惑星と、その周囲に私が浮かべた衛星の3Dホログラム映像が浮かんでいる。
私はそのホログラムへと近づき、敵のいる地点を拡大して少し考える、敵の全戦力が向かってきているのは、最近私が建てた6つの拠点それぞれにほとんど均等な戦力で攻めてきている、それぞれの拠点を見てみると、中にはほとんどだれもいなかったが、何人か拠点に残り、何かの魔法を行使している、恐らくは作戦を伝えるための通信魔法か何かだろう、暫く観察したのち、攻めてきている部隊の一つへと視点を戻す。
「……しかし、この密集具合や行軍速度……、いい的ですね」
一番進軍している部隊を的に設定し、攻撃衛星をその真上に移動させる、一つの集団が大体15万人程、始めに使う兵器は『神の杖』、上空から15本の『神の杖』を同時に「落とす」、地球で作成するときよりも強い重力と長い距離だけではなく推進力も付けたおかげで、着弾時にはマッハ40以上の速度を出し、地面に直撃、小さい子には見せられない状態が広がり、15万人程の集団は、その数を4割ほどに減らした。
私が攻撃衛星に乗せた兵器はあと4つ『ルール・オブ・ゴッド』『ジェノサイド砲』『バスター』『サテライトキャノン』、これらを一つづつ試していく。
次に試すのは『ルール・オブ・ゴッド』、先ほどとは違う集団に目標を変え発射する。現実にも存在しない兵器だがうまく製造できていたようで、上空から15本の赤い光が落下、着弾地点で大爆発を起こし集団の数を1割まで減らす。
次は『ジェノサイド砲』を次の集団に打ち込む上空から白い光線が扇状に降り、地面に全弾が着弾すると同時に爆発する、扇の角度が少し広すぎたせいで集団に思ったように当たらず、想定より低い威力しか出せなかった。
『バスター』と『サテライトキャノン』は銃口が多少動くので同時にお試しする、『バスター』のお試しでは、赤い光線が地面に着弾、かなりの高圧高温の光線が周囲を溶かし、その高熱が広がり周囲を溶かし、周囲の岩石は溶岩のように溶け、その周囲は焼け焦げ、そこの集団は一気に消滅した。
『サテライトキャノン』の方は、雨のように光線が上空から降り注ぎ、集団の9割を消し飛ばした。
「……満足しましたか?」
そこにいたのは、バルドルフと……明らかに起こったとわかる先生だった。
「何故先生がここに?」
「……そんなこと今関係ありますか?」
そう言った先生の額には青筋が上がっていて、怒っていることは誰の目に見ても明らかだった、その後、開戦直後まで先生に怒られ、その間にもバルドルフは私が先生に怒られだす前に遺した書類の通りに人員配置を進めていった。
「ファイア!!」by絢
やるときはノリノリな絢ちゃん。




