137話・問題は早期解決が重要です
最近は宣言通り不定期更新になってきました、一応他作品の方に足を延ばしているだけなので許してください。
この一週間、商会の職員に怪我人が多発していた、あの子達がしている訓練は並大抵の物じゃないから、めったなことでは怪我をしないはずだが、強盗や暴漢の鎮圧でけがを負わされている、訓練が足りてない子なのかとも思ったがそういう訳では無く、何故か、襲ってきた側のレベルがかなり高く、全員が体のどこかに同じタトゥーをしていることから、何かの組織による計画的な犯行だとみている。
「今日は何人に被害が出ました?」
「三人です、全員軽傷で済んでいますが、一応休息を取らせるべきかと……」
「……そう言えば、明日はベンタール王に会う約束があったわね」
「そうですね……何をなさるおつもりですか?」
「情報収集です」
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翌日、私はベンタール王国……もとい、元商業王国に来訪していた。
「久しぶりだな!!
国王としての風格が出てきたんじゃないか?」
「別にそんなものないですよ、それよりも今日は聞きたいことがあるんですが……」
「そんな事よりもまずは世間話だ!!」
そう言ったベンタール王の後ろで、秘書さんがとてつもない顔ベンタール王を睨んでいた、私はそれを気にしないようにし、顔色一つ変えずに話を続ける。
「そんな事とはひどい言い草ですね」
「仕方ないだろ、お前のとこのことで知りたいことがいくつもあるんだ!!」
「はあ、分かりました、何が知りたいんですか?」
「アヂーン王……いや、今は元国王か……あいつは今どうしているんだ?」
「あれは、奴隷落ちです、今は私の元で厳しい職務についていますよ」
「奴隷落ち?
お前は奴隷制度が嫌いなんじゃなかったか?」
「……、どこがどうなってそんな解釈になったんですか?」
「お前、世界中で奴隷を買い付けては自分の商会の職員にして、給料までやってるんだろ」
「あぁ、そのことですか、特に私は奴隷に対して否定的であるわけではないですよ」
「じゃあなぜ、奴隷を買い漁るんだ?」
「奴隷と言うのは最低限の権利すらありません、そういう身分ですからね、しかし、人間の私利私欲だけでそういう立場に落とすという考えは嫌いなんですよ」
「そういう事か……確かにそう言う物はダメだな、それで、お前から聞きたいことっていうのは何だ?」
「これについてです」
そう言って最近私の商会を襲っている人間に書かれていたタトゥーの模様を描いた紙を机の上に出す。
ベンタール王はその模様を見たとたん、その顔色を変える。
「それは何処で見つけた?」
「最近、私の商会を襲ってくるんですよ、全員捕まえていますが、何人か怪我をしまして、お礼をしに行こうかと思っています」
「そうか……それは魔神教と言う奴等だ」
「魔神教……魔人を復活させようとしている組織ですか?」
「知ってたのか?」
「いえ、別に私自身は知っていませんでしたが、先ほど話に出たアヂーン王が言った私達をこの世界に呼んだ理由がそれなんですよ」
「そんなお前に一ついい話があってな……聞くか?」
「何ですか?」
「最近、帝国と、魔神教をつぶす計画を立てているんだが、どうしても資金と戦力が足りなくてな……」
「それで、その二つを私達に貸してほしいと?」
「そう言うことだ」
「別に私としては構いませんが……、利子、高いですよ」
「別に構わんさ、そんなもの直ぐに返しきってやる」
この話が出てから、ベンタール王の後ろにいた秘書さんが、ずっと何かの計算をしているのは言わないことにした。
次回、「先制攻撃・準備編」




