128話・神が直接会いに来た
久しぶりの神様です、残念ながらキリィー吐きませんが……
さらに一ヶ月後、クラスメイト達は100~110階層攻略3周目をやらせている、その間、私はボスラッシュを改良し同時に6人まで挑戦できるようにした、他の人よりも早く攻略すると、他の人の攻略の様子が見れる、そのおかげで攻略速度が上がり、全員魔力量が30桁を超えた、ちなみに私は45桁になり、目的通り半分くらいなら一気に吐き出せるようになった。
周回数が増えるにつれて、段々物足りなくなっていった私達はこのボスラッシュのボスたちを強化し続け、行動パターンも複雑化、私達の知る中でも攻略できるのは極一部となってしまった、バルドルフ達なら……攻略できるだろうか?
まあ、その話はいったんおいておきましょう、今するべき話は。
「……何をしに来たんですか? サリー……」
そう、今私の前に居るのは、この世界の最高神であるサリーである、何故彼女がいるのかは分からないが……なぜか私の仕事量が一気に増える気がする……
「今までは貴方の方から来ていたので、たまには私の方から言ってもいいかな~、と思いまして」
「それで……本当の要件は何ですか?」
「それはね、神王様が……」
「私今の仕事が忙しいので難しいですね」
流石にこれ以上増えると脳の処理能力が足りなくなるので断る。
「いや、あなた今仕事ないでしょ」
「いえ、沢山ありますよ、何を言っているんですか?
クラスメイトの訓練、職員の要望を聞き届ける、これだけでもかなりの量ですよ」
私がそう反論するとサリーは少し考え、違う手で私の興味を向ける。
「……貴方、まだまだ余裕があるでしょう……あなたが気に入る話と思って持ってきたんですがねぇ~」
「まあ、話だけは聞いてあげます、私に何をしてほしいんですか?」
「貴方に教師をしてほしいです」
「……何を言っているんですか?」
本当に何を言っているのか、私と物を教えるという行為の相性は最悪だというのに……
「貴方に教師をしてほしいです」
「もう一度言ってほしいという意味ではなく、私が誰に何を教えるんですか?」
「神の子供に力の使い方を教えてほしいのです」
「私、神の力なんて使えませんが……」
「貴方の創造の力だって神の力のようなものですよ」
「あの人、創造神じゃないでしょう、そんな神が作った創造の力が神の力なわけないじゃないですか」
「人だって神になれるんですよ……」
「その話詳しく聞かせてください!!」
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私が喰い気味に話を聞いていることに、サリーは若干引いていた気はするが、ちゃんと教えてくれた、どうやら全ての生命は、その方法が用意されている世界に限るが、「神」になることが出来るらしい、「神様」を経由することもあるが、そこを通り越すこともできるそうで、その方法が……
「……神に直接会って、力を入れられる……ですか?」
「そう、耐えられなければ暴走するけど、貴方なら大丈夫でしょ」
「そう簡単な話でもないと思うんですが……わかりました、やってください」
次回、絢ちゃんが神様になります、そしてその10話後くらいには聖女に……なるかもしれません!!




