123話・今のクラスメイトは鍛えられません
唐突なんですけど、絢ちゃんがアルビノ設定な理由は、AI絵で一番最初に書いたときに出てきたのが白髪赤眼だったからです、本当に他意はありません。
なんでこんなこと書いたかって?
そろそろ此処に書くネタが尽きてきた……
「どうしても無理ですか?」
「無理ですね……」
その私の回答に先生は首を垂れていた。
「私は弱いですし、この世界の事は何も知りません……」
「そうですね」
「絢さんは、もうあの子達への興味を失っていて、いつ追い出すかわかりません」
「まあ、そうかもしれませんね」
「少なくとも、あの子達にこの世界で必要なことを教えること私ではできません」
「そうですか……」
絵里先生は、私にクラスメイトを鍛えてほしいが、私のクラスメイトに対する感情を気にして言い出せないのだろう……仕方ない、私が無理と言い続ける理由を先生に言う。
「別に彼らのことが嫌いだから鍛えない訳じゃないんですよ」
「……違うんですか?」
「はい、別に私は何とも思っていません」
「じゃあ、なんで無理なんて……」
「あの人たちにその気がないからです……以前治験をしていた時、彼らに個別で呼び出していたことを覚えていますか?」
「はい……ですがあれは、治験の経過観察では?」
「それもしていました、ですが、一番に聞いたことは、『この世界で生きたいか』ただそれだけです」
「……なんでそんな質問を?」
「私は、神の所へ行くことはできますが、そこから他の世界の行くことはできません、なので彼らを元の世界に戻すことはできません、ですが、今先生がしてほしいように、この世界での生き方を教えることはできます……」
「それは……あの子達にやる気がないから無理だという事ですか?」
「そうです」
「なら、あの子達にやる気を出させれば……」
「私はいつまでも待ってますよ、期待してます」
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・1週間後
「そう言えば、シルキーをここ1ヶ月程見ないのですが何をしているんですか?」
毎日山のように積まれるその仕事をこなしながらされるその質問に、バルドルフは淡々と答える。
「シルキーならば、最近力をつけてきまして、この城だけでなく、各店舗にも姿を表し、品出しや模様替えなどを行っています、それ以外にも罠なども作成しこの城を要塞化しています」
「罠?シルキーは簡単な模様替えなどはできてもそのようなものは作れないはずでは……?
それ以外にも誤作動などの危険性もありますね……」
「それは大丈夫かと……私の監修のもと、作成していまして、発動は私とシルキーの二人しかできません、完成し次第、絢様に操作権を譲渡すると申しておりましたし……」
「申して……それはバルドル具は感じ取ったのではなく、シルキーが直接言ったんですか?」
「はい、2週間ほど前からたどたどしくですが喋る様になり、最近は普通に言葉を交わします」
「もともと喋れるのか、何かの影響なのか……」
「十中八九、絢様の影響でしょう」
そんな会話をしながら仕事を着々と減らしていると、先生が部屋に入ってくる。
「絢さん、約束通り、私はあの子達のやる気を取り戻させましたよ!!」
先生は少し興奮気味だが、私は冷静に返す。
「この仕事が終わってからにしていただいてもいいですか?」
なんでシルキーを出したかって?
次回は123.5話、シルキー回です。




