116話・先生の疑念
本編を書いているときの作者と、題名・前後書きを書いてる時の作者の思考は全く別なのです(体は一緒なのです)。
大会の結果は私の優勝、宇宙まで行っていた時、普通の観客からは消えているように見えていたそうだ、私達が上空にいたのは最後の最後で空から落ちてきたことでわかったらしい、これからのゴーレムは、空中を動けることが標準になった。
大会の後はそのまま城に帰る、特に何もなかったので、居座る理由がなかった、というのが一番の理由だ、いつの間にかメイドの子達とアイシャが、また会う約束をしていた、また今度転移魔法でも教えようか……アイシャには一応拠点の座標を教えておいた、その気になれば来るだろう。
城にある大量の部屋の一室、私は唯と絵里先生に最近の事を聞く。
「最近、クラスメイトへの授業はどうですか?」
「まあ、絢さんが作ってくれた教材と事前授業のおかげで何とかなってます、実技は唯さんがしっかりと教え込んでいますよ」
「それは良かったです、またしばらくここを離れますから、一応どうなっているのか知れてよかったです」
「絢様は、次何処へ行くんですか?」
「西から、北を通って東へ行こうと思っています」
二人との話が終わったので、私は席を立つ、そのまま部屋を出ようとすると、絵里先生が私に一つだけ質問する。
「絢さんは唯さんや、正幸君以外のクラスメイトについてどう思っていますか?」
「急に何ですか?」
「ただ気になっただけです、答えてくれませんか……」
「……強いて言うなら、『なんとも思ってない』が正解ですかね、いい「おもちゃ」だったくらいには思ってますよ、そもそも私はあの人達には何とも思っていないんです、もし死んだら、先生が気負うかもしれないと思ったから生かしているだけです」
「……そうですか、あの子達を絢さんの樹に止まるようにはできると思いますか?」
「先生がそうしたいなら、きっとできますよ」
私はその言葉を最後に部屋から出る、久しぶりに仕事も終わっているし、他の用事もないので全ての体を一旦消しベットに入る、特にクラスメイトについて恨みは残ってないはずだ……最近は頭を使いすぎた、少し休めよう……。
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何か不思議だ、今までに何度か見たことがあるような感覚だ、目の前にいるのは誰だ……あまり見えないが……どこか私に似ている気がする……気のせい?
目の前の誰かに手を伸ばす、何か言っているが、声は聞こえず見にくい、その上、口の動きが小さく何を言っているか分からない、もう少しで手が届くという所で、強い力で後ろに引っ張られる。
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何か長い夢を見た気がする、今はまだクラスメイトについては答えが出せなそうだ、暫く間を開けよう、さて、まずはバルドルフ達のテストからだ、バルドルフ達全員でかかれば私一人になら勝てるだろうか……そう思い、私はバルドルフ達を入れている空間に入る。
次回、少しは強くなったと思ってる人たちの心をぼこぼこに




