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詩集:きみの話をきかせてよ

きみの話をきかせてよ

作者: 歌川 詩季

 歌でいえばサビの部分のあたまに、タイトルがくるものを。


 それだけで、描きはじめました。

 同じ食卓だけど 違う時間

 お皿だっていっしょに洗ってるのに

 かみあわないふたりの生活(くらし)

 まるでパラレル・ワールド

 冷めてしまったスープにラップをかけて

 電子レンジが今は いちばんの親友


 今日はなにかあったのかな?

 背中むけられて眠るなら 夢見さえうかがえない

 せめてヒントが欲しくって

 寝言に耳をすませたまま

 一日がまた終わる


 きみの話をきかせてよ

「おはよう」と「おやすみ」の間隔が狭すぎる

 ありもしないテレパシーに

 たよりすぎてる気がするわ

 あした話をきかせてよ

 あくびはしないで ちゃんと きいてるから

 けれど ちょっとだけ眠くなったら ふたりぶん

 濃いめのコーヒーを淹れてくるね



 近い歩数のわりに 遠い距離が

 歩幅だけじゃたいして遅れないのに

 よりそえないふたりの心は

 まるでアキレスと亀

 欠けてしまったお皿をしまいこんだら

 もうこれでお揃いじゃ なくなってかなしい


 今日はなんのきまぐれかな?

 遅刻者1名 早退者1名のテーブルから

 花とカードがふいうちを

 こんなやりかたずるいよって

 でもゆるしちゃう わたし


 きみの話をきかせてよ

「好きだ」と「愛してる」の感覚がにぶってく

 続いていく三部作(トリロジー)

 ふたつめでしかないはずが

 あした話をきかせてよ

 はさんだ(しおり) 何処(どこ)か さがしとくから

 けれど どうしても眠くなったら その背中

 あっちにむけたまま ならんで眠ろう

 実話ではないですけど(笑)


 どっちに感情移入して、描いてたんでしょうか?


 こんなふうに、想えるあいてが欲しいのか?

 こんなふうに、想ってくれるあいてが欲しいのか?

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