No.12やっと会話
「その椅子に座れ」
「はい」
どうしてこんな事が、俺ばかりに。次は、アイツも巻き込んでやる。
「考え込んでいるところ悪いが話を進めるからこっちに意識を戻してくれるか?」
「すみません」
危ない危ない、またやらかす所だった。
まあ、この人見た目の割には怖く無さそうだし良かった。あの人たちめっちゃ怖かったし。
「この手紙には、お前に合う武器を選ぶのと王都までお前を連れて行ってくれと書いてある」
「はあ」
そんなことが書いてあったんだ。だけどそのわりには、手紙を握り潰してませんか?
「まず、お前に合う武器をこのギルドでホコリを被っている物の中から探す。お前あそこの訓練場で何を使った?」
「狙撃型の魔道銃を」
「まじで?あれを」
「はい」
何かおかしいのだろうか?魔力を込めすぎて壊すまで使い易かったのに。
「あんな物使ってるやつほとんどいないぞ。そもそもギルドに登録している中には、誰もいないぞ」
「へ~」
そんなに難しい、か?
「へ~ってお前な・・・まぁいいか。誰も使わないから沢山あるぞ」
よっしゃ!これは、当たりだ。
「この部屋だ」
オオー見事な金庫、よくわからない金属で造られているし分厚い。
「どれを選んでも良いんですか?」
「ああ、使えるならな」
眠い・・・




