徒然花日記
あのさ、今度転勤するんだ……だから着いてきてほしい
「って言われたら絶対着いてくし、仕事も張り切ってやめる。結婚だって余裕でする。」
「そんな妄想悲しいから早く彼氏作りなよ」
こんな馬鹿な話に付き合ってくれるのは友人の百合子だけである
「椿はさ、見た目はそこそこいいし面倒見もいいじゃん。性格はよくわかんない所真っ直ぐで、 よくわかんない所曲がってるけどまぁ普通の人だと思うの」
「ねぇちょっと悪口」
「そんなことない。とりあえずモテなくはないと思うのよ。てか彼氏ぐらいは作れるレベルなのよ」
「ありがとう。じゃあ何故できない。」
「出会いがない。大事なところで引く。」
「そぉなんだけどぉお」
何度目のやりとりだろうか。毎日同じ会話を繰り返している
彼氏が欲しいからはじまり、結婚したい、仕事やめたい、遠くに行きたい、でも今の生活も楽しい、次はどこいく?
日常の愚痴から夢の話、欲しいもの、行きたい所の話、ないものねだりだけれども想像は無料。
安月給、休み無しの私達にとって缶チューハイと100円おつまみはどんなパンケーキよりもインスタ映する素敵な組み合わせに思えた。
「はぁ〜。もう温泉行ってダラダラしたい。」
「ほんとそれ。撫子たちも誘っていこ」
「はい、有給とりまーす」
「いつ取れんのよ」
「………3ヶ月後?」
「その時には辞めてる予定だから」
「予定は未定」
だよねーっなんて口を揃えながら今日も夜が明けていく。
彼氏との思い出を載せなくても、体温計の写真で辛いアピールしなくても、構ってくれる友達はいるし、リア充してるんだって思える環境がある。
今日も一日お疲れ様、楽しい夜はもう少しだけ続く。だって明日も仕事だもの。
「あ、明日早番だった」
「はい、死亡フラグ〜」
「6時起きはお茶の子さいさいだわ」
「お前何歳だよ」