第8話 自室にて・・・。
コンコンコン・・・
ノックが聞こえた。僕は、ゆっくりとドアに近づき
ハイと答えた。
「ごめんなさい、本庄くん・・・ちょっといい??」
・・・。
・・・。
・・・。
玲夏さんだ。
なんだこんな夜に・・・。
僕は、少し変に思いながらもドアを開けた。
そこには、胸のぱっくり開いたシャツに短パンという
どう見ても、誘っているとしか思えない玲夏さんがいた。
いかんいかん!!!
顔が乱れてないか???
必死で顔を作る。
「どうしたんですか」
僕は言った。
「ちょっと寝れなくて」
玲夏さんはそう言いながら
髪をひねるように触った。
あああ
あああ
あああ
きれいだーーーー!!!!!
一瞬にして僕の心臓がはりさけそうなぐらい強く動く。
「ちょっと話出来ない??」
ぜんっっっぜんいいすよーーーー!!!
てか、ちょっとその後を期待してしまったり
して・・・。
むふ・・・・。
今ぼくの顔は気持悪いほど
鼻の下が伸びているだろう。
僕はなんとか平静を装いながら
「じゃあ部屋に入りますか?」
と聞いた。
すると玲夏さんは
コクっと首を縦に振った。
シャンプーの香りがする。
なんてきれいなんだ・・・。
そして僕は、体を扉沿いに反らし
人が一人通れるぐらいのスペースを空けた。
そこを玲夏さんが通る。
シャンプーか香水か・・・。
わからないがいいにおいがする。
そしてそのまま玲夏さんは僕の脇を通り
ベッドに腰かけた・・・。
一度部屋を見渡す。
「ふーん・・・作りは私の部屋と一緒ね・・・。」
そう言ってから玲夏さんは、僕の目をまっすぐ見つめた。
目鼻立ちがはっきりして本当に美人だ・・・。
僕は、少し、その視線を恥ずかしく感じながら
「何かこの屋敷についての謎はわかりましたか?」
と尋ねた。
玲夏さんは、うーんと少し考えてから
「わかんない」
と言った。
そう言ってから少し間が空いた。
なんか話すことはないかな・・・。
僕がそう考えているところに玲夏さんが
口を開いた。
「恵さんとはうまくいってるの?」
と言った。
え・・・。
僕の脳に恵の顔が浮かぶ・・・。
恵・・・。
そう思っているところにまたあのいいにおいが流れてきた。
いいにおいが、鼻先を通る。
僕は、一瞬、何やら、ふわふわした気分になった。
いい気持ちだ・・・。
「恵とは友達としてうまくやってます。」
そう言うと、玲夏さんは、ぷっと吹きだした。
「別に、友達を強調しなくてもいいわよ」
と玲夏さんが言う。
そんなに強調しちゃいました??
僕は、再び恥ずかしく感じながら
顔を伏せた。
「ねえ、横に座らない?」
と玲夏さんは、言いながら
少し、体を横にずらした。
そうすることで、玲夏さんが腰かけていたベッドに一人ぐらい座れるスペースが空いた。
僕は、そこに、少し戸惑いながらも腰かけた。
一層においが強くなる。
少し、頭がぼーっとする。
僕は、ぼーっとしながらも
玲夏さんの方を向いた。
玲夏さんは少しうつむき加減に座っており、
ぱっくり開いたシャツからは、
いい形そうな胸元がのぞいていた。
ああ!!その胸に飛び込みたい・・・。
とそう思っているとなぜか胸がどんどん近くなってくるような
感覚に襲われた。
うん???
どんどん胸が近づいてくる。
な・・・なんだこれは・・・。
そう思い、僕は、必死に今の現状を考えた。
ぼ・・・
僕が胸に近づいていっている!!!
だめだ!!だめだ!!!
・・・。
なぜだ!!!
今まで、こんな感覚に襲われたことはない!
明らかに、普通の人間ではありえない行為をしようとしている。
頭が・・・
あ・・・たまがぼーっとする。
体が・・・。
体が・・・。
なぜか、体が止まらない!!!!
とまれーーー!!!!
体が言うことをきかな・・・・い
すごく気持ちがいい・・・。
僕は、胸が近づいてくる中、
ふと玲夏さんの顔を見た。
・・・。
玲子さんは、なぜか、顔に笑みを浮かべていた・・・。
長らくお待たせいたしました。今後は、定期的に書き込んでいきますのでよろしくお願いいたします。