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白狼  作者: kazuyaX
6/21

第6話 夕飯前

更新が非常におそくなりすみませんでした!!仕事もひと段落したので今後は、随時更新していけるかと思います。では、よろしくです。

一体何が起ころうとしているんだ・・・。


僕は、窓から外を見ながら、そう思った。

窓の外には、木田さんと信二さんが話しているのが見える。


そして、見た事がない男女2人が、信二さんたちと少し離れたところで

きれいなお姉さんこと、玲夏さんと瀬戸さんと話している。


男女二人は、しきりにノートで話の内容を記入しているようだ。

多分取材かなんかだろう・・・。


僕は、窓から目を離し、スマホを手に取った。電波は、充分に飛んでいる。

少しネットを見てみよう・・・。

そう思い、インターネットを開く。ほぼ反射的に流行りのSNSアプリを開いた。そこには、SNS等で拡散された情報が飛び交っている。

僕は、適当に今日のニュースや友達が登校した情報を見た後、ネットを終えた。


でも・・・。


気になる・・・。


白狼・・・。


そうだ。ネットで検索してみよう。

そう思いまたスマホでインターネットをみる。


まあ、こんなもので分かりはしないとは思うが・・・。

見ないよりはいいだろう。

案の定、めぼしいものは見つからなかった。


再び、ネットを閉じ、スマホをベッドの上に投げた。


ふーひまだ。


ちょっと、厨房まで行って、夕食の手伝いをするか・・・。


僕は、厨房に向かう事にした。

扉をあけ外に出た。

先ほどのやり取りが少し思い出されたが特に気にせず

階段を下った。

そうして、入り口の脇のナイトの前を通りすぎる。

また、ナイトの目が一瞬光った。


だが今度は、僕は気付かないふりをし、そのまま厨房へ向かった。

途中、眼鏡3人組とまたすれ違った。

なにやら熱心に、書類をみている。

僕は、どもと頭をさげ、立ち止まらずにそのまま厨房に向かった。

3人も特に僕に気を使うわけでもなくそのまま、立ち去った。

厨房では、恵と幸子さんがなにやらせっせと料理を作っていた。


「あら、コータどうしたの??」

恵は手を腰に掛けたエプロンで拭きながら言った。

「いや、なんか手伝う事でもあるかなと思って」

僕は、周囲を見回しながら言った。

「うーん、もうすぐ終わりなんだけど・・・。」

そういって、恵は少し考えて言った。

「んじゃあ外に、信二兄さんがいるから、信二兄さんの手伝いをしてくれる?」

「ああ分かった。」

そういい僕は、ゆっくり外へ向かった。

外には、信二さんと、木田さんがまだ話していた。

「こんにちは」

と声を掛ける。

「そうなんだー。信二さんは、昔、サッカーをやってたんだー。なんかかっこいい!」

木田さんは、信二さんにそういい、僕の方を向いた。

「あら、こんにちは!」

木田さんは、笑顔で挨拶をしてくれた。

「こんにちは」

信二さんが続く。

やっぱり男前だ。

少し、微笑むだけで、なんと男前オーラが出る事か・・・。

木田さんもこれにやられたのかも。

じゃっかん、木田さんの目がきらきらしているようにも見える。

「んじゃ、そろそろ私は、玲夏たちんとこにいこうかな」

木田さんは、そう言い、信二さんの目を見ながら

「また後でね」

と言った。

信二さんは、一瞬険しい顔をしたかと思うとふっと表情を和らげ

「ああ」

と言った。

僕は、木田さんに少し頭を下げ、見送った。

「どうしたんだい。本庄くん。」

「いやー。なんかひまでー。手伝えることないかなと思って・・・」

「そっかー。そうだなー・・・。」

信二さんは頭をかき、少し考え言った。

「んじゃ、これを片付けるのを手伝ってくれるかな」

そう言って、信二さんは足元の機械を指して言った。

「はい」

僕はそういい、それを持ち上げようとした。

うう・・・。結構重い・・・。

「おいおい!大丈夫かい!」

「大丈夫です」

僕は、苦悶の表情を浮かべながら言った。

信二さんは少し、にこっとほほえみながら

んじゃ僕は、向こうの機械を片付けておくからと言い、遠くにある機械の方へ向った。


これは重いぜーー。

どんどん腰が痛くなってる。


僕は、なんとか、山荘の物置に機械をいれた。


ふーー。

一度、ぐーっと腰を伸ばす。

その時、物置の奥から、なにやら、金属音が一定の間隔でしてきた。

カンカンカンカン・・・。


うんなんだ・・・?

一定のリズムで金属音が鳴る。


僕は、そちらの方に顔を向けた。

音をする方には、壁しかない。


壁から?

僕は、壁に近づいた。


音は壁の中からだ・・・。

なんの音だ・・・。


耳を近づける。

カンカンカンカン・・・。

やはり壁の中からだ。

そっと壁に触れる。


すると、金属音がふいにやんだ。


なんだ?

僕は少し首をかしげその場から離れた。

外では、信二さんが機械を重そうに運んでいる。

金属音は、何かの機械の音だろう。

ここは、物置きだから、壁が薄いのかも

僕は、音の事を特に気にすることなく

信二さんが今、一生懸命運んでいる機械を運ぶのを手伝った。


どうにか二人がかりで、機械を倉庫に収め、一息つき

信二さんと少し話しをした。


淡々と時間が過ぎ、僕達は、話に花が咲き時間を忘れるように話しをした。

信二さんは、とても話し上手で、すごく面白い。

さぞもてるんだろーなー。


「信二さんって結構もてるでしょ。」

僕が言った。

すると信二さんは、少しとまどった表情をしながら言った。

「そ、そんな事ないよ!昔から僕は全然もてないよ。何でだい?」

「いやー。すごい話しがおもしろいなあって思って・・・。」

「そうかい?。それはありがとう。本庄くんも、十分もてそうだよ。恵も・・・」

そう言って、信二さんは話をやめた。


・・・。

・・・。

・・・。

すげーーー。

気になる・・・。

気になる!!


恵がなんか言ってたんですか??

って聞きたくなる・・・。


その時、ふいに信二さんが立ち上がった。

「そろそろ、晩御飯の時間だ・・・。本庄くんそろそろいこうか・・・。」

僕はさっきの話しを気にしつつ

「はい」

と言って、信二さんの後をついて行った・・・。





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