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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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スケッチブック

作者: 俺

俺が中学の頃、よく真夜中に家から抜け出して公園やら近くの廃墟やら何人かで回ってたわけよ、その日もいつもの通りよく集まる俺、A(仮)、B(仮)、C(仮)で集まって軽くくっちゃべってたんだ、1時半だったかな、Aがこの辺になかなか立派な廃墟があるとか言い出してさ、好奇心旺盛な俺たちなもんだからつい行こうってことになった、しばらく歩いてその廃墟が見えてきた、見た感じ廃墟には見えず今にも窓から人がのぞき込んできそうで結構不気味だった、A曰く昔はかなりの大富豪がいたらしいけどその大富豪の娘に不幸?事故?かなんかあったらしくて引っ越したか何とからしい、俺らはとりあえず鎖で侵入できなくなってるでかい門をよじ登り廃墟に忍び込んだ、外から見るととても立派だったが中に入ると結構カビ臭くてやっぱり廃墟なんだなぁとか言いつつ寝室やトイレ、バスルームなどを見て回った、一通り見たがやはりめぼしいものはなく少々がっかりした、帰るかぁとか言いながら侵入してきた門の目の前に4人で立ちながらBがどうせなら内側から外に向かって写真撮るかとかいって俺、A、Cを並ばせた、Bは持ってきたケータイで俺たちを撮ろうとした(そう言えば廃墟の中でもパシャパシャやってたな)、Bがなんかケータイの調子悪いなとか言いながら設定をいじり始めた……その時Bの持つケータイの光でBの後ろに白いものがいることに俺は気付いた、眩しくてなにか分からず目を凝らしているとA、Cも気付いたらしくBの後ろを見ている、しばらくして目が慣れた時、俺はゾッとした、女だ、それも、白い服で髪の毛を振り乱したようにボサボサの顔も見えずなにを見ているかも定かではない、震えながらふと視線を下げるとスケッチブックを持っていて汚ったないミミズの這ったような字で『シャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナシャベルナ』と一面に書かれている、相変わらずBは何で調子悪いんだァ?とか呑気にボヤいてて、俺もAもCも足ガクガクでさ、動揺すると視線が四方八方に乱れるじゃん?そんとき見ちゃったんだよね…その女のスケッチブックを持つ手のさ、指のさ、爪が、無いの…その瞬間声にならない叫び?を上げながら俺は門をよじ登った、頭ん中真っ白で逃げなきゃ死ぬ、殺される、とか言いながらさ、後ろからBがお前ら突然どうしたんだ!?みたいな事を言ってたが恐らくAもCも俺と同じ行動を取ったのだろう、必死によじ登って降りて家まで走り帰った、もちろん半泣きで、親には気が触れたのかみたいな顔されてすごく惨めだった、次の日、俺はBが休んでいることを知りA、Cと昨夜の話をした、やはり彼らも俺と同じく走って逃げたらしく、無論後ろを振り返ることも無く…







未だにBは見つからない

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