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82匹目 森の社

初レビュー貰いました!

わーい! 百合紳士さんありがとー!

今後も本編そっちのけで横道とネタをぎゅぎゅっと詰めていくよ!

そう、最後までチョコたっぷりのお菓子のようにね!(大逆○裁判のホー○ズ風に)

 

 《召喚モンスター:ノゾミがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》

 《スキル:夜目がレベルアップしました》


 ノゾミ ミソラキャット

 Lv15 → 16

  体力 10  

  筋力 16

  敏捷 18

  器用 26 → 27

  魔力 4  

  精神 8  → 9


 スキル

 隠蔽 気配察知 夜目 登攀 歌 回避 耐寒


「うん。どう見てもここが怪しいな」

「きゅい!」

「ホー!」


 さぁ、ボス戦だ!と気合を入れたはいいもののボスの場所分からなくね?と気づいたのが一時間前。適当に敵が強いほうへ強いほうへと進んではエリアの境界にぶち当たり通行止め。こうなったらダンジョン左手の法則で境界に手をつきながら歩いたらボスに着くんじゃね?という発想でたどり着いたのがここだ。


 ……うん。分かってる。ボスエリアが境界に接している保障なんかどこにもないし、そもそも壁に手をついて歩き始めた反対方向にボスエリアがあったらどうするんだ、とか今思えば穴だらけな作戦だという事は分かっているけどあの時は天啓が舞い降りたと思ったんだ。実際にそれで着いたし。いや、まだここがボスエリアだと決まったわけじゃ無いけどさ。


「メェエ」

「~~!」

「……にゃぁ」


 興味なさげに。あるいは興味深そうにアイギス達が見上げているのは深い森の中、そこだけ綺麗に刈り取ったかの様に木が生えていない丸い土地に建つ木造の建物と美しい朱色の鳥居だ。鳥居は成人男性の身長位しかなくちょっと身長が高い人なら屈んで通らなきゃならない程の大きさで、木造の建物も鳥居の大きさに比例するように小さくこじんまりとしている。

 見た感じ一部屋しかなさそうだな。ダイニングもキッチンもない1Lのお家だ。そして正面にはお賽銭箱が……って完全に神社だこれ。何故こんな森の奥深くに神社が?ここじゃ初詣に来るのも大変だろうに……。


 あからさまに怪しいのでここは慎重に……と言いたい所だが既にティーニャが突撃して賽銭箱に頭突っ込んでるんだよな。しかもあのジタバタ具合は抜けられなくなったと見た。全く……何をやっているんだか。


「~~!~!」

「ほら、落ち着け。今抜いてやるから」


 仕方なく俺も神社の敷地に入り上下逆さまでジタバタしているティーニャの体をむんず、と掴んで引っ張る。む、なかなか抜けないな。本当は1回送還したら一番楽なんだがボス戦が近いのに無駄に魔力を消費したくは無いし……。ちょっと捻ってみようか。


「!!~~!!」

「もうちょっと我慢しろよ~。それ!」


 スポーンっと気持ちいい音を立てて涙目のティーニャの救出に成功した。

 よっぽど痛かったのか涙目でポカポカ俺を叩いてくるんだがそれなら最初から賽銭箱に頭なんか突っ込むなよと言いたい。バチが当たっても知らんぞ?


「~~!」

「きゅい?」

「ホー」

「メェエ」

「……んにゃあ」


 ……何も起こらないな。てっきり全員が神社の敷地に入ったらボス戦の開始かと思ったんだが……

 とわいえ勝手に神社の中に入るのは気が引けるし……お参りでもしとく?


「おーい。全員集まれー。ってもう集まってるか」

「きゅい!」


 さて、ティーニャを助けようと賽銭箱に触ったときに交易ウィンドウみたいな……お賽銭ウィンドウが開いたからここでお賽銭として入れる額を選べばいいのかね?

 んーっと、お賽銭といえば5円だよな。6人いるから30円でいいのかね?

 でもまとめて30円入れたらご縁がありますようにっていうダジャレ……もとい願掛けが意味を成さない気も……まぁ、そもそもお金の単位がGだから関係ないか。30G入れちまえ。


 ぱんぱん。もふもふかわいいモンスターとお洋服にご縁がありますように。っと。


「きゅぃ~」

「ホ~」

「メェ」

「~~」

「……にゃあん」


 ボーパル達も俺のマネをして手をポフポフと打ち合わせて頭を下げている(手が打てない子は頭だけを下げている)かわいいな~。でも、お願いは口に出しちゃダメなんじゃなかったっけ?まぁ。かわいいからいっか。


 カッ!


 と、突然夜の闇を切り裂いて神社が光る。


 な、何事!?最近の神社は暗くなると自動で光るのか!?神社なのにハイテク!いや、それは神社に失礼か。にしてもまぶしー!


「くぉお。目がチカチカする……」

「ホ~……」

「……にゃぁ……」


 うーん。どうも夜目持ちの方がダメージが大きいみたいだな。こりゃあティーニャの新スキルの光魔法にも十分注意しないと危ないかもな。


 さて、俺達の目を焼いた光だが、発生と同じく急に消え目も瞬きをしまくったら治ってきた。よかった。目潰しの状態異常攻撃とかじゃ無かったんだな。流石に目潰し治しなんて持ってないからな。ボーパルの回復魔法で治らないかな?戦闘のあいまによくアイギスに回復魔法かけていてスキルレベルが上がったみたいで毒は回復出来るようになったんだよな。これであの苦~い丸薬からはおさらばだ。


「きゅい!!」

「痛!……くわないけども、どうした?」


 思考が逸れに逸れていた俺の足をボーパルがダーメジを喰らわないギリギリの力で踏みしめて正気に戻す。

 だが、ボーパルは突然の反抗期に戸惑っている俺とは目も合わせずに一点を神社に……というか神社の上へと目線を向けている。

 ボーパルにつられるように俺も視線を上げるとさっきまで確かに何も居なかったはずの神社の上に金色の毛並みをしたキツネが寝そべってこちらを冷たい赤みがかった金色の瞳で見下ろしていた。


 その姿を目にした途端、俺は金縛りにあった様に体が硬直し身動きが取れなくなった。

 ゲーム内だから立つはずのない鳥肌がぶわっと広がった感触と共に俺の体が俺の意思に反してカタカタと小刻みに震えだす。


 ……おい。なんだあれは。あんなのがボスだなんて聞いてないぞ。だって、あいつ。あいつ……!



 すっっっっごい、もっふもふなんだけど!!


 なにあのしっぽ!先にいくほど白みがかっていく金色の見ただけでもふもふだと分かる筆シッポが4本も生えてるんだけど!

 一粒で二度おいしい的なあれか!?一匹で四もふシッポ!?うっきゃー♪


 もふる。あいつは絶対にもふる。

 この全身で!俺の身長と同じぐらいはあるあのシッポを!絶対に!もふると俺はもう決めたんだ!!


 あぁ~いいなぁ。あのシッポを抱き枕にして眠りたい。全力で抱きついてスリスリしながら寝るのを想像するだけで……もう、たまりませんなぁ!!


 モンスター 妖狐 Lv30

 状態 アクティブ


「コーーーン!」


 俺達の準備が整うのを待っていたのであろうキツネちゃんが遠吠えのように鳴き声を上げながら神社の屋根からヒラリと舞い降りる。


 キツネちゃんが降りた場所は神社横の何もない広場の様な所だ。そこでやり合おうって事なんだろうな。


 うし。いいだろう。行くぞ皆!第一目標はキツネちゃんのシッポに抱きつくこと!!俺が前に出る!!


 え?サモナーは後衛だって?


 ふっ、まずはそのふざけた固定概念をぶち殺す!!


 今の俺の辞書に不可能という文字はなぁぁぁい!!

もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


キツネいいよねキツネ。かわい過ぎて戦闘まで入れなかったぐらいいいよね。

たまにはキツネが主人公のお話があってもいいと思うの。

そして次の召喚枠取得まで残り封印必要数は1体なの。

あとは分かるな?


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