77匹目 アイギスのクラスチェンジ②
アイギス ハーデンゴート → ナイトゴート
Lv20
体力 31 → 36
筋力 15
敏捷 16
器用 13
魔力 5 → 8
精神 10 → 12
スキル
危機察知 悪路走破 怒り ダッシュ 硬化 → 鉄壁 防御 → 全体防御 毒耐性
《召喚モンスター:アイギスがナイトゴートにクラスチェンジしました》
「メェエエ!」
「おお!スキルが進化した!アイギスすげぇ!」
「メェ~」
というわけでアイギスはナイトゴートにクラスチェンジ。ミラージュゴートにしなかったのは今回のボスみたいな全体攻撃を回避不可の密度で撃ってこられたら受けられるのがアイギスしか居ないからだな。
アイギスにはこのまま盾職として頑張ってもらおう。
アイギスの見た目はハーデンゴートよりもさらに鈍色の割合が増えた感じだな。
アイギスの装備している魔鉄鎧と似通った色になってきた。体も一回り大きくなって逞しくなってきたな。キャーカッコイイー
【アイテム:素材】マジックサンド レア度3
魔力が篭った砂。魔力に反応して様々な色に輝く。
ガラスや錬金術の素材として使われる。
さて、サンドマンのドロップアイテムだが、まぁ予想通りというかなんというか砂だな。
ガラスや錬金術の材料になるらしいが、回収しようと近づいたらキラキラ輝いて綺麗だったから観賞用にもいいかもしれないな。小瓶に詰めてフィアちゃんにでもあげようか。星の砂みたいな感じでさ。
「……にゃぁん」
触るたびに色が変る砂をツンツンして遊んでいる俺の元へと近づいて来たノゾミが、スルスルと俺の体を登ってきて襟首から服の中に進入してこようとしている。動きが止まったから寒くなったのかな?
「~~!~~!!」
これにビックリしたのが戦闘が終了しだい胸元に突撃してきていたティーニャだ。
ちっちゃな手で、んー!っと、ノゾミの顔を押して進入を妨害しようとしていたがスルリと受け流したノゾミが俺の服の中に潜ってきて服の中で追いかけっこを始めた。
「~~!」
「……にゃぁ」
爪を立ててないノゾミの肉球は街中や砂漠を歩いてきたのにぷにぷにのムニムニで、サラサラの毛並みがお腹や胸をくすぐるように撫で回してくる。
そのノゾミを追いかけるティーニャもちっちゃな手を俺の体に這わせながら羽をパタパタさわさわさせており……あ、やめ、ちょっ……
「あひぃ!ちょっ!やめ、マジで。あは、あはははははははは!やめて!こちょこちょはホントに弱いから!あははははは」
「きゅい!」
「ホー!」
「メェェ」
立っていられずに砂の上に崩れ落ちた俺へと楽しそうな雰囲気を感じとったボーパル達が近づいてきて思い思いにじゃれ付いてくる。
やめて!マジで!あ、あぁ……アッーーーーーー!
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ふぅ……。落ち着ついた。
結局俺の襟元から顔を出すノゾミに抱かれてティーニャが顔を出す形で落ち着いた。ノゾミがティーニャの頭にアゴを乗せている感じだな。実際乗っけたら潰れちゃうから手加減はしてるんだろうけどもね。
ボーパルも俺の頭の上によじ登りたかったみたいだけど流石にいつ戦闘になるか分からない状態でボーパルを自由に動けない状態にするのはちょっとな。本当は俺もボーパルとスキンシップをとりたかったんだが、敵を発見した瞬間に俺の頭を踏み切ってボーパルが飛び出した場合の首へのダメージを考えたら……ガクブル。
「~~♪」
「……にゃぁん」
うん。機嫌がいいのは分かったけどシッポを服の中でユラユラさせるのはやめてください。お腹がゾワゾワくるから。
「きゅぃー」
「うん。それじゃ、砂漠の第二層に行こうか」
「きゅい!」
「ホー!」
「メェエ」
「~~!」
「……にゃぁ」
サンドマンとの戦闘地点を越えてテクテクと足を進めていく。
と言っても歩いてるのは俺とボーパルとアイギスだけだけどな。
「お、これは……」
「ホー……」
砂漠をしばらく進むとちょっと小高い丘の様になっていて、そこを越えたら見えている景色が一変した。
「オアシスってやつか」
「きゅい!」
丘から見下ろす先には月明かりを反射してキラキラと輝く水面とその湖とも言える程の大きな水場を囲う様にヤシの木みたいな木が生えておりヤシの実っぽい木の実もついている。ていうかヤシの木じゃね?
そしてオアシスの外周の砂漠ではちょこちょこと何かが動いているのが見えるな。あれがマヒサソリかな?
違ったら嫌だな。オアシスがあるとはいえ昼間の行動は避けたいし。ていうか第一層を抜けられないから閉じ込められるな。まぁそのときは召喚モンスターをしまって走り抜けるけどさ。
「さて、行くか。狩りの時間だ」
「きゅい!」
「ホー!」
「メェエ」
「~~!」
「……にゃ」
それじゃぁ、まずは一番近い敵影に向かいますかね。
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でっかい2つのハサミとシッポに付いた大きな針。
砂漠をウロウロしていたのはやっぱり目標のマヒサソリだった。
モンスター マヒサソリ Lv13
状態 アクティブ
「きゅい!」
「ギィイイ!」
いつもどおりのボーパルの先制攻撃。空からの踏み潰し攻撃に地面へと頭を埋めるマヒサソリだが、まだ死んでいない。結構硬いな。まぁ甲羅持ちだしな。
「~~!」
ボーパルに踏みつけられフラフラになったマヒサソリへとティーニャがトドメに魔法を放つ。
魔法が当たる前にはボーパルは次の獲物を蹴り飛ばしにいっており、そっちのフォローにはミズキが入っている。
うん。まぁ余裕だな。今更この程度のレベルを相手に負けることも無いだろう。注意しなきゃならないのは麻痺だが、最悪喰らっても回復薬があるし死ななければ問題ない。
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《召喚モンスター:ノゾミがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ティーニャがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:耐寒がレベルアップしました》
《召喚モンスター:ノゾミがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:夜目がレベルアップしました》
《マヒサソリの封印率が100%になりました》
《マヒサソリが封印完了しました》
《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》
《召喚モンスター:ノゾミがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
ティーニャ ハイフェアリー
Lv18 → 19
体力 12
筋力 1
敏捷 16
器用 11 → 12
魔力 24 → 25
精神 20
スキル
浮遊 風魔法 土魔法 水魔法 風魔法耐性 隠蔽 回避 耐寒
ノゾミ ミソラキャット
Lv11 → 14
体力10
筋力16
敏捷17 → 18
器用20 → 25
魔力4
精神7
スキル
隠蔽 気配察知 夜目 登攀 歌 回避 耐寒
「~~!」
「……にゃ~ん」
うし、麻痺毒針はこんなもんでいいかな?納品したぶんだけ麻痺消しドロップが作れてミズキの魔眼の保険が増えるんだから多いに越したことはないんだが、砂漠戦い辛いんだよね。主に足場的な意味で。あぁ、森が恋しい……あそこは、あそこで足場悪いけどさ。
んで、ティーニャがクラスチェンジリーチ。ついでに封印数も24でリーチ。でも今のところ召喚したいモンスターも居ないんだよね。5匹揃ってパーティバランス的にも丁度いいからなぁ。もう一匹召喚したら一匹控えに回さなきゃいけない訳だし。ポケットサイズのモンスターなゲームでは最初に仲間にした6体でチャンピオンを倒す派のユウです。
まぁ、控えに戦えるモンスターがいて、状況に合わせてチェンジできるっていうのがサモナーの強みでもあるわけだから何かしらは召喚することにはなるとは思うけどね。
……だからオアシスの湖の中から感じているモンスターの反応には近づきません。嫌な予感もするしさ。
そもそも水中戦とか専門外にも程があるしな。ボーパルの蹴りなら湖ぐらい割れそうな気もするけどさ、無理して狩る必要もなくね?っていうね。
ヤシの実も回収したことだし今日はこれで街に帰ったら落ちるか。ボス戦もやって疲れたし。
やっぱりFWOはテレビゲームよりも断然疲れるわ。最初の頃はずっと興奮してて気付かなかったけど、これからは朝から次の日の朝までログイン出来るんだし休憩を挟まないとやっていけないかもなぁ。
もふもふ!
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この前ランキングを見たらウサギ転生物の小説が載ってました。
まさかのなろう内ウサギブーム到来!?いいぞ。もっとやれ。
内容的にはウサギとフクロウが異世界で冒険するお話でした。かわいかったです。
・・・次の仲間はヤギかな?




