サモナー始めました人物設定・・・のはずだったのにどうしてこうなった。orz
どうも・・・こんばんはテトメトです・・・
今回はちょこっと前から言っていた登場人物紹介を書こうと思いまして・・・思いまして・・・何故こうなったし。
人物紹介っぽいのは最初の3行ぐらいって言う・・・ね。
次回は!次回こそは簡潔に纏めた人物紹介をしますんで!平にご容赦を!
一応書いてしまったから投稿はしますがニュー人物紹介投稿時に上書きする可能性大です。
そしてこの話は裏設定へ・・・
久遠寺 祐
キャラクター名 : ユウ
本作の主人公。小学6年生の時にとある事故に巻き込まれ体がほとんど成長しなくなった。
事故当時でも周囲よりも発育が遅かった体は年を経る毎に同年代との差がどんどん広がり、一時期はイジメられナイーブになっていた時期もあったが、母親に「久遠寺はチビだから」と、はぶられている事を相談すると。ハッ、と鼻で笑われ「チビであることの何がいけないのさ?言ってみ?別にチビであることに何の問題もありゃしないだろう?チビだからって理由でイジメてくるようなヤツがいたら、あぁこの人はなんて心がチビな人なんだろう。って憐れんでやればいいのさ」とあっさり言われ目から鱗が落ちた。
今まで何故か思い込んでいた、チビ=悪という固定概念を木っ端微塵に打ち砕かれたユウは翌日から「やーいチビ助w」だの「あれれー?今日はランドセル忘れてきたんでちゅかー?w」だのの煽り言葉に「ちっちゃくないもん!」などと言い返さずただ黙って憐れむ様な視線をバカ騒ぎしている男子共に向け無言で席に着いた。
いつもの様な反応が返ってこず戸惑うバカ男子達を放置し祐は一人首を捻る。確かに昨日まではチビ助だのランドセルだのの下りで傷ついていたはずなのに、小さいことは別に悪いことじゃなくね?という意識の元彼らの発言を聞くといったいどこに傷つく要素があったのかまったく分からない。チビ助?そうですが何か?。ランドセル?いや、ここ中学だし、ランドセルで来てるやつがいたらそいつこそ頭を疑うわ。
ああ、やはり母が言ったことは確かだった。未だにただギャースカ騒いでいるこいつらの方が圧倒的に小さい。人間性が、あり方が、心が、圧倒的に小さすぎる彼らこそが憐れむべきチビだな。
ストンと気持ちが落ちた様な気がした。事故以来ずっと抱いていたコンプレックス。それが溶けて消えていくような感覚。バカ共の悪口だと思い込んでいる単語の羅列をすっぱり無視して久々の晴れやかな気持ちに身を委ねていた。
母の知り合いが師範を務める合気道の道場に入門したのもこの時期だった。からかっても大した反応を返さなくなった祐のもとからイジメっ子達は自然と去っていったが彼らの中の祐は自分よりも劣った存在であるという意識まで変わったわけでは無く思い出したように物理的に絡んでくるようになった。例えば廊下でのすれ違い時わざと肩をぶつけて来る。例えば近くを通ったときに足を引っ掛けてくる。それだけで小さな祐の体は面白いように転がりイジメっ子達はその様子をニヤニヤと眺め楽しんでいるのだ。
それで劣等感を感じたりする時期はもう過ぎていた祐だがもちろんイラッとはするし転んで怪我をするのも面白くないそんなときに出会ったのが合気道だ。
ある休日に母が突然合気道の演武会を見に行くから準備しろと宣言し。は?え?あいきどう?何それ?あ、え、ちょっ!とか言ってる間に車に詰め込まれ着いた先の道場で祐は驚くべき光景を見る。
投げていたのだ。祐よりもさらに小さい小学校中学年ぐらいの少年が自分の父親ぐらいの大人を。
祐は感動した。子供でも大人を倒せる。ならば自分も。そう願った。憧れた。
そして合気道を始めた。といってもたった数ヶ月で大人を軽く投げられるようになどなりはしない。演舞をしていた少年は師範の孫だそうで物心ついたぐらいからずっと何年も合気道に触れてきたからこそのあの実力だそうだ。そもそも入門したばかりの祐に教えられたのはひたすらに受身と基本の構えの立ち姿のみ。
だがそれで十分だった。
そもそも、構えや歩法とは何故必要なのか。
正しい構えを取ると重心が落ち姿勢が安定し上半身がふらつかなくなる。
そんな相手の足を引っ掛けようとすればどうなるか。普通は足を引っ掛けられると上半身が勢いを止められず前に倒れこむ。
では重心を落とすと?上半身だけではなく体全体が勢いを止められず前へと出る。そんなところに相手の足があれば?当然体重+運動エネルギーが余すところ無く相手の足に伝わる。様は体当たりである。足を引っ掛けるために片足立ちをしている相手の足への体当たりだ。
結果自分よりも小柄な相手の足を引っ掛けたはずなのに引っ掛けたほうが転がるという珍妙なことになった。
肩を当てられる方もそう。肩を押され体が開けばそのまま前足を軸に転換。クルっと前を向いて何事もなかった様に歩き出せるようになった。それに仮に転んでも受身は十分とれるようにもなった。
この頃になるとイジメっ子達は祐にはまったく手を出さなくなった。むしろ近づかなくなった。
一部の女子が”ユウちゃんを見守る会”なる同好会を結成し祐に近づく不埒な輩を男女問わず排除しだしたからだ。同好会の目的は祐を保護し離れた所からちょこちょこ動く祐を観察しほっこりしようというもののため同好会メンバーも祐には接触せず。男子は一部を除きとばっちりを恐れ祐には近づかず。女子は同好会の掟で祐に近づかない。祐は本人のあずかり知らぬ理由でぼっちになりかけていたりする。本人はまったく気にかけていないようだが。
だがそんな状況でも変わらず接してくれる友もいる。幼馴染の夏本 拓夢などはその最たるものだ。外で遊ぶよりも家でゲームをするほうが好きな拓夢と身体的な理由でスポーツ全般が苦手な祐とは話も合い家が近かった事もあり小中高と同じ学校に進み互いに親友や悪友と言い合いこれまた一部の女子を悦ばせていたりもする。
そんなこんなで山有り谷有りの平凡とはちょっと言いがたい生活を送っていた高校2年の夏。祐が拓夢にとあるゲームを譲ってもらったところからこの物語は始まってゆく・・・
誤字脱字ありましてもそっと胸にしまっておいてください