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69匹目 ミズキのクラスチェンジ②

 

 ノゾミ 野良猫

 Lv1

  体力7

  筋力14

  敏捷14

  器用14

  魔力4

  精神5


 スキル

 隠蔽 気配察知 夜目 登攀


「……にゃぁ?」


 召喚されたネコは銀色に少し青色を混ぜた様な毛色をした短毛のしっぽの長いちょっと垂れ耳気味のネコだな。よく見たら背中にハート型に白い色違いの毛が生えている。オシャレさんだなぁ。


「あ~。可愛いなぁ~だっこさせて?」


「……んにゃ」

「あぅ」


 抱きしめようとしたらスルリと逃げられたうえに長いしっぽでペチンとおでこを叩かれてしまった。


 うぅ……嫌われた?まだ何もして無いのに……。


「……にゃぁ」


「ん?」


 抱きつきに失敗していろんな意味でorz状態になっていた俺の腕へとノゾミが近づいてきてスリスリとほっぺたを擦りつけてくるんだけど。何この可愛い生き物。ぜひ抱っこからのもふもふを……


「……んにゃ」

「あぅ」


 またペチンとやられてしまった。

 なに?私から触るのはいいけど触られるのは嫌てきな?

 それとも抱っこが嫌なのかな?子供扱いしないでよね!私は立派なレディーなんだから!てきな。

 ……流石にそれはないか。


「……にゃぁ」


 手が届きそうで届かない微妙な位置に座ってしっぽをゆらゆらさせながら俺を眺めていたノゾミがまたテクテクと近づくと俺に顔をスリスリしてきた。

 むぅ。抱っこがダメならほっぺをうりうりしてやろう。ネコはほっぺとか、耳の付け根とか触られると喜ぶって聞いたことあるし。


 うりうり。


「……!にゃぁ~」


 うりうりうり。


「……にゃぁ~ん。ゴロゴロ」


 うりうりうりうり。


「……ゴロゴロゴロ」


 どうしよう止め時が分らない。だってノゾミのほっぺ、スベスベでもふもふでムニムニなんだもん。

 やめられない、とまらない、やめるつもりも無い!


「……にゃぁ」


「え?あれ?ノゾミ?お~い、ノゾミさんや~い」


「……にゃむ」


 さっきまでは自分から頭を俺の手に擦りつけてくる甘え様だったのにピタッと止まったかと思うと、スススッと離れて手をペロペロしては顔をくしくししていた。

 ^

 あ、あれ~?なでなでタイムは終了ですか?満足したからもういい、と?そんな~。


「満足したかの?」


「え?あっ、精霊ちゃん」


「……なんじゃその、『あ、居たの?』みたいな反応は。最初からずっと居たのじゃ」


 そうだっ、。そうだった。フェアリーガーデンに遊びに来ているんだったな。

 んー、ミズキのクラスチェンジとティーニャのレベル上げもしたいし、そろそろお暇しようかな。


「おーい、ティーニャ!そろそろ行くぞ!」


「~~!!」


 空中で絡まりあって妖精団子状態になっているティーニャに声をかけると返事は返ってきたんだがどこにいるのかさっぱり分らないな。本当に出てこれるんだろうか。


「もう行くのか?」


「そうだな。まぁ、また来るからさ」


「そうじゃの。そうしてくれればあやつらも。わらわも嬉しいのじゃ」


 精霊ちゃんが今度は見た目相応な無邪気な笑顔を浮かべてそう言った。うんやっぱりこっちの方が精霊ちゃんには合ってるな。


「……あ、そうだ。精霊ちゃん。ちょっと頼みがあるんだけど……」


「ふむ?何じゃろうか。わらわに出来ることはそう多くはないんじゃが……」


「無理なら別にいいんだけどさ……」


 精霊ちゃんにちょっとしたお願いをした後、フェアリーに集られているティーニャを回収してフェアリーガーデンを後にする、目指すは第二層でミズキのクラスチェンジだな。


  -------------------------------------


 《召喚モンスター:ミズキがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》

 《召喚モンスター:ノゾミがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》


 ミズキ マジカルオウル

 Lv19 → 20

  体力 12  

  筋力 11

  敏捷 22

  器用 10

  魔力 21 → 22

  精神 11 → 12 


 スキル

 飛行 奇襲 索敵 夜目 高速飛行 風魔法 高速詠唱 回避


 ノゾミ 野良猫

 Lv1 → 2

  体力7  → 8

  筋力14

  敏捷14

  器用14

  魔力4

  精神5


  スキル

 隠蔽 気配察知 夜目 登攀


 《召喚モンスター:ミズキがクラスチェンジ条件を満たしました。クラスチェンジ先を選択してください》

 《クラスチェンジ候補:プリンセスオウル

 マジックアイ》


 《プリンセスオウル

 魔法の熟練度が上昇し、さらに身体能力も上昇している梟。

 飛行速度及び詠唱速度が上昇し、近接戦も行うことが出来る。

 主に空中で活動し、主な攻撃手段は属性魔法、嘴、爪等》


 《マジックアイ

 魔眼による回避不可の状態異常攻撃を得意とする梟。

 状態異常攻撃を使う魔眼を使いこなし、自身の状態異常に対する耐性も上昇している。

 主に空中で活動し、主な攻撃手段は属性魔法等。主な補助手段は魔眼等》


 イノシシ狩り一体目でさっそくレベルアップ&クラスチェンジだな。

 さてミズキのクラスチェンジ先だが、プリンセスオウルが正統進化先っぽいな。魔法と速度が上昇して近接戦にもある程度強くなる、と。なにより名前がカッコイイな。


 もう1つはマジックアイ。直訳で魔法の目で魔眼使いね。こっちは魔法に特化していて魔眼での補助が主になるっと。

 うーん。どうするか。


 《召喚モンスター:ミズキがマジックアイにクラスチェンジしました》


 ミズキ マジカルオウル → マジックアイ

 Lv20

  体力 12  

  筋力 11

  敏捷 22

  器用 10 → 12

  魔力 22 → 25

  精神 12 → 17


 スキル

 飛行 奇襲 索敵 夜目 高速飛行 風魔法 麻痺の魔眼(NEW) 高速詠唱 回避


「ホー?」


 ミズキは元々黒曜のように深い黒だった瞳と、エメラルドのような透明感のある青緑色のオッドアイだったのが、黒曜のようだった方の瞳が黄色の中にオレンジ色が見える二色の瞳にかわっている。これでフクロウ時代の色の瞳が完全に無くなったわけだな。まぁ可愛いからいいけども。


「こっちの黄色い方の眼が麻痺の魔眼なのか?」

「ホー?」


 瞳以外は殆ど変らないミズキの顔を両手で挟んで麻痺の魔眼だと思われるほうの瞳を覗き込む。

 こうやって見てる分には普通の眼と変らないな。


 うし。じゃあちょっと使ってみようか。


「ミズキミズキ。ちょっと麻痺の魔眼見てみたいから使ってみてくれない?」


「ホー!」


 さて、そうとなれば実験台の調達を……。


「「「「ブヒィィィィィィィ!!」」」」


「きゅい!」

「メェエ!」


 お、噂をすればなんとやら。

 イノシシが4体木陰から飛び出し、同じく飛び出したボーパルがさっそく1体蹴り転がしアイギスが注意(ヘイト)を集めているな。


「ゴー!ミズキ!」

「ホー!」


 ……ん?何か変ったか?見た感じ何も変わってないが……


「「ブ、ブヒィ……」」


「きゅい……ぃ……」


 モンスター イノシシ Lv15

 状態 パッシブ 麻痺


 召喚モンスター ボーパル Lv20

 状態 麻痺


「って、ボーパルまでマヒしてるぅぅぅぅぅう!!」

「ホー!?」


 マジで?魔眼って無差別攻撃なの?まぁ確かに魔眼の視界に入った相手が対象なら無差別になるわな。剣も魔法も当たれば味方だろうと普通にダメージを食らうしな。

 イノシシが2体とアイギスが麻痺していないのは体力が高いからかな。麻痺は肉体系の状態異常っぽいし……とか考えている場合じゃない!ボーパルがヤバイ!!


もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


ネコの詳細をサイコロの神様に委ねた結果がこちら。

名前:ノゾミ

背中がハート型に毛の色が違い、長靴を履いて、歌って戦う補助特化の、クーデレのニャンコ。

に決定しました。何故こうなったし。サイコロの目が1つ余ったから全部マシマシを候補に入れたら見事に的中。さすがに属性盛り込みすぎかなぁ、と振り直すも的中。6が出易いサイコロなのかと対応する目を変更しても的中。これは書けって事ですね、分ります。

歌はさすがにクラスチェンジ待ちなので後でいいとして、長靴をどこで調達しようかな~。川で釣るか。

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