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68匹目 野良猫召喚

正月で暇だからか知らないけど、人のごちうさを勝手に見た上に面白くなかったとか感想を言いに来るクソ親父が居るんだが、コロコロしてもいいよね?

いでよボーパル!キミに決めた!

 

 《ヤドカリの封印率が100%になりました》

 《ヤドカリが封印完了しました》

 《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》


 一応海のモンスターを封印してから出発することにした。でっかい貝殻を背負っていたけどボーパルに蹴られて一撃死していたな。たわいも無い。


 --------------------------------------


 はい。というわけで到着しました。……いつもの森に。


 ……ちゃうねん。最初は森経由で山の方に向かっていってたんだが、山ね……人口密度が高すぎる。

 パーティを捕まえて話を聞いたんだが、山のエリアボスがチョロイっていう情報が出回ったらしく、エリアボスを討伐しにきた人の順番待ちが発生しているそうで、山エリアは今モンスターが品薄状態らしい。


 ボーパル達の索敵能力と脚力をもってすれば封印に必要な数くらいならば集められるとは思うがそこまで目立つような事はしたくないしなぁ。面倒くさいし。


 という訳で山は行きたくない。砂漠は行けない。海は行く意味が無い。という事でまた森へと戻ってきた。

 なんか俺基本的にずっと森に居るような気がするな……。二層に行くための道が既に確立しているし。


 ちなみに情報料代わりにボーパル達はもふられていた。お勤めご苦労さまです。


「~~!」


「んにゃあ!?ティーニャ?」


 森に入ってしばらく進んだ後。とりあえず二層に向かってまたイノシシ狩りでもしてミズキとアイギスのクラスチェンジをしようと思ってたんだが、その途中でティーニャが顔に大の字で張り付いてきた。何事?


「~~!~!」


「んーと、付いていけばいいのか?」


「~!」


 正解らしい。

 木々の間を縫う様に最短距離で飛ぶティーニャをアイギスと二人頑張って追いかける。

 あれ?なんかデジャブ……。


「~~!」


「おお。やっぱりここか~」

「きゅい!」

「ホー」

「メェェ」


 やってきたのはいつかも来た事がある大きな洞のある木。似たような別の木だった場合も俺には見分けがつかないけどティーニャのはしゃぎようからしてフェアリーガーデンに繋がっている木で間違いは無さそうだな。


「~~!~~~!」

「メエェ。メエエエエ」


 先に洞に入った俺達の方へとティーニャが遅れているアイギスの瞼を引っ張って連れて来ている。

 そのまま二人が洞の中に入った瞬間、視界が一瞬真っ白(ロード画面)になった後、再び俺達はフェアリーガーデンにやって来た。


 柔らかな日差しに色とりどりな花畑。宙を楽しそうに舞うチョウチョとフェアリーが自然と見ている俺の頬を緩ませる。ちょっと身構えたんだが、今度は無粋なフェアリーイーターが出てくることも無く。平和でのどかな楽園が広がっている。


 懐かしいって言うほど前来てから時間が空いているわけでも無いのに”懐かしい”と思うのは、こののどかな光景の所為なのかね。


「~~!!~♪」←ティーニャ

「~~?~~!!」←ティーニャに気付いたフェアリー

「「「~~~!!」」」←ティーニャに気付いた沢山のフェアリー達


 ティーニャがフェアリーガーデンの花畑の中へと突っ込んでいき、多くのフェアリー達に取り囲まれ揉みくちゃにされている。

 ティーニャからすれば久しぶり……って程でも無いけど里帰りだししばらく自由にさせておいてあげようか。


「メェエエ。もくもく」

「きゅい?もきゅいもきゅい」


「ホー」


 アイギスがまたその辺に生えていた花を食べ始めて、それを見たボーパルも一つ花を口に入れるとおいしかったのかどんどん頬張りだした。

 あれもこれもと抱え込みながら順番に頬張っていく姿もかわいいなぁ。



 --------------------------------------


「ふむ。客人とはやはりそなたらであったか、人の子よ」


「おお、精霊ちゃん。久しぶり」


 ちょっとずつ味見をして決めたボーパルセレクトのおいしい花を5種類ほど渡されるがままにストレージに詰める作業をしていると後ろから声を掛けられた。振り返るとそこにいたのは予想通り子供サイズの妖精シリーズの服を身につけた美幼女こと精霊ちゃんだな。


 ……・今ストレージに詰めている花だけど、ボーパルとアイギス用にしては多いと思うんだが予備に多めに採っているんだよな?闘技大会の打ち上げの時みたいにシルフに食わせるために確保している訳じゃないよな?

 ボーパル的には仲直りの意味とクッキーをくれたお返しに自分が食べておいしいものをプレゼントしているのは分かるから、シルフも笑顔で食べてたけど口の端がプルプルしてたからまずかったんだろうな。ボーパルも嬉しそうにしていたし、面白いからシルフから言い出すまでは黙ってるけど。


「して、今日は何用じゃ?わざわざゲートを開いてきたんじゃ、ティーニャの里帰りの為だけに来たわけではあるまい?」


「いや、ティーニャの里帰りに来たんだが……」


 むしろ何も考えずに来たんだが……。


「……まさか本当にそれだけのために来たのかの?」


「おう」


「お主は本当に面白いやつなのじゃ。ティーニャのやつもお主の様な主ならば元気にやっていそうじゃな」


 そう言ってティーニャを見る優しい瞳には確かな母性が感じられた。見た目幼女だけど。


「ああ。そうだな元気すぎてちょっと溢れてるくらいだ」


「それならいつもの事なのじゃ。何百人も居ないだけマシだと思うのじゃな」


 たしかにティーニャが百人もいたらうるさそうだな。むしろうるさいな。今目の前でまさにその通りの事が起きてるし。あ、そうだ。


「なぁ、ここらで珍しいモンスターっていないかな?後1体封印したら次の仲間が召喚できるんだよね」


「うむ?モンスターかの?ここらで出るのはティーニャと同じフェアリーと。客人が来た時に現れるフェアリーイーター。後はそこらを飛んでおるバタフライぐらいなのじゃ」


「え?あのチョウチョ、モンスターだったのか!?」


「当然なのじゃ。お主にはあやつが植物か人に見えるのかの?この世界で生きておる生物は人以外は大抵モンスターなのじゃ。まぁ中にはわらわの様な例外もおるがの」


 モンスターバタフライLv1

 状態パッシブ


「ほえー。じゃあ何匹か捕まえてもいいか?それともフェアリーみたいに家族なのか?」


「いや、流石に大量に捕まえられると困るが何匹か捕まえるくらいなら構わないのじゃ」


「おう、ありがとう。ボーパル、ミズキ。頼んでいいか?」

「きゅい!」

「ホー!」


 ボーパルとミズキが縦横無尽に花畑を飛び回りそこらを飛んでいたチョウチョを集めてきてくれる。チョウチョも色とりどりでキレイだな。今度召喚するのもいいかも。


 《バタフライの封印率が100%になりました》

 《バタフライが封印完了しました》

 《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》


 《封印完了モンスターが20体になりました》

 《召喚可能モンスター枠が1つ増えました》


 うし、じゃあさっそく。


『サモン・モンスター』

『サモン・野良猫』


 《 》野良猫

 Lv1

 体力7

 筋力14

 敏捷14

 器用14

 魔力4

 精神5


 スキル

 隠蔽 気配察知 夜目 登攀


 野良猫

 主に森に生息する猫。

 高い身体能力を持ち森の中を自在に動き回ることが出来る。また、夜目も利くため暗闇中でも変らず行動することが出来る。

 地上で活動し、主な攻撃手段は引っ掻き、噛み付き等


 《モンスター:野良猫を召喚しました名前を設定してください》


もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


モンスター:キャットって字面があんまり良くないから野良猫にしたけど野良猫と野犬だけ漢字なんですよねぇ。今思えばネコでも良かったかも。ノラネコでも可。

でもイヌとヤケンは何か微妙だなぁ。


あ、ヌコの詳細は今からサイコロ振って決めます。

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