57匹目 闘技大会予選 (ボーパル視点)
本日4匹目の投稿だぜぇ~執筆たのち~
タイトルを『VRMMOで召喚モンスター始めました』にしようか悩み中
「きゅい!」
あたちボーパル!大好きなごしゅじんさまに仕えるちゅーじつなしもべなの!
「うお!?な、なんだ?ウサギ……?なんでこんなところに「きゅい!」グハァ!?」
あたちは今ごしゅじんさまにお願いされてとーぎ大会っていう所の森に来てるの!
「!今何かうご「きゅい!」グラッハム!?」
とーぎ大会が何かはよく分からないし、ごしゅじんさまやミズキちゃん達と離れるのはさみしいけどがんばるなの!
「おい!索敵に反応あり!何かが高速で近づいてくるぞ!」
「何?どっちだ!」
「ちょっと待て!?直ぐ近くに、いや、上か!」
「きゅいー!」
「ウサギだと!?「きゅい!」ポッチョ!?」
「なんでこんなところにモンスターが「きゅい!!」グルッペン!?」
とーぎ大会が何かはわからないけど何をすればいいかはわかるの!
ごしゅじんさまが言ってたの!あたち以外のしゅつじょーしゃを皆倒せばいい。って!
倒すのは得意なの!2回目のくらすちぇんじをしてから魔力がいっぱいになってすきるを沢山だせるようになったし、しゅつじょーしゃは倒したら時々魔力が回復するの!すごいの!
しゅつじょーしゃはみーんなヒト型だから首をえいってしたら簡単に倒せるし、魔力もいっぱいだから好きなだけすきるが使えるの!あたちはだれにも止められないの~!
「きゅい!」
「敵!?」
む。気を抜いていたらあたちの蹴りが止められたの。このしゅつじょーしゃ強いの。あたちも本気を……
「ボーパルちゃん!?」
「きゅい?」
ん?このしゅつじょーしゃ、あたちの名前を呼んだ気がするの。よく見たらこのしゅつじょーしゃ。せーれーちゃんと同じふく着てるの!このふくは見覚えがあるの!えーと……。
「ボーパルちゃんあたしあたし。シルフだよ!なんでボーパルちゃんが闘技大会に?」
「きゅい!」
そうなの!シルフなの!別に忘れていたわけじゃないの。覚える気が無かっただけなの!
えーっとシルフは、ごしゅじんさまの妹なの!ミズキちゃんみたいなものなの!守ってあげなきゃなの!
「きゅいきゅい」
「え?一緒に行こうって?うん。こっちこそお願いしてもいいかな?一番怖いのが不意打ちだからね。ボーパルちゃんが居れば心強いからね」
「きゅい!」
シルフちゃんが手に持っていた細い棒を下ろしたのを見てあたちも警戒を解くの。シルフを守ったらきっとごしゅじんさまにほめられるの~。
頭にごしゅじんさまを思い浮かべたあたちはハッとしたの。
ごしゅじんさまはしゅつじょーしゃを皆倒せって言ってたの。シルフもしゅつじょーしゃなのなら倒さなきゃなの。でも妹は守らなきゃなの。ごしゅじんさまの妹をあたちが倒したらごしゅじんさまが悲しむかもなの。
「きゅい~」
「?どうしたのボーパルちゃん?」
あたちがごしゅじんさまのマネをして頭を抱えて悩んでいるとシルフが心配してくれたの。やっぱりシルフは敵じゃないの。でもしゅつじょーしゃなの。でもでも妹なの。きゅう~。
「うーん。そうだ!ボーパルちゃんがあたしに協力してくれたら何でも好きなお菓子買ってあげるね」
「きゅい?」
お菓子?お菓子はいいの。おいしいの。お菓子を食べたら胸がふかふかしてふわふわした気持ちになるの。
「それにあたしと協力して本選に出場したらお姉ちゃんにいっぱい褒めてもらえると思うよ?」
「きゅい!」
ごしゅじんさまにほめてもらえる!これはがんばらざるをえないの!
「あはは~ボーパルちゃんやる気だねー」
「きゅい!」
そうなのヤるきなの!あたちはやるときはヤるウサギなの!
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「な!?俺は隠蔽持ちだぞ!?何故こっちの場所が「きゅい!」ベドルフ!?」
「ハッハー!太刀筋が寝ぼけてるよ!!」
「おい!!、この女強ッ!手伝「きゅい!」ぎゃっ!ふん……」
「おいおい、何だコレはどうなってやがんだ……なんでたかが1人と1匹に俺達が押されてやがんだ!?」
シルフはあたちよりも足が速いの!そんなのろのろ剣じゃ届くわけがないの!
「きゅい!」
足元がお留守なの!
「ぐあ!?またか!?いつの間に俺の足元に……」
「ほらほら、上半身がお留守だよ?」
「ガッ!?くっそがぁああああ!舐めやが「きゅい!」くぺ!?」
後ろがお留守なの!
ふぅ。またつまらぬものを蹴ってしまったの。
シルフと一緒に行動するようになってからしゅつじょーしゃを倒すのがまた簡単になったの。
上へ、下へ、前へ、後ろへ。2人で順番に攻撃するだけで簡単に倒せるの。これならイノシシの方が倒すの大変だったの!
《第1回闘技大会本選出場資格を獲得しました》
「きゅい!?」
突然良く分からない文字が出てきたの!えーと、えーと。やっぱり分からないの……。
「やったねボーパルちゃん!これで本選に出れるよ!お姉ちゃんもいっぱい褒めてくれるよきっと!」
「きゅい!」
ホント!?やったー!わーいわーい。
「……あれ?この予選っていつまで続くんだろ」
ランラン。ルンルンとシルフと2人で踊っているなかふと思い浮かんだようにシルフがつぶやいたの。
言われてみればもうどっちを向いても世界の終わりが見えるのにごしゅじんさまのところに戻れないの。
戻るためにはあれに呑み込まれるしかないの?
でも死ぬのは怖いの。なにも出来なくなるの。
ごしゅじんさまが戦っていても、困っていても、見ていることしか出来ないの。あんなのはもう嫌なの。
「なるほど。最後の1人になるまで戦いは終わらないってことね。ボーパルちゃん。これが本当に最後の戦い。正々堂々戦いましょう?」
「きゅい」
戦うの。負けないためには。死なないためには戦うしか無いの。相手がシルフでもあたちの敵になったのなら戦うの。
「……行くよ。ボーパルちゃん!」
「きゅい!」
先手必勝なの!
いつもと同じようにあたちは敵へと向かうの。今度の敵は強いの。あたちの動きを見て細い棒を突き出してきたの。でもそんなのに当たってやることは無いの。いつも通りにかわして……
「『ウィンドボール』」
「きゅい!?」
かわしたの。かわした筈なの。なのに避けたと思った瞬間真正面からぶつかった空気の固まりにはじかれて後ろの木にぶつかったの。
「ごめんね。この予選中ずっと。それよりも前からもボーパルちゃんの動きは良く見てたの」
「きゅい……」
ヒール。
「ボーパルちゃんはあたしの速さに付いて来るからね。でもやっぱりモンスターだからなのかな。行動がある程度パターン化している事に気づくのはそんなに難しく無かったよ」
「きゅい」
ヒール。
「最後ぐらいは一撃で苦しまずに逝かせてあげたかったんだけど思ったより頑丈でそれも出来なかったから。だからごめん」
「きゅい」
ヒール。
「でも、これで終わり。じゃ、また会場の外で会おうね」
シルフがゆっくりと手にもつ棒を腰ダメに持っていくの。……まだ。まだなの。……シルフがもつ棒が光った。今!跳躍なの!
「きゅい!」
「安易に逃げ場がない空中に跳ぶのは悪手だよ!!」
シルフの持つ棒が輝きかたを変えて跳ね上がり、あたちを追ってくるの。でも!
「きゅい!」
空歩なの!
シルフの身長と同じぐらいまで跳びあがったあたちは今度は直角に。シルフの後ろをとる様に空を蹴るの!
「あまいよ!!」
あたちの下にいるシルフが自分から前に倒れこみながら体を捻ってまた違う輝きかたをする棒を突き刺してくるの。空歩は今使ったばかりだから使えないの。避けることができない。なら……
「きゅい!」
迎え撃つだけなの!
シルフちゃんの光る棒をあたちもすきるを発動して光った足で迎え撃つの。
にやりとシルフが笑ったの。すきるを使った武器はすきるを使って迎撃してもダメージがあるの。シルフはそれであたちが死ぬと思ってるの。
「きゅい……」
あたちの足とシルフの棒が当たるの。ジリジリとHPが削れて行くのが分るけど、まだ大丈夫なの。
もうちょっと……もうちょっと……繋げられるタイミングは……今なの!
「きゅい!」
ステップ!
「な!?」
シルフの棒を蹴ってシルフのほうへと跳びこむの。目を見開いて驚くシルフはもうすきるを繋げられないみたいなの。
「きゅい!!」
「クポッ!?」
ローリングソバットなの!
沢山繋げたすきるは強くなるの!防御力が低いシルフじゃ耐えられないの。
「きゅい……」
シルフが負けたのは当然なの。だって……。
獲物を前に舌なめずりをするのは三下のすることなの。
《第1回闘技大会予選Aブロック勝者ボーパル》
もふもふ!
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テトとメトの登場の感想で「やっぱりテトメトさん分裂できたんですね」って言われたんですけどやっぱりって何!?テトメト多重人格かなにかだと思われてるの!?とちょっとビックリしたので報告を。
次回は掲示板回かな。
本戦一回戦ごとに本編と掲示板をセットで投稿するのはどうだろう。ただ、掲示板回は、スレのナンバー打つのがしんどいんですよねー




