53匹目 VSイノシシ
本当にここ数日の評価の伸びがすごいので1匹目から見返してみたんだが今と比べるとだいぶユウの性格違うね。
杖もって野犬に殴りかかっていた頃が懐かしい。
「「「ブヒィィィィィィ!!」」」
ドスドスばきばきと森を踏み荒らして俺達へと突撃してくるのは立派な牙を生やした猪の群れだ。
モンスター イノシシ Lv15
状態 パッシブ
3匹の猪が鏃方に広がり低木など関係ないとでも言うように全てをなぎ倒しながら突進してくる姿はなかなか怖いものがあるな。
「ミズキとティーニャは空から魔法!ボーパルは遊撃!アイギスは迎え撃て!初見の敵だ全力で行くぞ!」
「きゅい!」
「ホー!」
「メエ!」
「~~!」
俺が指示を出し終わる前にはもうそれぞれがやるべき役目に向けて動きだしている。
最初に接敵したのは1人正面に飛び出したアイギスだ。
真上。横。後ろと散開する俺達の中で突進してくる猪に立ち向かう様に前に出たアイギスへと3匹のイノシシの攻撃が集中する。
「「「ブヒイイイイイイ!!!」」」
「メエエエエエ!!」
一瞬後の衝突。一見すると猪の立派な6本の牙がアイギスを貫き吹き飛ばしたように見えたが。交錯の瞬間に踏ん張り硬化を発動していたアイギスには致命傷どころかかすり傷程度のダメージしか与えられていない。
「「「ブヒ、ブヒイイ」」」
「きゅい!」
アイギスにぶち当たり勢いが死んだ猪の死角から迫ったボーパルが流れる様に足を刈っていく。
「「「ブヒィィィィ!?」」」
「ホー!」
「~!」
足を折って倒れこむ猪へと上空から風の刃が次々と降ってきて起き上がろうとするたびに転がされる猪はなす術も無く嬲り殺された。
うん。皆大活躍だったな!……俺?木の後ろで隙を伺っている間に戦闘終了しましたが何か?
いや違うよ?びびってた訳じゃないよ?俺が死んだら全員死ぬわけだし自分の身を守るのを優先して当然だよね。
敵の強さも分ったから次からは参加しよう。アイギスの防御を貫通する突進さえ当たらなければそれほど問題ないな。
《召喚モンスター:ティーニャがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《イノシシの封印率が100%になりました》
《イノシシが封印完了しました》
《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》
ティーニャ ハイフェアリー
Lv12 → 13
体力 12
筋力 1
敏捷 11 → 12
器用 11
魔力 19 → 20
精神 18
スキル
浮遊 風魔法 土魔法 水魔法 風魔法耐性 隠蔽
昼に出るモンスターはイノシシとトレントみたいだな。
ばきばきと音をたてながら動き回っているイノシシは何処にいるのかすごく分かりやすいので封印もしやすかった。それよりも……
【アイテム:素材】イノシシの上肉 レア度3
イノシシが稀にドロップする上質な肉。美味。
料理の材料として使われる。
こっちの方がわたし、気になります。
封印した余りのイノシシを解体したら落としたんだが……。ぼたん鍋っておいしいのかな?
たしかウサギの肉がレア度2だったはずだ。レア度2のウサギ肉で作ったシチューがアレだけおいしかったんだからレア度3のイノシシ肉で作った鍋は……じゅるり。
「ボーパル。ミズキ。もうちょっとだけイノシシを探そうか。具体的にはイノシシ肉が人数分集まるくらいまで」
「きゅい!」
「ホー!」
まぁ、一体目の解体で出たんだしウサギ狩りの時みたいにリスポーンする端から狩る必要も無いだろう。
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《スキル:回避がレベルアップしました》
《召喚モンスター:アイギスがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ティーニャがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《プレイヤーがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
ユウ ハイサモナー
Lv18 → 19
体力 13 → 14
筋力 13
敏捷 17
器用 14
魔力 24 → 25
精神 24
スキル
杖Lv8 蹴りLv17 召喚魔法Lv17→18 火魔法Lv12 水魔法Lv14 鑑定Lv11 ダッシュLv13 回避Lv6→7 防御Lv5 耐寒Lv7 耐暑Lv1
《スキルポイントを2点獲得しました。SP14→16》
アイギス ハーデンゴート
Lv15 → 16
体力 26 → 27
筋力 13 → 14
敏捷 14
器用 13
魔力 4
精神 10
スキル
危機察知 悪路走破 怒り ダッシュ 硬化 防御 毒耐性
ティーニャ ハイフェアリー
Lv13 → 14
体力 12
筋力 1
敏捷 12 → 13
器用 11
魔力 20
精神 18 → 19
スキル
浮遊 風魔法 土魔法 水魔法 風魔法耐性 隠蔽
「ボーパル……ミズキ……作戦変更だ」
イノシシ狩りを開始して早1時間。イノシシの上肉はレアドロップだったらしくレア度2のイノシシの肉しかドロップしていない。
否。していなかった。
今俺の手元には一塊のイノシシ肉がある。
【アイテム:素材】イノシシの特上肉 レア度4
イノシシが極稀にドロップする特上な肉。非常に美味。
料理の材料として使われる。
「……もうちょっとだけなんて、つれねぇことは言わねぇ。根絶やしにするぞ!!」
「きゅい!」
「ホー!」
「メエエ!」
「~~!!」
今森で動いているのは俺達とイノシシのみ。
ヘビとは違い動くたびに大きな音を出すイノシシを見つけるのは容易いし。一度動きを止めてしまえば囲んで袋にするだけの簡単なお仕事だ。
サーチ&デス。もうイノシシなんて歩く肉にしか見えないぜ!じゅるり。
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《スキル:水魔法がレベルアップしました》
《召喚モンスター:ボーパルがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ミズキがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ティーニャがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:回避がレベルアップしました》
《召喚モンスター:アイギスがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:杖がレベルアップしました》
《スキル:蹴りがレベルアップしました》
《スキル:杖がレベルアップしました》
《召喚モンスター:ティーニャがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:杖がレベルアップしました》
《プレイヤーがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:回避がレベルアップしました》
《召喚モンスター:アイギスがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:蹴りがレベルアップしました》
《召喚モンスター:ボーパルがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
ユウ ハイサモナー
Lv19 → 20
体力 14 → 15
筋力 13
敏捷 17
器用 14
魔力 25
精神 24 → 25
スキル
杖Lv8→11 蹴りLv17→19 召喚魔法Lv18 火魔法Lv12 水魔法Lv14→15 鑑定Lv11 ダッシュLv13 回避Lv7→9 防御Lv5 耐寒Lv7 耐暑Lv1
《スキルポイントを2点獲得しました。SP16→18》
ボーパル 蹴りウサギ
Lv18 → 20
体力 10
筋力 26 → 28
敏捷 26 → 28
器用 12
魔力 4
精神 7
スキル
索敵 気配察知 跳躍 ダッシュ 蹴り 溜め蹴り 立体機動 空歩 回避
ミズキ マジカルオウル
Lv18 → 19
体力 12
筋力 11
敏捷 21 → 22
器用 10
魔力 20 → 21
精神 11
スキル
飛行 奇襲 索敵 夜目 高速飛行 風魔法 高速詠唱 回避
アイギス ハーデンゴート
Lv16 → 18
体力 27 → 29
筋力 14 → 15
敏捷 14 → 15
器用 13
魔力 4
精神 10
スキル
危機察知 悪路走破 怒り ダッシュ 硬化 防御 毒耐性
ティーニャ ハイフェアリー
Lv14 → 16
体力 12
筋力 1
敏捷 13 → 14
器用 11
魔力 20 → 22
精神 19 → 20
スキル
浮遊 風魔法 土魔法 水魔法 風魔法耐性 隠蔽
「ハッ!?俺は一体何を……」
イノシシ絶対殺すマン状態になってバーサーカーの様に森を徘徊していた俺がふっと正気を取り戻した。
……いや。だって、コレは流石にちょっとフリーズするって……。
《召喚モンスター:ボーパルがクラスチェンジ条件を満たしました。クラスチェンジ先を選択してください》
《クラスチェンジ候補:マーダーラビット
いやしウサギ》
《マーダーラビット
数え切れない程の生命を殺し、殺意の波動に目覚めたウサギ。
速度と攻撃力が大幅に上昇し、体が夜闇の如く漆黒に、瞳が鮮血の如く真紅になった。
また、クリティカル時に極低確率で即死攻撃が発動する。
主に地上で活動し、主な攻撃手段は蹴り等》
《いやしウサギ
数え切れない程の生命を癒し、癒しの波動に目覚めたウサギ。
回復魔法を習得し、味方を癒すことを得意とする。
主に地上で活動し、主な攻撃手段は蹴り等、主な補助手段は回復魔法等》
「きゅい?」
……どこからツッコめばいいのだろうか。
とりあえずボーパル。お前は一体どこを目指しているんだ……。
もふもふ!
誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。
・・・大丈夫皆の言いたいことは分かる。
・・・急なレベル上げラッシュが無理やりすぎるって言いたいんでしょ?でも闘技大会までにクラスチェンジするにはイノシシさんに犠牲になってもらうしかなかったんだ!!
ナムサン(-人-)




