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32匹目 アイギスのクラスチェンジ①

またもや更新遅れました。すみません。

・・・何故俺は日曜日なのに会社にいたのだろう。

何故俺は出社時間と退社時間が同じなんだろう不思議だ。

 

 アイギス ヤギ → ハーデンゴート

 Lv10

 体力 18 → 21

 筋力 11 

 敏捷 10 

 器用 12

 魔力 4

 精神 8 → 10


 スキル

 危機察知 悪路走破 怒り ダッシュ 硬化(NEW)


 《召喚モンスター:アイギスがハーデンゴートにクラスチェンジしました》


 当然のようにハーデンゴートにクラスチェンジ。そして体力がボーパルの敏捷に追いついた。

 ボーパルの敏捷と同等の体力とかどんだけだよ。鋼の心臓でも付いてるのかな?


「メェェェ?」

「きゅいきゅい!」

「ホー!」


 さて、肝心なアイギスの見た目だが、体は一回りほど大きくなったな。真っ白だった毛色もうっすらと灰色になってどこか硬質な印象を受ける。


 これは撫で心地を確かめざるをえないな。


「メェ?」


 サイズの変わった自分の体を見ようと体を捻って、捻りすぎてずっこけたアイギスの横に座り込んでわき腹をさわさわする。


 ……ふむ。毛先のほうはちょっとゴワゴワしてるけどその下まで指を差し込んだらモコモコで暖かいな。シャンプーとブラッシングしたら全部モフモフになるかな?汚れて固まってるわけじゃなくて種族特徴だから無理かな。


 さわさわ、モフモフ、わしわし、わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ


「メ、ェ、エ、エ、エ、エ、エエ~!」


 ハッ!つい無心でわしゃってしまった。

 ポメとかちっこ可愛い子も大好きだけど、レトリバーとか体の大きい子は全力でわしゃわしゃ出来るのがいいよね。ボーパルとミズキは俺の手のひらより大きいぐらいしか背中が無いからなぁ。


「きゅいきゅい!」

「ホー!」


 考えごとをしつつもアイギスをわしゃってると放置されていたボーパルが俺の手とアイギスの体の間にムリムリと頭をねじ込んでくる。と同時に俺の肩に止まった(若干爪が食い込むがダメージが入る程じゃない)ミズキが俺の顔に頭をうりうりと擦り付けてくる。


「あーもう!邪魔だ!」

「きゅい~」

「ホ~」


 邪魔をしてくる二人を両手でそれぞれ撫で繰り回していると立ち上がったアイギスが横腹で体当たりをする様に体をこすり付けてきたのを迎え撃つ。


 うちのパーティ体色が白に偏っているから離れたところから見たら白い毛玉にしか見えないかもな。


 まだ先だけど次の召喚モンスターは白くない子にしよう。そうしよう。


 ---------------------------------------------


「おひょ?お兄ふぁん、おふぁお~」

「おはようさん。と言ってももう昼過ぎどころか午後4時だけどな」


 リビングに下りるとダボダボのTシャツにホットパンツ姿の翼がソファに寝転んで足をバタつかせていた。

 口には棒アイスを咥えてピコピコ動かしつつ視線は手にもつ携帯端末に注がれている。

 部屋に漂うシャンプーの匂いと濡れている翼の髪を見るにシャワーでも浴びていたのだろう。


 さっさとお湯を沸かしてカップそばにお湯を注いでタイマーをセットする。


 ……翼は赤いうどん派なのだが俺は断然緑のそば派だ。小さい頃はうどんの方が好きだったのだが最近はそばの方がおいしいと感じるようになってきたから不思議だ。


「……ねぇ、お兄ちゃん今日暇?」

「ん?どうした急に。今日は一日FWOする予定だけど?」


 待ち時間と同じぐらいの時間で食べ終わった朝昼兼用飯を片付けていると棒アイスを食べ終わってもずっとピコピコしていた翼に呼び止められた。


「あたし今日時間空いちゃってさ。一緒に砂漠にレベル上げ行かない?久しぶりにボーパルちゃんにも会いたいし!」

「ふーん。砂漠か。砂漠はまだ行ったこと無いな。レベル上げにいいのか?」


 確か始まりの街の西が砂漠だったはず。北が山で東が森。南が海だったっけ?


「うん。ある程度レベルが無いとキツイけどね。昼は暑いし夜は寒いからあんまり人気はないステージだね。まぁゲームだし風邪をひいたりはしないけど。闘技大会も近いし今は少しでもレベル上げしておきたいんだよねー。目指すはエリアボス討伐!」

「おー、エリアボスは頭おかしいレベルで強いからな頑張れよ。俺達は行かないからな!」


 あの熊の絶望はまだ心に残ってるからな。しばらくはエリアボス戦したくない。

 まぁ急にやる気が出るかもだけど。


「あー、お兄ちゃんもエリアボスに特攻かけた口なのね。じゃあエリアボス戦以外は一緒にレベル上げするってことで!決定!リアさんの所で待ってるから!」

「はいはい。今森の奥にいるから戻るまでは結構かかると思うぞ~」

「りょうかーい。待ってるから早めに来てよ~~~」


 突然テンションが急上昇した翼がスキップをするように二階の自分の部屋に戻って行く。

 やれやれ、そんなにボーパルに会いたかったのかね?まぁボーパルは世界一可愛いからな!

 ……ハッ!いくら翼でもボーパルはやらんぞ!お父さんは許しませんからね!


 ---------------------------------------------


「きゅい!」


 ログインしますた。

 さっそく街へ向かう……と言いたいところだけど、シルフには悪いがもうちょっと狩りを続けさせてもらう。


 アイギスの能力も把握しておきたいしアレもまだ手に入れて無いからな。

 じゃあ、カァット!


 ---------------------------------------------


【アイテム:素材】トレントの木材 レア度2

 トレントから採れる木材。

 魔力を帯びており普通の木材よりも頑強で魔力伝道率も高い。


 よし木材ゲット。トレントなんだから木材は当然落とすよな。

 ぶっちゃけ俺、森の奥に来てから全然活躍してないからな。これで多少は攻撃力も上がるだろう。


「メェェェェェ!」


 硬化の効果ダジャレじゃないよでアイギスからは鉛色のオーラが立ち昇っている。

 ざっと検証した感じ、硬化の効果オヤジギャグじゃないよは筋力の半減と防御力の上昇だな。筋力はきっかり半分になっているが、防御力は倍加するわけでも減った筋力分上昇しているわけでも無さそうだ。

 おそらく硬化の効果(ネタ切れじゃないよ)はスキルレベルの上昇と共に上がるんだろう。


 ……ちなみにアイギスはこの検証の為に何度もボーパルに蹴り転がされていた。

 そしてその鬱憤を晴らすがごとくトレントを食い散らかしていた。いやだから、モンスターを食べるなって。お腹壊すよ?

 あ、でもウサギのシチューとかおいしいらしいし、ひょっとしたらトレントもおいしいのかも。


 ……いや食べないけどね?ヤギじゃあるまいし。


 さて、だいぶ寄り道もしたがそろそろ街に行くか。シルフが首を長くして待っているだろうしな。

 全力でダッシュして戻れば怒られるほどは遅れまい。前もって遅れるって言ってあったし。


「よーし。じゃあ街へ向けてしゅっぱt」


「「「「シャーーー!」」」」


「……はぁ」


 毎回毎回なんなのこいつら。ずっと出てくるタイミングでも狙ってるの?暇なの?しかも微妙に数が多いし。

 無視して隣のエリアまで逃げてもいいんだけど。むしろそうすべきなんだろうけども。


「どんだけ出ようが今更ポイズンスネーク、負けるかよ!」

「きゅい!」

「ホー!」

「メェ!」


 何かイラっと来たから殲滅することにした。

 毒袋をいっぱい持って帰ればフィアちゃんも喜ぶだろうしな。


「「「シャーーー!」」」


 精一杯威圧しているがデータ上の数値だけじゃないポイズンスネークとの戦闘経験が蓄積した俺達にとって毒を持っているだけのポイズンスネークなんかもうなにも怖くない。


 何するものぞポイズンスネーク!!

おや?ユウ達の様子が・・・


誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


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