247匹目 第二回闘技大会本選第二試合大将戦
『第二試合もいよいよ大将戦を残すだけになったぜ!』
『この試合が準々決勝だから~。勝ったら8位入賞だね~』
よっしゃ、出番が回ってきたぜぇ!最悪出番が来る前にストレート負けもあったからね。ミズキとティーニャの飛行魔法部隊は良い働きをした!褒めてつかわそう!なでなでもふもふ!
『先にユウチームが入場だぜ!メンバーはユウ選手とボーパル選手とアイギス選手だぜ!』
『ご主人様とアタッカーとディフェンダーのパーティだねぇ~。鉄板のチームって感じがするよ~』
「きゅい!」
「メェ~」
「このメンバーで負ける気がしねぇや」
殺る気・・・ではなく、やる気満々なボーパルと、やる気が無いアイギスを従えてステージに上がる。
アイギスは何だかんだ言いつつもやるときはやってくれる子だって、俺信じてるからね。ボーパルはちょっと力抜こうね?レン君達にトラウマを植え付けないようにね?
『続いて生産万歳チームも入場だぜ!メンバーはレン選手とミヤ選手とヒナ選手だぜ!三人はお揃いでネズミ系獣人だぜ』
『ネズミ系ハムスター獣人だね。ハムスター系獣人の特徴はカラフルな毛色がかわいい事と、敏捷と器用に特化していて体力と魔力が低いこと。あとかわいいことだね』
「やはやは~。やっぱりここまで残ってきたね~。出来ればボーパルちゃん達とは戦わずに勝ちたかったんだけどな~」
「作戦Aの失敗を確認!」「作戦Cに移行するよ!」
「ちょっと待って。作戦Cってボクに知らされてないんだけど!?」
「今作ったからね!」「作戦名『臨機応変』発令だよ!」
「その作戦名『ノープラン』ってルビが振られてない?もしくは『行き当りばったり』」
レン君達は相変わらずキャイキャイ楽しそうだねぇ。レン君が一方的に弄られてるようにも見えるけど、ハム耳っ子がじゃれあってる様子は見ててかわいいからいっか。
『・・・かわいいが二回出た気がするんだが?』
『大事な事だから~。仕方ないね~』
「さて、ボーパル。三人は知り合いだけど気にせずぶっ飛ばして来てね。一瞬で片付けた方が逆に優しい気もするし……」
「きゅい?きゅい!」
相手がフィアちゃんだったら全力で手加減して、耳ペチ以外禁止とかにするかもしれないけど、仮にもプレイヤーだし大丈夫でしょ。
『両者開始位置についたぜ!』
『かわいい×かわいいで超かわいいよね~。かわいい同士で戦わないといけないだなんて、辛い世界だよ・・・』
・・・なんだろう。例え耳ペチだけでも平気で戦うボーパルの姿が脳裏に浮かんだわ。
耳ペチで戦うようになって、耳がムキムキになってグローブとか嵌めだしたら悲しいから耳ペチは禁止しよっかな・・・。でもちょっとやられたい感はある!ジレンマ!
『両選手開始位置について……』
『ステンバーイ、ステンバーイ……』
『『試合開始だぜ(だよ)!!』』
「「「変っ身!!」」」
「まぶしっ!」
「きゅい!?」
「メェ~」
試合が始まると同時にレン君達3人がお揃いの変身ポーズをして、レン君がポロっと落とした閃光玉が俺達の目を焼いた。
そこまでして変身時間を稼ぎたいのか!?絶好の不意打ちのチャンスを捨ててまで!?
『試合開始と同時に生産万歳チームが換装!メタリックな部分鎧を装備して、ミヤ選手とヒナ選手がメカメカしいハンマーを鏡写しの様に肩に担ぎ、レン選手が巨大スピナーに乗ったぜ!』
『スピナーってなんだっけ~?指で摘まんでクルクル回すやつ~?』
「あたぼうよ!なにせボクたちは生産職!」
「ロマンを愛し!」「ロマンに生きる者!」
「「「変身はロマンだからしかたないね!」」」
「・・・ロマンなら仕方ないな」
「メェ~?」
戻った視界で、アイギスが「ロマン?なにそれ美味しいの?」って、ジト目をしている気がする。
いや、きっとまだ眩しいから目を細めてるだけだな。うん。そう言うことにしよう。アイギスには試合が終わったらマロンあげるからね~。
『それはハンドスピナーな。『スピナー』って言うのは『高速回転するもの』って意味なんだが、今回のは巨大なコマみたいだぜ。外から力を加えなくても自動で回転しているぜ。ほんの少し地面から浮かんでいるようにも見えるな?悪路走破機能も付いてるって事か。スピナーの外周には刃が取り付けられているな。攻守と移動手段を兼用した優れた装備だぜ!』
『・・・操縦が滅茶苦茶大変そうだけどね~。コマを回転させられる動力があるなら、普通にタイヤを回転させればいいんじゃないかなぁ~?』
「ボーパルちゃんの相手はボクだよ!」
「きゅいっ!」
アクションスキル<飛び蹴り>
アクションスキル<大車輪>
関節を守るプロテクターみたいな部分鎧を付けたレン君が、微妙に浮いているコマ的な物に乗りながらこっちに突撃してきた。
名指しされたボーパルが迎撃するためにすっ飛んでいったけど、炎と雷の円盤に弾き返されてる。なにあれ!?
『ボーパル選手が矢の様にレン選手に飛び掛かる!いや、蹴りかかるぜ!しかしレン選手、両手に持ったバトンを高速回転させて円形の盾にして防いだぜ!これはなかなか近づきにくそうだぜ!』
『左右のバトンから炎と雷が出ててキレ~。コマの上に乗りながらバトンを高速回転させられるって本当に器用だよね~。流石はハムスター獣人!みんなもハムスターになろう!かわいいから!』
「時間との勝負だよ!ヒナ!」「さっさと片付けるよ!ミヤ!」
アクションスキル<ジェットスタンプ>
アクションスキル<ジェットスタンプ>
ギャー!ミヤヒナがなんかブースター起動してぶっ飛んできた!怖い!助けてアイギスぅー!
『ミヤ選手とヒナ選手の双子ハムスターズは、ユウ選手を守って立ちふさがるアイギス選手へと飛び掛かるぜ!』
『こっちは、ハンマーの後方からジェットを噴射して機動力を確保してるみたいだね~。ハンマーに振り回されずにきっちり制御出来てるのが凄すぎるよ~。どれだけの筋力と器用さが必要なんだろうね~』
「メェ~・・・メェッ!」
「エンチェント!爆!」「エンチェント!睡!」
アクションスキル<ステップ>
アクションスキル<簡易刻印・爆>
アクションスキル<簡易刻印・睡>
ミヤヒナのロケットハンマーをバックステップで回避するアイギス。
よしよし。二人ともアイギスを狙ってるな。そのまま引き付けててくれよー!
『アイギス選手、このダブルハンマーを辛うじて回避したぜ!』
『受け止めるのかと思ってたけど、ギリギリで回避したね~。なんかハンマーがぶつかった地面が爆発して、シャボン玉がでてきたよ~?なにあれ~?』
『簡易刻印の効果だぜ。ハンマーの打撃面に反転した刻印が彫ってあって、インパクトの瞬間にスキルを使うと、転写した刻印が効果を発揮するぜ。タイミングがシビア過ぎるのが玉にキズだな』
『睡と爆ってマイナスの刻印じゃなかった~?刻印が刻まれた武器を装備したら、寝たり爆発したりしちゃうやつ~。それを攻撃に転用しちゃうなんてすごいね~』
「優しい夜で包み込み、眼前を凍てつかせろ!『星空のベール』!『凍月落星』!」
っしゃ!詠唱完了!纏めて凍てつけ!
アクションスキル<星空のベール>
スキルチェイン<凍月落星>
「おっとっと。危ないね~」
アクションスキル<ガイアクラッシュ>
ちっ、ミヤが打ち上げた岩の破片で星が撃ち落とされたか。
凍月落星はガードごと凍てつかせる事が出来るんだが、何かに当たると爆発しちゃうから撃ち落とされるのには弱いんだよね。
ミヤがその弱点を理解してて迎撃した訳じゃないと思うけど、普通に速度や貫通力に優れる水魔法を撃った方がよかったか・・・?
『ユウ選手がアイギス選手の後方から援護射撃をするぜ!』
『星空からの落下星だね~。ミヤちゃんに向かって落ちてきたけど、ハンマーで打ち出された岩の破片に撃ち落とされちゃったね~。空で爆発した氷の星がキレ~』
「上からの攻撃はユウ君の専売特許じゃないよ~?」
「メエ!?」
「うっそだろ!?」
魔法選択をミスったなと反省してたら、ヒナがハンマーで地面をぶっ叩いて、反動で空に飛び上がった。
ヒナの体重よりもハンマーの重量の方が明らかに重そうだもんな。全力で地面を叩けば反動で飛ぶぐらいできるか。
・・・できるか?物理法則が色々仕事してない気がするが、巨大ハンマーを幼女が振り回してる時点で今更か。ボーパルのウサミミハンマーはボーパルだからいいの。
『ヒナ選手が地面をぶっ叩いて跳躍!アイギス選手を飛び越えてユウ選手に迫るぜ!』
『・・・ねぇ、テト?私が思う生産職ってサーカス集団の事じゃないんだけど・・・私の辞書が間違ってるのかな~?』
「叩き潰すよっ!」
「あわ、あわわわわ!?」
アクションスキル<ジェットスタンプ>
ゲームのシステムに思いをはせてる場合じゃねえ!ハンマーからジェット噴射したヒナが、流れ星みたいに俺に落ちてくる!
さっきの意趣返しか!?俺の手札には速攻魔法が無いんだけど!?
「メェ!」
アクションスキル<カバーリング>
「エンチェント!睡!」
アクションスキル<簡易刻印・睡>
「あ、アイギスぅー!」
俺を庇うために射線上に割り込んできたアイギスをヒナのハンマーが襲い、シャボン玉が弾けた。
地面に叩きつけられたアイギスは、そのままぐでーんと伸びて鼻ちょうちんを膨らませてる。やべぇ!完全に熟睡してらっしゃる!
『ユウ選手を守るためにアイギス選手が間に割り込んできたぜ!』
『ヒナちゃんのハンマーがアイギスちゃんに当たってシャボン玉が弾けたよ~。アイギスちゃんは眠っちゃったみたいだね~』
「えぇい!チェストぉ!」
「・・・メェ?」
「えふっ!」
アクションスキル<跳び蹴り>
持ってて良かった蹴りスキル!
空飛ぶ鍛治師のミヤヒナでもスキルチェインは厳しいのか、アイギスにハンマーを叩きつけた後は硬直していたので、上手いこと蹴りがはいって吹き飛ばす事に成功した。
ついでに踏み台にしたアイギスも起こせたし一石二鳥だったな。
ちっちゃい女の子を蹴り飛ばすとか、良心がチクチクしないこともないが、やらなきゃハンマーでペッちゃんこにされちゃうからしゃーなしだ!
『寝ているアイギス選手の背中に左手を付いて飛び越えながらのユウ選手の蹴りが、スキル後硬直をしているヒナ選手のお腹に突き刺さって吹き飛ばしたぜ!』
『スカートでよくやるよねぇ~』
「同時攻撃行くよ~!」「挟み撃ち行くよ~!」
アクションスキル<ジェットスタンプ>
アクションスキル<ジェットスタンプ>
俺に吹き飛ばされて合流したミヤヒナが、アイギスの左右を挟むように接近してきた。
片方をアイギスが防いでも、もう片方が俺の場所まで抜けてくるんだろう。的確に嫌な戦法を取ってきやがるなぁ!
『体勢を立て直したミヤ選手とヒナ選手が、アイギス選手の両サイドに飛び出すぜ!』
『ミヤヒナちゃんはアイギスちゃんを無視してユウ選手から倒すつもりみたいだね~。後衛から潰すのは常套手段だよね~』
「メェェェェェ!」
アクションスキル<威圧>
自分の脇を抜けようとするミヤヒナを止める為に、アイギスが威圧で注目を集める。
妥当な選択ではあるんだけど、選択肢を奪われてその選択を選ばされたように感じるのは考えすぎか……?
『アイギス選手が威圧でターゲットを奪ったその瞬間に直角にカーブしたミヤ選手とヒナ選手のハンマーがアイギス選手に襲いかかるぜ!』
『アイギスちゃんが防御スキルを使う前に速攻か~。最初からアイギスちゃんが挑発系スキルを使うのを計算してたみたいだね~。むしろスキルを出させた感じかな~?』
「それを待ってた!」「だと思ったよ!」
「メェ!?」
アイギスが威圧を発動した瞬間に、ジェットの軌道をねじ曲げたミヤヒナがアイギスに接近してハンマーを振り下ろした。
やっぱり罠だったか!そんな気はしてたけどどうしようもない!アイギスなら耐えられるって信じてる!
「「エンチェント!爆睡!」」
アクションスキル<簡易刻印・爆睡>
「メェェェ・・・」
あ、アイギスぅぅぅ!!
『アイギス選手に叩きつけられた二つのハンマーから簡易刻印が発動するぜ!』
『『爆』と『睡』の刻印が混ざって爆睡の刻印になってるね~。爆発するみたいに膨らんだシャボン玉がアイギスちゃんを包み込んで眠りに落としちゃうよ~!』
「メェ~。くかー・・・」
あかん。完全に爆睡してらっしゃる。寝るな!寝たら死ぬぞ!俺が!
『アイギス選手が鼻ちょうちんを膨らませて爆睡中!ユウ選手大ピンチだぜ!』
『ユウ選手が叫んでるけど起きそうにないね~。攻撃を受けたら起きそうだけどその前にユウ選手がやられそうだね~』
しゃーなし。こうなったら最終手段!
「『ウォーターカノン』!」
マジックスキル<ウォーターカノン>
ミヤヒナへの攻撃用に詠唱していたけどいいや!アイギスのお腹ぶち抜いて目覚し代りだ!
「させないよ!」
アクションスキル<バーニングスイング>
嘘やん・・・。ミヤヒナは敵だから、アイギスを庇わなくてもええんやで?ね?一発ペチンとアイギス殴っておかない?ね?
『ユウ選手が水の砲弾を放つも、ミヤ選手に打ち落とされたぜ!』
『攻撃の位置的に・・・アイギスちゃんを攻撃して起こそうとしたみたいだね~。アイギスちゃんを起こそうとしたけど、読まれてた感じかな~?』
「ユウには一足先に退場してもらうよっ!」
「ギャー!誰か助けてぇ!」
アクションスキル<ジェットスタンプ>
ジェットハンマー担いだ幼女に襲われるぅー!へるぷみー!
『この機を逃さず、ヒナ選手がユウ選手へとぶっ飛ぶぜ!』
『ヒナちゃんの刻印は『睡』だったよね~?ここで寝ちゃうとまずいんじゃないかなぁ~?』
「きゅいきゅいきゅぃぃぃ!!」
「へっ?きゃぁぁぁ!!」
アクションスキル<ボーパル流・神殺し>
「あ、あれ?ボーパル?」
「きゅい!」
眼前に迫るハンマーにビビってガクブルしてたら、横からすっ飛んできたボーパルがハンマーを蹴り飛ばして助けてくれた。
俺の正面に着地したボーパルは「誰かだなんてつれないこと言わずに、あたちを頼るの!」って、感じの背中をしてる!かっこいい!惚れる!惚れてた!惚れ直した!
『終始ミヤ選手とヒナ選手が主導権を握ったまま終わるかと思われた勝負に横槍が・・・否!横ウサギが入ってきたぜ!』
『あわあわしているユウ選手に振り下ろされるハンマーを、ボーパルちゃんがライダーキックで弾き飛ばしたよ~。かっこいー!』
「ぅゎぁぁぁぁああああ、ぶへっ!」
真っ赤なマフラーをたなびかせたボーパルの背中に震えていると、近くの地面にレン君的な何かが落ちてきて、地面に激突したら消えていった。え?なにあれ?
『ここで、空中散歩を試みていたレン選手が、地面と熱い抱擁をかわして脱落だぜ!』
『レンちゃんのコマとボーパルちゃんのカポエラで回転対決をしていたのは見てたけど、ボーパルちゃんが勝ったんだね~!』
「もうちょっとだったのに!仕方ない!プランBだよ!ヒナ!」
アクションスキル<ガイアクラッシュ>
ボーパルのカポエラ!?なにそれ気になる!楽しそう!
とか思ってる間にヒナから岩が飛んできた。散弾だから避けにくくて嫌いっ!
「きゅい!きゅいきゅいきゅい!」
アクションスキル<大旋風脚>
スキルチェイン<トルネードサイズ>
「うわぁ・・・」
「嘘だよね!?」
ちょっとでもダメージを小さくするために亀のように丸まろうかな?とか考えてたんだけど、その前に飛び出したボーパルが、空中で高速回転して飛んでくる岩の破片を蹴り飛ばしてる。
一見適当に回転してるように見えるけど、何発かミヤにピッチャー返ししてるし、全部狙って蹴ってるのかも。味方ながらに恐ろしい・・・。
『一回転捻りで華麗に着地したボーパル選手に、ミヤ選手が打ち出した岩の散弾が迫るぜ!』
『うわ~。逆立ちして高速回転しだしたボーパルちゃんが、空中をヘリコプターみたいに飛び回って岩の破片を蹴り落としてるよ・・・やっぱり私はサーカスを見てるのかな~?』
「きゅいい!」
「ひゃっ!くふっ!いたっ!」
チェインスキル<縮地>
スキルチェイン<ローリングソバット>
スキルチェイン<ドロップキック>
スキルチェイン<ヴォーパルスイング>
なんか気付いたらミヤが吹き飛んでて、ボーパルが鎌付きの踵落としをミヤの胸に叩き込んでる。痛そ~。
『最後の岩の破片を足場に、目にも止まらぬ速さでミヤ選手に肉薄したボーパル選手が、ミヤ選手の足を刈って、宙に浮いた体にドロップキックを叩き込み、回転しながら鎌を叩き込んで追撃ちまで決めたぜ!』
『容赦が無さすぎて流石だよね~。闘技大会で手加減する理由はなにもないんだけどね~』
「今だよヒナ!私ごと潰せー!」「もち!任せてー!」
「きゅい!?」
アクションスキル<ジェットスタンプ>
あー!ボーパルがミヤに捕まった!そしてさらっと、ロマン系のシチュエーションを決めようとしている!
俺ごと撃てってロマンだよね~。まぁ、ロマンだからって毎回付き合う気はないけど。
『ミヤ選手捨て身の策にでたぜ!ハンマーを投げ捨て、両手でボーパル選手を抱えて『私ごと殺れ!』そういうの嫌いじゃないぜ!』
『ヒナ選手も一切の躊躇なく突撃したね~。こうなる事も想定してたのかな~?』
「やっちゃえアイギス!」
「メェ!」
「っ!?いつの間に!?」
アクションスキル<金剛迅雷>
ふはははは!家のボーパルは凄いんだぞ!岩の散弾をピッチャー返し出来るんだから、寝こけてるアイギスに当てて起こすぐらい出来るんだからな!
『仲間のピンチに立ち上がる!この展開も大好きだぜ!』
『お寝坊さんの復活だね~。ボーパルちゃんが蹴り飛ばした岩の破片がもこもこの体に刺さりまくってるよ~』
「きゅい!きゅいい!」
「メェェ!」
「「くっ!うぅ・・・」」
アクションスキル<縄抜け>
アクションスキル<バーサーク>
ボーパルがミヤの拘束を抜け出して首に鎌の刃を押し当て、アイギスが金剛迅雷で弾き飛ばしたヒナの上に乗っかって、バーサークで筋力を跳ね上げて地面に押さえ込んでる。
まだギミックがあっても鬱陶しいからミヤヒナのハンマーは蹴り飛ばして遠くにやってっと。よし、拘束完了。
「「ま、参りました・・・」」
『そこまで!ミヤ選手とヒナ選手の両名同時にリタイアだぜ!』
『拘束を抜けて首に鎌を押し当てられたり、上にのしかかって押さえ込まれたらしょうがないよね~』
「きゅいー!」
「メェ~」
「よーしよし!二人ともよくやったぞー!偉い!素敵!愛してる!」
ふぃ~。なんとか勝てたな!これも全部二人のおかげだ!いっぱい褒めて、ご褒美もあげちゃうからねー!もふもふもふー!
『本選第二試合大将戦!勝ったのはユウチームだぜ!!おめでとさん!これでユウチームは準決勝に進出だぜ!』
『生産万歳チームも惜しかったね~。色んな作戦を考えてきたのはすごいと思うよ~!これからも頑張ってね~!』
・・・ところで、今回の試合、俺マジで何にもしてない気がするんだけど気のせいだよね?いる意味あったよね?う、うん。あると思っておこう。精神安定的に・・・。
もふもふ!
VRMMOでサモナー始めましたの1~4巻が発売中!
マンガ版のVサモの更新もされてるからそっちも要チェック!
あと、活動報告も更新したから見てくれると嬉しいな~。
次回は掲示板回かなー?




