表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
233/263

221匹目 ウツロズブートキャンプ

祝!日間ランキング8位!

これも全部この作品を応援してくれたみんなのおかげです!ありがとう!

いや、まさか本当にここまで上がるとは思って無かったよ・・・思って無かった所為で10位以内にいる間は毎日更新するとか言っちゃったよ・・・

くっ!これから夜間仕事なのに!テトメトの睡眠時間とオデッセイタイムがッ!!

 

「さて、そろそろ帰ろうかな。眠いし」


 クレアのしっぽををたっぷりねっとりしっかりもっふりなでなでし終えたら既に深夜だった。

 流石に寝ないと頭が重くなってきたよ……今日も色々あったからな。ウサミミ戦車を倒したのって今日だったよね?なんか4か月ぐらい前だった気がするけど……


「王子様……やはりわたくしを共に連れて行ってはいただけないのですね……」


「わたくしも”ぴょんぴょん”してくださいまし!」と、ぽんぽんうさぎしっぽを……というか、ほぼお尻をふりふりして誘っていたアリスがウサミミをしんなりさせたがらそんなことを言っている。

 あ、もちろんうさぎしっぽは喜んでもふらせていただきました。

 優しくさわさわと形を確かめる様になで回したり、片手でわしっと掴んで揉みしだいたり……うむ。セクシーなオオカミ(クレア)しっぽも良かったけど、プリティーなウサギ(アリス)しっぽも素晴らしいな!ずっともふもふし続けたいぜ!


 まぁ、そう言うにもいかないので、泣く泣くログアウトするんだが……流石にアリスを連れては行けないな。

 リアルにウサミミ幼女を連れて帰れるなら絶対に連れて行くんだけどね!運営アップデート早くっ!


 いや、リアルに連れて行くのは無理でも、フェアリーガーデンのホームには連れて行けない事も無いんだが……純粋に遠いんだよね。噴水ワープは1回歩いて行かないと跳べないし俺が一緒にいないと使えないんだよなぁ。

 仮に歩いていくとしても、他はともかくウサギの丘陵では何が起こるか分かんないのがなぁ……低レベルのアリスを連れまわすのは怖いんだよ、マジで。

 あいつら強制単身ボスエリアワープとかしてくるしな……絶望しか無いんだよアレ。

 まぁ、俺の場合は絶望の底から1つの希望(ウサミミハンマー)を見つけることが出来たけどな!直後に死んだけども……

 というか、クエストじゃなく、普通にアリスを連れて第四層に入ったら、直後にボス戦が始まるんでね?なにそれ怖い……


 色々と言ったけど、纏めるとアリスが弱すぎて心配だから連れていけないってことだな。

 時々は遊びに来るからさ。悪いけど我慢してくれ。お願いだ。


「分かりましたわ!」

「え、そう?ありがとう……」


 正直な話、もうちょっとぐずられるかな~?と思ってたんだがアリスがあっさり了承してくれて助かった。だって眠いもん。


「王子様がお礼を言う必要はありませんわ!王子様はわたくしのためを思ってそう言ってくださったのですから!

 それに今のわたくしが王子様の隣に立つのに相応しい力を持っていないのも事実ですわ。ですから……

 わたくしが王子様の隣に立てるだけの力を手にいれられたらどうかお側に居させてくださいまし!」

「あ~。うん。いいよ」


 最後の方何言ってんのかよく分かんなかったけど、ようはレベル上げしたらホームに連れてってくれってことだろ。そんな話してたし。

 アリスがレベル上がる頃には俺達のレベルも上がってるだろうし、アリスが即死しない程度のステータスを手にいれたら一緒にホームに行くのもいいな。1回行ければ泉から跳べるしな。


「言質は取りましたわ!頑張りますわよわたくし!えいえい、おー!ですわ!」

「がんばれー」


 ウサミミをぴょこぴょこさせて”えいえいおー”してるアリスを微笑ましく見ていると、いつの間にか復活していたクレアにやれやれって顔で見られてた。

 ……なんか生意気な表情だなぁ。もう1回もふってやろうか?足腰立たなくなるぐらいに!


「あ、あんたと約束してたのは1回だけよ!もう絶対触らせやしないんだからね!それ以上近づいたら噛み殺すわよっ!」

「うん。元気になったようでなによりだ」


 照れが残っているのか、まだクレアのほっぺはピンク色をしているが、俺に噛みつくだけの元気があるなら大丈夫だろう。


「ふんっ!余裕でいられるのも今のうちよ!あたしもアリスと一緒に修行して、絶対にあんたのことをギャフンと言わせて見せるんだから!覚悟してなさい!」

「おう。クレアと一緒に俺の家に行ける日を楽しみに待ってるよ。紹介したい人(?)も居るしな」


「……~~~~ッ!」


 あれ?アリスと一緒で、”強くなるからお家に招待して”って話かと思ってそう返したんだが、ピンクだったクレアのほっぺが爆発したように真っ赤になって、俺の可聴域を越えた超音波の悲鳴をあげている。

 なんだろう。人にクエスチョンを付けたのが良くなかったのかな?そりゃ人外を紹介されたら嫌か。でもあそこに住んでるのって召喚モンスター(ボーパル)達と精霊(リーン)ちゃんと愉快な仲間達(フェアリー各種)と、魔人(ウィアナ)ちゃんと、狼神族(おれ)だからなぁ……あれ?一番人間に近いのがウィアナちゃんだぞ?魔人が最も人間らしいってどんな魔境だよ!


「くふふ。ではクレア達はわっちが鍛えてやりんす。2人共聖獣の巫女じゃからのう。鍛えがいがありそうじゃ♪」

「お、お手柔らかにお願いするわ……」


 ウツロおばあちゃんが実に楽しそうにニッコリ笑ってるのにクレアが怯えてる。

 あ~、確かにあれはちょっとヤバそうな笑顔だ。バトルジャンキースイッチ入ってるよアレ。死ぬなよ2人共……


「わたくしは厳しくても構いませんわ!早く強くなって王子様の元に向かいますの!」

「な……あ、あたしだって負けないわよ!おばあちゃん!なるべく早くあたしを強くして!」

「くふっ。任しんす。わっちが直接指導するんじゃ。誰よりも早く強くしてみせようぞ!」


 あ、これダメなやつですねぇ。

 誰よりも早く強くするって誰よりも厳しい戦闘をさせるって言い換えられるんじゃ……

 う、うん。2人の武運を祈る!俺はウツロおばあちゃんの目が怖いから何も言えねえよ……


「じゃあそう言う事で、俺は帰るね。また遊びに来るから。バイバイ!」


 すまねぇ2人共……俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ……

 という訳で、俺までウツロズブートキャンプに巻き込まれない内にダッシュでクレアの家を飛び出してログアウトした。

 ふぅ……危ない所だった。

 また遊びに来るとは言ったものの、ウツロおばあちゃんに見つからない様にしばらくは第五層に近寄らない方がいいかもな……残念だけど。すっごい残念だけども、俺も命は大事なんだ……いや、HP的には死んでもまぁいいんだけど、ウツロおばあちゃんの特訓ハードモードとか心が死にそうな気がしてな……


 うん。2人共頑張ってね!俺は遠くから応援してるよ!(目逸らし)


もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想の方へお願いします。

VRMMOでサモナー始めましたの1巻が1月10日に発売予定!お楽しみに!


さーて。今回のVRMMOでサモナー始めましたは?


ユウ、言質を取られる。

クレア、求婚される。

ウツロ、ブートキャンプを開く。


の三本でお送りしました。

次回もまた見てくださいね?

じゃんけんぽん!うふふふふふふ~。


・・・え?じゃんけんは何を出したのかって?それはもちろんあなたの出した手に勝つ手に決まってるじゃん。あのじゃんけんの強さは異常・・・ついでにテトメトのじゃんけんの弱さも異常・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ