189匹目 VS死のウサミミ 3
土曜日に投稿できなかったのはだいたいシン〇ォギアの所為。
今日から携帯ゲーム配信だしね!7月1日からアニメ開始だしね!!
これはもう適合係数を跳ね上げるしかあるまい・・・
「えっと……ここでいいんだよね?本当にいいんだよね?ね?」
「ホー!」
「ぎゅいいいー!」
モンスター エリアボス デスウサイヤー Lv50
状態 アクティブ
うん。合ってたみたいだ。名前がちょっと違うけど。本体だからかな?
俺達が今いるのは死のウサミミの最後部。内側からの爆発で装甲が剥がれて出来た穴をムリムリと通って侵入した内部だ。
穴がちっちゃかったためイナリは中に入れず、代わりにミズキを連れてきた。もっとも、外を飛んでいたランドセルっ子達は殆どが目がばってんになって転がっていたし、死のウサミミもミサイルとマシンガンが吹っ飛んでるため攻撃手段が主砲と体当たりしかなく、イナリが主砲に狐火を詰める嫌がらせをしていたからじきに外側は制圧し終わってアイギスとイナリも別の入口から中に入って制圧を始めるだろう。
もうほっといても勝てるような気がしないでもないが、死のウサミミの中にはまだまだウサギ達がもふもふっと詰まっているし、狭い室内戦だとどんな事故が起こって大ダメージを負うか分からないからサクっと死のウサミミの心の臓を止めようと如何にも怪しげな大扉を開け放ってボス部屋らしき部屋に突撃したんだが……もふっと優しく跳ね返されてしまった。
「……察するにこのもふもふの壁が死のウサミミの本体だと思うんだけど……殴ってもいいんだよな?」
「きゅい!」
確かにゲームだとよくあるよ?お前どうやって入ったんだよ!っていうような扉よりも明らかにでっかいボス。時には部屋よりも明らかにおっきいボスだっていたさ。でもさ……VRMMOでそれやっちゃダメでしょ!どうみても詰まってるよ!戦う前から戦闘不能だよ!?死のウサミミが戦うためには死のウサミミをぶっ壊さなきゃならないとかこれもう訳分かんねぇな。
「え~っと……とりあえずすぐ撤退できるようにしつつ、部屋を壊さないレベルで攻撃してみようか?」
「きゅい!」
「ホー!」
「ぎゅ、ぎゅぃぃ……」
扉の外から部屋に詰まっている死のウサミミにペシペシ攻撃したら悲し気な声で鳴いてもふもふと身もだえしてる。
えっと……これがボス戦で本当にいいのかい?
まぁ、ある意味ここにたどり着くまでがボス戦といえるかもしれんしな。
なにせ振り返った通路では、ずらっと並んだ床の穴からジャッキンジャッキンと大量のトゲが連続で突き出し、壁に空いた穴からは轟々と燃え盛る火炎が規則的なリズムで噴出し、駆け抜けようにも半透明の壁が幾つも立ちはだかっているのだから。
さらにこの過剰とも言えるトラップの背後からはまだ生き残っているウサギ達が大量に後詰めとして階段を駆け下りて押しかけてきて……トラップにやられて串刺しになった状態で炙られてる。上手に焼けました?
いや、確かにウサギの串焼きと表現すれば美味しそうかもしれないけど、実際には食肉に加工されてないウサギの形そのまんまなウサギさんが下から突き出されるトゲに跳ね飛ばされて狭い通路をベチャグチャと跳ね回りながら高温のバーナーで燃やされているんだからね。それを半透明の壁越しに眺めているんだが……うん。すっごいかわいそう。
たぶん侵入者を罠と物量で圧倒するために決して止まることなく階上から押し寄せているんだろうけど……どうみても逆効果です。本当にありがとうございます?
いや、確かに正規の入り口から入ったならそのトラップとウサギ雪崩は効果的というか致命的な効果を発揮したんだろうけど……横穴からお邪魔しちゃったからね。だって穴が開いてたんだもん。穴があったら入りたい?みたいな?つまり俺は悪くないんだよ?
まぁ、穴が開いていると言ってもそんなにおっきくなかったから、タクやシルフじゃ入れなかっただろうけどね。
タクはそもそもデカイし、金属鎧を装備してる時点で無理だ。シルフは布装備だけど絶対胸が支えるな。無理やり通ろうとして胸元がひっかかってビリビリ~っといくのが目に浮かぶようだぜ……その点俺は布装備だし、体もちっちゃいから服が破れることも無く通る事ができ……ちっちゃくないよ!ちょっと成長期が遅れてるだけだよ!5年ぐらい遅刻してるだけだって!捜索願を出しても全く見つからないんだよ!
くそぅ……今回のボスドロップで俺の成長期さんがドロップされないかなぁ……無理かな?無理かぁ……
「きゅい!」
「ホー!」
「にゃぁ~♪」
「ぎゅぃぃぃ!」
あ、ウサギ達を哀れみながら成長期を捜索している間に死のウサミミが死に掛けてる。
なんか死のウサミミが現れてすぐの中盤はめっちゃ大変だったけど、爆弾投げるだけの前半と乗り込んでからの後半はチョロかったな。まぁ、正規ルートを完全無視してる自覚はあるけどね。特にウサミミハンマーとボス部屋直通の件。
だって出来ちゃったんだもん。しょうがないじゃん?何故かこの頃正規プレイヤーなのにデバッカーの称号が付きそうな気がしないでも無いけどそんな事は気にせずサクッとトドメいっちゃおう!
「~~『ファイヤーボール』!もってけダブルだ!『狐火』!」
「きゅぃぃい!」
「ホー!」
「にゃ~ににゃ~♪」
「ぎゅぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
よし。討伐完了。ふぃ~お疲れお疲れ。今回は出費も嵩んだし、何度か死に掛けたけど無事に格上のエリアボスを倒せたな。ジャイアントキリングだぜ!やったね!
……なのにどうして侵入者のアラームが鳴り止まないんですかねぇ?何故に更にアラームが五月蝿くなって真っ赤なクルクルランプまで出てきてるんですかねぇ!
『警告。警告。機動夜兎威デスウサイヤーのHPが0になりました。これより自爆モードに入ります。乗組員は直ちに避難してください。繰り返します。機動夜兎威デスウサイヤーの―――』
あぁ~。あるある。こういう敵城に乗り込むタイプのボス戦って終了後に自爆するのはお約束だよな。
うん。あの壁に書いてある3分のカウントダウンが制限時間なんだろう。これからあの罠とウサギ満載の道を、時間に追われながら逆走しなきゃならないなら、きっとすっごく大変ナンダロウナァ~(棒)
もふもふ!
誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。
感想で教えられて知ったんですが、前回200話だったんですって。もう立派に長寿小説だなぁ・・・
・・・200話まで続いてこんなに内容が進んでない小説も珍しいに違いない。
200話あったら殆どの小説は完結してるよ?なのにサモナーではまだまだ中盤どころか序盤の可能性すら微レ存・・・微レ存が変換できただとぉ!?こいつ・・・執筆の中で成長してやがる!!
と、まぁそれはさておき。この小説がここまで続いたのは偏に応援してくださった皆様のおかげです。ありがとー!
まさか国語の成績が五段階評価で2点。国語のテストが100点満点で2点だったテトメトがプロの小説家になるなんてね・・・人生は分からない物だよ。はっ!つまり異世界に転移して美よう・・・もとい美少女ハーレムを作る可能性も0じゃない!?
・・・ちょっとマヨネーズの作り方勉強しておこう・・・あと銃も。
あ、次の話はもう殆ど出来てるのですぐに上げます。たぶん。
次から次へと襲い掛かる危機!果たしてユウ達は死のウサミミが自爆する前に脱出することは出来るのか!?待て次回!




