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179匹目 ミズキとティーニャのクラスチェンジ④

 

 《召喚モンスター:ミズキが影梟にクラスチェンジしました》


 ミズキ セージオウル → 影梟

  Lv40

  体力 12  

  筋力 11

  敏捷 45

  器用 12

  魔力 71 → 81

  精神 33 → 43


 スキル

 輸送機 索敵 夜目 光速飛行 風魔法 雷魔法 影魔法(NEW) 麻痺の魔眼 高速詠唱 エコ魔法 回避 幻惑耐性 混乱耐性 教導 隠密(NEW)魔力隠蔽(NEW)


 《召喚モンスター:ティーニャがリトルアークエンジェルにクラスチェンジしました》


 ティーニャ リトルエンジェル → リトルアークエンジェル

 Lv40

  体力 12

  筋力 1 

  敏捷 36 

  器用 14 → 19

  魔力 82 → 92

  精神 42 → 47


 スキル

 浮遊 → 飛翔(NEW) 四属性魔法 魔力圧縮 並列詠唱 炎魔法 氷魔法 雷魔法(NEW) 木魔法(NEW) 光魔法 属性魔法耐性 高速詠唱 隠蔽 回避 耐寒 幻惑耐性 混乱耐性


「ホー!」

「~~~!」


 うしっ、クラスチェンジ完了。なんかティーニャの魔力がそろそろ桁が変わりそうな気がするけど気のせい気のせい。

 そのティーニャは予想通りかわいい手のひらサイズのまんまだな。

 エンジェルに進化したらおっきくなっちゃうし、小悪魔でも良かったんだけど悪魔よりも天使の方がかわいい気がするからな。かわいいは絶対不変の正義だからね。仕方ないね。

 んで、身体の大きさは変わらなかったティーニャだが、姿形は割と変わっている。具体的には1対2枚だった純白の翼が2対4枚になってるな。これで飛行速度も倍だな!

 ……いや、流石に倍は無いか。スキルが浮遊から飛翔になってるし飛行速度は多少上がってるとは思うけどね。具体的な違いは分かんないけども。


 ミズキが進化したのは影梟だな。まぁ、トライデントオウルだったらティーニャとスキルが被るからな。それなら影魔法を取った方がいいと考えたのかな?

 容姿は……殆ど変わってないな?てっきり体が影色になったりするかと思ったんだが……


「ホー?」


 ん~?自分の身体を確認していたミズキを捕獲して変化を確認してるんだがパッと見では変化はなさそうなのにどうも違和感が……んん!?影が無い!?よく見たらミズキの影が消えてる!何この潜在能力テスト的な微妙な変化……影が無いとかミズキはヴァンパイアだったのかな?むしろミズキが影なのかな?縁の下の力持ち的な意味で。


「よし!無事クラスチェンジ出来てるみたいだな。それじゃあスキルの試し撃ちするか!結局アイギスもいつも通り壁役やってるばっかりで新スキル試して無いしな~」

「きゅい!」

「ホー!」

「メェエ」

「~~~!」

「コーン!」


 クラスチェンジしたからかウズウズしているティーニャを始めみんなが元気良く返事をする。いや、ティーニャが元気を持て余してウズウズしてるのはいつもの事だけども。


「あ、ボーパルは俺と一緒に見学ね」

「きゅい!?」


 いやいや、月光合成発動中のボーパルが参加しちゃうと1人で蹴散らしちゃうでしょ!みんなのスキルの確認をするんだってば。


「さて、そうと決まれば試し撃ちの相手が欲しいんだが……」

「「「「きゅい!」」」」


 ……いらっしゃ~い。


 なんかもうここまでタイミング良く出てこられるとやられに来たとしか思えないよね。とりあえず鑑定。


 モンスター メタルラビット Lv21

 状態 アクティブ 金属化


 モンスター ガングニルラビット Lv36

 状態 アクティブ


 モンスター バトラービット Lv25

 状態 アクティブ


 モンスター 西南うさたん Lv32

 状態 アクティブ


 モンスター 影ウサギ Lv33

 状態 アクティブ 潜影


 4羽しか姿が見えないのに5羽分の鑑定結果が出たと思ったら1羽変なのが居るな。ちょっと不安だけど影魔法(ミズキ)光魔法(ティーニャ)なら相性よさげな気がするし大丈夫だろう。

 姿が見える4羽はこれまた特徴的な相手だな。

 メタルラビットは文字通り体が金属みたいな鉛色でピッカピカしてるウサギだな。メッチャ硬くて速そう。でも経験値が大量に入りそうな敵だな。

 ガングニルラビットは額から角の生えたウサギだな。ただその生えてる角が金ぴかで超強そう。

 バトラービットは燕尾服……所謂執事服を着てるウサギだな。片手に銀色のトレイも持ってる。恐らくメイドと同じ補助タイプだと思うけど……何故だろう。執事が近接戦で戦士以上の戦いをする光景を幻視した。まぁ、気のせいだよね。

 西南うさたんは……なんだろう。ウサミミの外側が刃物みたいになってて、でっかいちくわ?みたいなのを2つ背中に背負ってるな。ガ〇キャノンみたいに。どうみてもハイド〇ポンプ発射用の砲台だな。遠距離攻撃要員で恐らく間違いないはずだ。なんか包丁みたいな耳してるけど。


「メェエエ!!」


 最初に動いたのはやっぱりアイギスだな。ヘイトを集める必要がある以上、他の子にヘイトが向く前に真っ先に動いてもらってるんだが、今日のアイギスは一味違う。挑発でヘイトを集めると同時に体から真っ赤なオーラを出したアイギスが敵の中央。なるべくウサギが密集しているところへとダッシュしてる。

 お~、カッコイイぞアイギス。普段の3倍ぐらい強そうに見える。


「「きゅい!」」


 当然の事ながら、赤く光ったところで3倍で走れるわけでは無いアイギスはあっさりガングニルラビットとメタルラビットに行く手を阻まれ、鋭い槍角と剣の様に変化した耳を突き付けられた。


「メェエエエ!!」


 しかし、一切減速することなく、むしろ自分から突き刺さりに行く勢いで突っ込んでいったアイギスがガングニルラビットとメタルラビットに交差する瞬間。高らかに吠えたアイギスの身体がキラリと輝き……次の瞬間。アイギスから噴き出した雷撃を纏う爆発がガングニルラビットとメタルラビットを包み込み、飲み込んだ。


 ……もちろん爆心地に居るアイギスごと。


 自爆だコレ!?なんとなく予想は付いていたけども!防御特化のキャラがヘイトを集めながら相手陣地に突っ込んで自爆するとかそれなんて神風?というか割と厄介な能力だな……火力が低めなのが唯一の救いか……あ、いや、アイギスは味方なんだった。よかったよかった。


「~~~!!」


 アイギスがヘイトと時間を稼いでいる間に動いたのはティーニャだ。いや、動いていたというべきかな?

 ずっと後方で詠唱をしていたティーニャの周囲にはキラキラと輝く何色もの魔法の矢が浮かんでいる。

 火、水、風、土、炎、氷、雷、木、光の9種類の矢がクルクルとティーニャを中心に円を描いて回っており、ティーニャの指揮に応じた魔法の矢の群れがピタリと円運動を止め、その切っ先を一つの目標へと向ける。

 哀れにも9属性フルバーストの的にされたのは後方で爆発した味方の様子をハラハラと見守っている西南うさたんだ。ちなみにティーニャにアイギスを心配する様子は一切ない。


 ……きっと信頼の現れだよ。うん。


「~~~!」

「きゅい!?」


 ティーニャが発射した第一射に反応した西南うさたんがバックステップで避けるも即座に第二射が迫る。空中で回避が出来ない西南うさたんは背負ったちくわ的なサムシングの何かから発射したうさたん砲で第二射を打ち落とし、反動で着地。即座に飛んできた第三射を辛うじてかわすもそれまでだ。残った6本の矢をかわす術はもはや西南うさたんには無く、輝く軌跡を描いて飛ぶ魔法の矢が次々と西南うさたんへと命中した。


「きゅい」

「コーン!」


 ティーニャや俺を護衛しているイナリの元へ現れたのはバトラービットだ。よほど”精神”が高いのかアイギスの挑発にも味方の爆発にも気を取られることなく固定砲台(ティーニャ)へとまっしぐらに向かってきた。この場で最も強力でありながら最も脆い存在がティーニャであると今の攻防で見抜いたのだろう。流石執事。


「コン!!」


 バトラービットを迎撃しようとイナリがいくつもの狐火を飛ばす。

 イナリの意思で機動を曲げられる狐火はイナリの視界内ならば誘導弾の様に相手を追尾出来るので回避は厳しく、よほど敏捷が高くなければ迎撃するしかない。


 ……しかない……筈なんだが……


「きゅい……」


 流るる水の如く幽鬼の様にゆらゆらとした実態の掴みづらいステップを踏むバトラービットは効果の分かりづらい狐火の攻撃をふわりふわりと避け続けてイナリへと接敵する。


「コン!」

「きゅい!」


 これ以上は通さないと4本の尻尾を大きく広げて威嚇しつつのイナリの爪術がバトラービットへと迫るも、片手に持つトレイでいなされた。


「きゅい!」

「きゅい!!」

「コン!?」


 バトラービットとイナリが硬直状態になった瞬間。バトラービットの影から何かが飛び出しイナリの上を飛んでいく。

 狐火を出し尽くし、爪を振り下ろした直後に隙を突かれたイナリにこれを止める術は無く、高く高く跳び、ティーニャへと迫る影ウサギは死神の鎌の様に黒い後ろ脚を振り上げ……


「ホー!」

「きゅい!?」


 同じく影に潜み機会を窺っていたミズキにその動きを縛られた。

 影魔法の試し使用をしていたのかそこらへんの影に潜んでいたミズキが身体が影色に染まった状態で飛び出し、空を跳ぶ影ウサギの影へと影色の羽根を飛ばして突き刺すと影ウサギが空中でピシっと動きが止まり、ボトッと落ちてきた。

 お~、影縫いだ。カッコイイ。


「ホー!」


 そして落ちてきた影ウサギへと追撃の影の槍が襲う。

 ミズキからでは無く、ミズキの周囲にある影から伸びた槍が動けない影ウサギへと群がっていく。

 ミズキには影が無いからなぁ。影で攻撃するためには別の影を用意しなきゃダメなわけか。でも逆に効果範囲内なら相手の影から槍を発生させたりもできるのかな?なにそれつおい。


「きゅい~……きゅい!きゅい!」

「おっとっと。どうしたボーパル?ボーパルも参戦したいのか?」


「きゅい!」


 ミズキ達の奮戦をちょっと離れたところでボーパルを胸に抱きながら見ていたんだが、ちょっと前からウズウズしていたボーパルがついに我慢できなくなったようで俺を見上げて参戦の意思を表明している。かわいい。


「ん~……まぁ、新スキルも何となく分かったし、いいよ。行っておいで」

「きゅい!」


 ……問題。数的に不利な状況で局地的な勝利を重ねている戦場に強力なアタッカーが加わった場合どうなるでしょう?


「「「「「きゅぅ~……」」」」」


「きゅい!!」


 正解は虐殺が始まる。でした。

 やったねボーパル!鎧袖一触だよ!


 さてさて、次にクラスチェンジするのは誰かな~?っと。


もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


執事は最強。ウサギは最嬌。つまりウサギの執事は超強い!?

老執事でセバスチャンだとさらに最強。執事ですからって言ってなんでもしそう。

まぁ、今回は守るべき主が不在だったので負けちゃったみたいですけどね~。

その理論だとメイドも最強の冥土じゃなきゃダメな気もするけど・・・メイドってあんまり強いイメージ無いんだよねぇ。マシンガンとかガトリングとかの重火器をぶっぱしてるイメージはあるけど。


・・・あれ?それも大概だぞ?

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