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175匹目 アハ体験

世の中はGW気分なのにテトメトは明日も明後日も仕事・・・シクシク。

 

【アクセサリー:首】魔導宝珠 レア度7

 防御力+1 重量0 耐久値100 残エネルギー64%

 この世界には存在しない超越技術によって作られたオーパーツで何者にも耐久値の回復や、エネルギーを補給する事が出来ない

 所有者にバリアと飛行を付与し、使用する度に内蔵エネルギーを消費し0になると消滅する

 【効果】

 スキル:バリア

 スキル:飛行  


 まぁ待て。一旦落ち着こう。落ち着いて情報を整理しよう。

 えっと、つまり?この宝石を付けてると?白銀ちゃんみたいにバリアと飛行が使える?それなんてチート?

 何が凄いってこんだけ強いのにアクセサリーな点だよな。武器だったら今装備してるのを外さなきゃだし、アクセサリー以外の防具ならセット効果が消えるからな。セット効果の代わりにバリアと飛行ならまぁありそうだが、この宝石はセット効果に加えてバリアと飛行が使える。

 さらに言えばネックレスタイプのアクセサリーだから召喚モンスター達も問題なく装備できると言うチート具合だ。まぁ、既に何かしらのアクセサリーを装備してる子達はそれを外さなきゃ効果は出ないけどね。


 ただ、唯一にして絶大な欠点をあげるとしたら使用可能な時間に限りがあることだな。時間と言うかエネルギーか。

 何故か既に6割ちょっとしかエネルギーが残っていないんだが……これってもしかしてさっきの戦闘で航空魔道兔が消費した分のエネルギーか?あの短い戦闘時間で4割近く消費したと?となると実際に使えるの1回か……2回使ったら戦闘の途中でぶっ壊れそうだな。エネルギーを使うのはバリアと飛行だから……攻撃を防いでいる途中にバリアが消えたり、空を飛んでる最中に墜落したり……?碌な目に合わねえ!!


「……アイギス。これ欲しい?」

「メェエ?」


 いや、違うよ?厄介払いじゃないよ?ほら、アイギスさっきも頑張ってたし。クラスチェンジ祝いにぴったりでしょ?それにアイギスって空飛べないしさ。また飛行遠距離攻撃型の敵が出てきたとき様に取っておくのも手だと思うんだよね。バリアの方も一番ダメージを食らうのはアイギスなんだから、アイギスにもたせるのが一番だって。うん。なんかそんな気がしてきた。

 というわけでこの宝石はアイギスに押しつ……もといプレゼントすることにしよう。とは言っても今すぐ渡すわけじゃ無いけどね。いざってときの為に取っておこうっと。


「と言う訳で撤収!今日はここまで。疲れたからお家帰って寝る。MPもだいぶん消費したしね」

「メェ!」

「んにゃ!」


 じゃっかん2名から力強い肯定をもらいつつ進軍方向を180°変えてフェアリーガーデンへと進む。

 林まで戻ってしまえばウサギ軍団に遭遇する事も無いだろうけど、ずいぶんフェアリーガーデンからの距離も離れてきたし帰り道も油断は出来んな。

 そろそろ中間地点の泉が欲しい所だが……まぁ、無い物をねだってもしゃーないか。


「お家に帰るまでが遠足だからね?気を付けて帰ろう!」

「きゅい!」

「ホー!」

「~~!」


 大変元気な返事でよろしいけれども、ティーニャさんはあんまり索敵向きでは無いですよね?一撃かすったら瀕死になりかねないんで近くに居てくださいね?

 という訳でボーパルが先頭。ミズキが後方上空で索敵をしてもらいつつ家目指して出発!どうか!何も!起こりません!ように!


 -------------------------------------


「……それで泣きながら帰ってきたのじゃな!のび〇君みたいに!のじゃ!」

「……ユウお姉ちゃん……」


「いやいや、泣いてないよ!そしてそこはかとないデジャブが……」


 NPCがドラ〇もんの話しちゃダメでしょ……世界観的に。って前も似たツッコミをした気が……

 そしてリーンちゃんのうまい事言ったった感がにじみ出ているドヤ顔と、ウィアナちゃんの冷たいジト目がかわいい。

 タクやシルフがしたらうざいのにリーンちゃん達がしたらかわいいな~。ついでにリーンちゃん達の周りで真似してドヤ顔とジト目をしてるフェアリー達もかわいい。なんでも真似したくなるお年頃なのかな?


「きゅい!」

「ホー!」

「コーン!」

「~~~!」


 あ、うん。みんなもかわいいよ。でもゴメン。ドヤ顔とジト目の見分けがティーニャ以外つかないや。特にミズキ。嘴でドヤ顔されても……

 うちのパーティでジト目担当はやっぱりノゾミだよな。なっ、ノゾミ?


「んにゃぁ……」

「そうそう。そのうざそうなジト目がかわいいんだよ~!」


「にゃっ!」


 かわいらしいジト目で俺を面倒くさそうに眺めるノゾミに軽く跳躍してフライング抱っこをして頬ずりしてやった!すんげぇ迷惑そうな顔で諦めた様に脱力してる。でもそこがかわいい!


「……と、まぁ。みんながかわいいのは分かってるからいいんだよ。それより気になるのが……」


 そう言って俺はノゾミを解放しつつ今日出発した時と景観の変わったログハウスの方へと視線を向ける。

 ……うん。明らかに変わってるよね。アハ体験の問題にすらならないレベルでの劇的ビフォーアフターだよ。


「……なんで家の隣に突然木が生えてるの?」


 そう。出発する前は開けた土地にポツンとログハウスが建っているだけだったはずなのに、戦場から珍しく何事も無く帰ってこれた俺達が見たマイホームには、すぐ隣に2階建ての我が家と同じぐらいの高さの木が立っていた。

 いったい何処から持ってきたのか……まぁ、たしかにちょっと周りが寂しいかな?とは思ってたしね。お花畑からお花を分けてもらおうとは思ってたけど、突然木を植えるとはビックリだよ。


 ……サイズ的に木を持ってきたって事でいいんだよね?ほんの数時間しか経ってないもんね?う、うん。でも一応聞くだけ聞いておこうか……


「ね、ねぇ。ウィアナちゃん。あの木って……」

「はい。ユウお姉ちゃんに貰った精霊樹です」


 でーすーよーねー!そんな気はしてた。にしても半日で一気に成長したなぁ……流石ゲーム。まぁ、確かに木一本育てるのに何十年もかかってたらゲームにならんわな。箱庭系なら一時間で育って実を付けたりするし、それに比べりゃゆっくりか。


「頑張って水やりしました」

「……水やりでどうにかなるレベルなのか……?」


 誇らしげに胸を張るウィアナちゃんが片手にゾウさんジョウロを持ってる。

 確かにそのジョウロであそこまで成長するのに必要な量の水をかけたと考えれば凄い重労働だろうけども。むしろ泉から直接水路引いた方が早いレベル。根腐れしそうだけど。


「わらわ達も頑張ったのじゃ!みんなで一緒に”植物成長(プラントグロウス)”の魔法をかけまくったのじゃ!」

「「「「~~~~!!」」」」


 うん。確実にそれが原因だな!

 リーンちゃんやドリアード達が魔力にものを言わせて成長の魔法をかけまくった結果のこの急成長っと。

 なるほどな~そんな魔法もあるんだな。属性はなんだろ?土か……水か……風か……上位の属性に木や植物ってのがあるのかもな。まぁ、なんでもいっか。これからもこの調子で成長していくならでっかい木材を取れる日も案外近……い……?


「……ねぇ、リーンちゃん。ウィアナちゃん。1つ気になったんだけどさ……」

「んん?どうしたのじゃ?」

「……頑張って水やりしました」


 いや、別にウィアナちゃんの事は疑って無いしお小遣いもちゃんとあげるけども。


「……この精霊樹ってどうやって木材にすればいいんだろう……」

「「……」」


「既に俺とリーンちゃんとウィアナちゃんを足したよりも太くなってるし……なんかこうして話している間にもどんどんおっきくなってる気がするんだけど……」

「そう……じゃのう……」

「えっと……」


 俺の素朴な疑問を聞いたリーンちゃんとウィアナちゃんがスススッと視線を逸らしてる。むしろ体ごと向きを変えてる。いや、別に責めてるわけじゃないんだけどね?なんかこう、システム的に斧でコツンとやったら木材になったりしないのかな?と思ったんだが……


「「……お家の横に精霊樹が生えているのは素敵だと思うのじゃ(思います)」」

「諦めるの早っ!そしてこのペースで巨大化されたら陽当たり最悪になる気しかしないんですが?」


 はぁ……今度レン君にでもいいアイディアないか聞いておこう。それでもダメならボーパルのキックの練習用の木にしよう。ボーパルならきっとやってくれるさ。うん。



もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


・・・忍者って竹の上を毎日ぴょんぴょんして跳躍力を鍛えたらしいじゃん?これを精霊樹でやれば・・・半日で2階建ての家を飛び越えれるように!?リアルじゃ無理だろうけどFWOならあるいは・・・


あと、最近なろうやニコニコの広告に良く出ているあのなろう原作のゲーム。手を出したい気もするけど、ただでさえ少ない執筆時間が更に食われそうでなぁ・・・くっ、右手が勝手に!抑えろ!抑えるんだテトメト!!

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