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番外編:祝サモナー書籍化決定記念始めました

祝!

VRMMOでサモナー始めました!


書!籍!化!


ヽ(>ω<ヽ)わー!(/>ω<)/きゃー!



「VRMMOでサモナー始めました!」

「書籍化決定おめでとう!!」


「「「「わー!」」」」

「きゅい!」

「~~~!」


わー!・・・と皆に合わせて言ってはみたものの、何のお祝いか未だに良く分かってないんだが?

書籍化はまぁ、分かるよな。最近ネットゲームのラノベ化とかもチョロチョロ見るし。メディアミックスの一種なんだろう。

でも”VRMMOでサモナー始めました”がなんの事やらさっぱり分かんにゃい。

えーっと。VRMMOって言うのは勿論FWOの事だよな。つまりFWOでサモナーを始めた人の話を書籍化して販売しようって事か。


・・・うん?俺の話かな?いやいや、そんな事は無いだろう。


「まぁ、語りたいことも色々とあるが・・・」

「主催者の話が長いと嫌われるからね。サクッとパーティー始めるよ!」


いつもの映像じゃ無く、アバターでログインしていたテトとメトが゛ぱちん゛と指を鳴らすと、セットしてあった巨大長テーブルに大量のご馳走が並び、プレイヤーの目の前にふわふわと浮遊するワイングラスが現れた。

一瞬お酒かな?と思ったが、鑑定してみたらブドウジュースだった。

・・・ただ、レア度がインフィニティになってたけど。

さすが運営支給。レア度が天元突破していらっしゃる。

まぁ、レア度が高いからって美味しいとは限らないんだけどね。


「全員グラスは持ったな?」

「それじゃあご一緒に」


「「「「「かんぱーい!」」」」」

「きゅい!」

「~~~!」


んっ、美味しいなこのジュース。しかもどれだけ飲んでもグラスの傾きを戻したらいっぱいに注がれる素敵仕様だ。

出来れば別のボトルに移し替えて持ち帰りたい所だが・・・


「料理もジュースも今日だけの特別アイテムだからな。リアルに影響が出ない範囲で存分に楽しんでくれ」

「日付が変わったらぜ~んぶ消えるから持ち越しは出来ないよ~」


あ、移し替えても消えるんですね。了解です。


「きゅい!」

「~~~!」


あら、かわいい。

ちょっと目を離した隙にテーブルを覗いてきたのか、ボーパルが両手で掴んだニンジンスティックをカジカジと齧っており、ティーニャも自分の顔ぐらいあるマシュマロに頭を突っ込んで幸せそうだ。

2人とも両手でオヤツを持っていてジュースの入ったグラスからは手を離しているんだが、ワイングラスは最初に現れた時と同じ様にふよふよと浮いてボーパル達の横を付いてきてる。便利だな~。


・・・ところでティーニャさん?幸せを満喫している所悪いのですが、それ食べきれるの?あなたの胴体よりも明らかに大きいと思うんですが・・・

まぁ、ティーニャだし大丈夫だろう。ダメそうならシルフ辺りに投げよう。アイツならきっとティーニャの食べ残しをお金を払ってでも欲しいに違いない。いや、こんな事で金は取らないけども。


「どうせならみんなも召喚しよっか」

「きゅい!」

「~~~!」


ボーパルとティーニャの積極的肯定も得られたので召喚しようと思うんだが・・・一匹召喚できない件。


・・・すまんなイナリ。一番後輩で体のデカいイナリはお留守番だ。

今日一日は料理を持ち帰っても消えないみたいだからお土産には期待しててね。


「きゅい!」

「ホー!」

「もぐむぐ。メェェ」

「~~~♪」

「んにゃぁん・・・」

「思えばここまで長い道のりだったぜ。闘技大会やって、防衛イベントやって・・・あれ?意外と短いぞ?」

「そんな事よりもふもふだよ!!さあ行くよ同士のみんな!目指すは鬼ごっこエリアでもふもふハーレムだぁぁぁぁ!」

「あ、お姉ちゃん!さっきは良くも私だけ置いて、きゃー!ティーニャちゃんかわいい!こっちも食べる?じゅるり。おっと涎が」

「くっ、結局バニーのお姉さんとは仲良くなれなかった・・・はっ!そうだ!ユウちょっとボーパル貸してくれよ。ウサギ繋がりで話も弾むかもしれん!」

「うむ。今日のボーパル様も大変素晴らしかったな。これは早く教典に書き加えねば・・・お前達、ボーパル様達の警護は任せたぞ」

「「「「「はい!教祖様!」」」」」

「あ、ユウ君発見!今回のイベントも大活躍だったね~。アレなのかい?ユウ君達は活躍しないと死んじゃう病なのかい?」

「大活躍不可避だよね!」「書籍化不可避だよね!」

「あらあら。こっちの料理も美味しいわね~。早く私もこんな料理を作れるようになりたいわ」

「わらわ参上なのじゃあーーー!!お祭りじゃああああああ!!」

「「「「「~~~~!!」」」」」

「誘拐されてきました・・・なんか周りの人間の目が怪しいです。ユウお姉ちゃん盾になってください。あ、それとお留守番のイナリちゃんの尻尾がしんなりしてたので後で呼んであげてください」

「コーン!!」


何このカオス・・・

最早どれが誰なのか全然わかんない。というか、なんで会場は広いのに俺の周囲にみんなして集まるんだよ!この一角だけ人口密度が異常なんだけど!?というかリーンちゃんどっから出てきた!人口密度だけじゃなくて妖精密度も高いんだけど!?て、こらメト!イナリに抱き着こうとするんじゃない!メトはもふもふ禁止期間中だから!って、ええい今度はボーパルが居ない!?何?タクに攫われた?おーいボーパル!ボーパルバズーカだ!よしあそこだな。つうか邪魔だフェアリー達。纏わりつくなよ。動きにくいから!全員でバラバラの方向に引っ張るな!服が千切れるわ!おいコラそこのローアングラーども目障りだから消えて・・・あ、マッチョ軍団に拉致されてった。南無。ふぅ。やっとボーパルの所にたどり着けた。あれ?ボーパル何持ってるの?ふむふむ。小型のボーパルブラスター?一撃で市壁が吹き飛ぶ?そんな危険な物ポイしなさいポイ!あ、いや。もとの持ち主に返してきなさい。どうせレン君達でしょ?あの3人は全く・・・まぁ、ボーパルに銃が似合ってるたのは認めるけどね。というかどこで見てたんだあの3人は。臭っ!酒臭っ!ちょ、エル酒飲んでるでしょ!年齢的に大丈夫なの!?え?匂いだけで酔ったぁ?あぁもぅ!絡んでくるな面倒くさい!フィアちゃんが最近冷たい・・・っていつもの事でしょうが!


うん。もう一度言おう。何このカオス・・・

別に賑やかなのが嫌いな訳じゃないけど流石に疲れた・・

あ、いいところにイナリ発見!私を外まで連れてって!


-------------------------------------


「ということがあったんだよ」

「・・・はぁ。アトリエはあなたの避難場所では無いです」


とか言いつつ中に入れてお茶も出してくれるフィアちゃん素敵!


「まぁまぁ。会場でケーキパクって来たから一緒に食べよ?明日になると消えちゃうから、それまでに食べなきゃだしね」

「・・・いただきます」

「きゅい!」

「コーン!」


ストレージからお皿とケーキとフォークをささっと取り出して机に並べる。

ちなみに一緒に避難してきたのはイナリと、近くに居たボーパルだけだ。ノゾミは俺以上に人混みが嫌いだから、食べるだけ食べたら帰っていった。他のみんなは生贄・・・じゃなくて囮・・・でもなくてパーティーを満喫している。うん。ティーニャは騒ぐの大好きだし、アイギスは気にせず食べてるだろうしな。ミズキは・・・すまん。頑張れ。


「・・・このケーキ凄く美味しいです。姉さんが作ったのよりも美味しいかもしれません」

「へー、エルってケーキ作るんだ。フィアちゃんも作ったりするの?」


そういえば前もエルがクッキー作ってるみたいな話を聞いたことがある気がする。

俺は料理なんてさっぱり出来ないからなぁ。

いや、まぁ。包丁が全く使えない訳じゃないし、レシピ通りに作ればそれなりの物は出来るけどね。決してダークマター製造機では無い。


「・・・はい。ケーキ作りは良い修行になりますので時々作っています」


・・・修行?花嫁修業かな?いや、お菓子作りは花嫁修業に入るのか・・・?


「へー。フィアちゃんの作ったケーキも食べてみたいね。ね~。ボーパル?」

「きゅい!」


俺だけのお願いだと普通に断られそうだったのでボーパルを引き合いに出して押し切って見せる!

ミニフォークを使ってショートケーキの解体作業をしていたボーパルを抱きしめて、ボーパルと俺のダブルうるうる瞳攻撃だ!


「・・・うぅ。ボーパルちゃんがどうしてもと言うなら今度ご馳走します・・・で、でも。もうちょっと上手になるまで待っていてください」

「きゅい!」


「ん?あれ?俺は?」

「・・・ユウさんは有料です」


俺だけ金取られるの!?もちろん払うけども!むしろボーパルの分も払うつもりだったけども。むぅ。なぜボーパルのうるうる攻撃は通じて俺のは通じないんだ・・・


「・・・かわいさの差です」

「ですよね!いや、かわいさならフィアちゃんも負けてないはず・・・つまりフィアちゃんならうるうる攻撃も・・・?」


「・・・しませんよ」

「ちっ。ざーんねん」


フィアちゃんと取り留めの無い会話を続けつつ、ケーキをつつく。

町をあげてのお祭りの喧騒がアトリエの外、遠くから響いており、紅茶をすする沈黙を優しく包んでくれる。


・・・なんかいいなぁ。こういうまったりした空気は嫌いじゃない。

そしてこんな空気が好きなのはきっと俺だけじゃなくて・・・


なんてね。なんだかんだ言って俺もお祭り気分に当てられちゃったのかね?


「・・・?ユウさん少し顔が赤いです。大丈夫ですか」

「あ、うん。大丈夫大丈夫。会場ではお酒を飲んでる人もいたからね。その匂いでちょっと酔っちゃったのかもね」


「・・・ふふっ、お酒の匂いだけで酔う人なんて居ませんよ」


面白い冗談を聞いたとばかりにコロコロと鈴を転がすように笑うフィアちゃんだけど、それあなたのお姉ちゃんの話なんやで・・・

しょうがない。エルの威厳の為にも黙っておいてやるか。

まぁ、既にエルの威厳なんて存在してるか微妙な所だけど、それだけ希少価値があるって事だからな。大事にしないとね。


「・・・ところでユウさん。1つ気になってる事があるのですが」

「ん?なになに?俺に答えられる事ならなんでも聞いて?」


フィアちゃんに何かを聞かれるって珍しいな。また外の世界の事でも気になるのかな?海とか一緒に行ったら楽しそうだなぁ。今度誘ってみよ。


「・・・今日って・・・なんのお祭りなんでしょう?」

「えっと・・・なんだったっけ?」


いや、イベントの内容は覚えてるよ?10のミニゲームでしょ?

でも、ぶっちゃけミニゲームをクリアするのが目的でゲットした文字がなんだったのかは興味無かったしなぁ・・・

宴会の始まりにテトとメトが何か言ってた気もするけど、それ以降誰も触れてなかったし忘れちった。

でもまぁ・・・


「俺達に何か関係する訳でも無いし、楽しく騒げればなんのお祭りでもいいんじゃないか?」

「・・・それもそうですね。別に、私やユウさんが関わってるわけじゃ無いですし」

「きゅい!」

「コーン!」


はっはっは~と笑いあった俺達は食べ終わったお皿を片付けて、ボーパルとイナリをもふもふしながらいつまでも雑談を続けていた。


楽しかったイベントももうすぐ終わり。明日からはいつもの日常が帰ってくる。

でも、きっと今日よりも素晴らしい明日が来ると思えるのは今が幸せだからなんだろうな。


「未来のあなたが笑っているかは神ですら分からない。なら今だけでも笑いなさい!キラッ!」

「・・・いつもの発作ですか?」


「対応がなげやりだっ!」


しょうがないじゃないか。俺にはノルマの達成が強いられているんだから・・・




後日。


「なんじゃこりゃーーーー!!」


本屋で絶叫をあげる男の娘が居たとか居ないとか・・・


もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想の方へお願いします。


祝!

VRMMOでサモナー始めました!


書!籍!化!


ヽ(>ω<ヽ)わー!(/>ω<)/きゃー!


ふぅ。もう一回言いたい気分だったんだ許して。

発売レーベルはレッドライジングブックス様で、TUTAYAとのコラボイベント的な企画のやつに受かったよ!


ヽ(>ω<ヽ)わー!(/>ω<)/きゃー!


発売日、絵師様、全て未定だから公表できる事は殆ど無いんだけどね。

ついにボーパル様に絵が・・・かっこいいウサギになるのか、かわいいウサギになるのかかっこかわいいウサギになるのか楽しみだな!


ヽ(>ω<ヽ)わー!(/>ω<)/きゃー!

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