番外編:祝?モナー???決定記念始めました シューティング編
ふぅ・・・なんとか今回は短めに収まったか。やれやれ。
短めなのに妙に遅かったのは大体イカちゃんの所為です。イカちゃんがめっさ可愛かったのが悪い!
「ギュシャアアアア!!」
「きゅい!!」
世紀末なビルを倒壊させて現れた大怪獣サイズのタコ型インベーダーに、降り注ぐビルの瓦礫を足場に跳躍を続けて上を取ったボーパルがインベーダーの目へと右手に持つレーザーガンで連続射撃を叩きこむ。
「ギジュァァァァァ!?」
これには流石の巨大インベーダーも参ったのか一本一本がボーパルの何十倍もある太さの触手をやたらめったらに振り回してスキルが封じられて空中機動が出来ないボーパルを打ち落とそうとするが・・・
「きゅいきゅい!」
「ギュシャアアアア!!」
スキルが使えない状態で空へと跳ぶ危険を既に知っているボーパルは瓦礫を駆けあがるついでに確保していた瓦礫の破片を左手から離し、それを足場に跳躍してギリギリで触手を回避。そのまま触手に足を着けてタコ型インベーダーの胴体へと触手を駆け登って行く。
「ギュァアアア!」
当然何もせずに接近を許すほど巨大インベーダーも甘くは無く、触手を這い上がるボーパルを叩き潰そうと残った触手を一斉に振り上げ、
「撃ぇええええええ!!」
「「「「「ファイヤー!!」」」」」
「ギュガァ!?」
横からの一斉射撃に態勢を崩され振り上げた触手を態勢維持に使わざるをえなくされた。
「諸君!我々の任務は何だ?殲滅だ!1体残らずの殲滅だ!為すべきことは唯一つ。地獄を創れ!」
「「「「「応!!」」」」」
もはやレーザーの残光しか見えない程の密度で壁の様に押し寄せる一斉射撃でゴリゴリと巨大インベーダーのHPを削っていくが、まるでレーザーの方がボーパルを避けているように不思議と一発もボーパルには当たらず、ついには胴体へとたどり着いた。
「きゅい!」
タコ足の付け根へと到着したボーパルは残エネルギーの殆どをボムに変換し、召喚したボムを蹴り飛ばしてタコ足の付け根へ、自分は地上へと吹き飛んだ。
「きゅぃぃぃぃぃいい!!」
「ギギャアアアアアアアア!!?」
これで終わりなの!とばかりにボムへと最後の射撃を叩きこんだボーパルがボムの範囲外へ離脱すると同時にボムが全て連鎖爆破。
全てのタコ足を欠損させ、手足を失ったタコがゴロンとひっくり返る。
「ボーパル様がやってくれたぞ!今がチャンスだ!!叩き込めぇぇえええええ!!」
「「「「「ypaaaaaaaaa!」」」」」
地上から。ビルの残骸の上から。全方位に隠れていたプレイヤーが残エネルギーの全てを絞りつくさんとレーザーを乱射しまくり、タコの頭に降り注ぎ続ける光線でまるでハリネズミの様になっている。
「ギィ・・・ギュア・・・」
莫大なHPを持つ元タコ型巨大インベーダーもこの飽和攻撃にはついに耐え切れず、そのHPを最後の一欠けらまで消し飛ばされ光の粒となって消滅した。
「我々の・・・勝利だぁああああああ!!」
「きゅい!!」
「「「「「うぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」」」」」
倒壊したビルの上に立つボーパルと、どこか見覚えのあるハゲのプレイヤーがふんぞり返るとこの場に集まっていた大勢のプレイヤーが一気に勝鬨の声を上げて近くの者と勝利を讃えあっている。
わ~。ボーパルが完全にリーダーに担ぎ上げられてるわ~。
完全にプレーヤー達の旗印になってるわ~。
ボーパル・・・ちょっと見ない間に遠い子になっちゃって・・・
「~~~・・・」
「俺の仲間はお前だけだよティーニャ・・・」
なんでこんな事になったんだっけ・・・?
確かこの”シューティング”ゲームに入ってそれで・・・
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「ふんふん。なるほど。ようはこの銃で宇宙人を撃ち殺せばいいのね」
「きゅい!」
「~~~!」
カジノでタクをからかい尽くした俺達は、まだ残っていたシューティングのミニゲームに来ていた。
クリア条件はこのミニゲームのフィールドに居るインベーダーを全滅させる事で、現在の撃退状況は95%。
残りの5%を倒せばクリアみたいだな。
具体的に5%が何体なのかは分からないけど、急がないと狩りつくされるのは分かる。
「銃は持ったな?エネルギーは満タンか?忘れ物は無いね?よし出発!」
「きゅい!」
「~~~!」
ちっちゃなレーザー銃を構えて、忘れ物は無いよ~とアピールするボーパルとティーニャを抱えて、荒廃した町を進む。
エネルギーっていうのはこのミニゲームでもっとも大事な要素で、視界に表示されているエネルギーはレーザーを撃つのに使うのは勿論。ボムを作ったり、ダメージを受けた時に減るHPの代わりにもなっている。0になったらスタート地点へ強制転移だな。
回復方法としては時間経過でちょこっとずつ回復するのと、敵を倒すと少し回復するのと、補給ポイントで全回復できる3つらしい。あんまりバンバン撃てばいいってものでも無いってことだな。
「げほっ、ごほっ・・・んん。にしても、なんでこんなに埃っぽいステージなのかね?都市なのは遮蔽物が多くて便利だからってのは分からんでもないけど、わざわざ荒廃させる理由は・・・はっ!まさか自分以外の皆も喉が痛くなれというメトの恨み!?」
「きゅい~」
「~~~」
どうでもよさげな返事を返す2人からは、最初に銃を手にした時のキリッとした雰囲気は既に無く、ふんにゃりとだらけた、たれウサギとたれ天使になってる。
まぁ、それも仕方なし。だってスタート地点を出発してからこれまで一度もインベーダーを見てないんだもん。
残りインベーダーも3%まで減ってるし、このままじゃ世紀末な都市をお散歩するだけで終わっちまうよ。
どんなのでもいいからインベーダーが出てきてくれないかね・・・
「ギュシャアアアア!!」
「うわぁ・・・」
「きゅい・・・」
「~~~~!」
「呼んだ?」って感じででっかいタコさんがビルを破壊してこんにちは。
呼んでないです。お帰りください。
「ギュワァアアアア!!」
「よし逃げよう!」
「きゅい!」
「~~~・・・」
キラッキラした目でタコ型インベーダー的な何かを見つめるティーニャを落とさないように抱えてダッシュ!
いや、無理だって!普段のステータスならともかく制限掛かってんだぞ!?その上レーザー銃にも使い慣れてないのに初戦がアレとか無理だから!むしろ的はデカくて下手くそでも当たるかもだけども”攻撃が当たる”と”戦闘出来る”の間には越えられない壁が存在するんだよぅ!
「ギュシァアアアア!!」
「うぴゃぁあああ!」
「きゅい~~~!」
「~~~~!」
インベーダーの振り下ろした触手が逃げる俺達の少し横をぶん殴り、衝撃でゴロゴロと地面を転がった。
痛ってぇなぁこのヤロー!とぼやく間もなく辺りが急に夜になった様に暗くなり、ぞわぞわと嫌な予感が背筋を駆けあがってくる。
その予感に従い、地面を転がりながら上を見ると天を覆いつくす程の巨大な壁が・・・
あ、死んだな。
「ボーパル様達をお守りしろ!!」
「「「「「応!!」」」」」
こりゃ確実に死んだね。と思ったんだが、予想に反して俺達はタコの触手に潰されてペーパーサモナーにはならずに、突然現れた上半身裸のムッキムキの男達が倒れる俺達を囲む様に仁王立ちして現れたかと思うと、「ふんぬぅぅぅぅぅ!」と暑苦しい気合を発しながら降ってきた触手をその逞しい肢体で受け止めた。
いや、怖いんだけども!?むしろタコの触手に叩き潰されそうだった時よりも身の危険を感じるぞ!?
「ヒィッ!」
「きゅむっ!?」
「~~・・・」
「「「「「ぬぉぉぉおおおお!!」」」」」
俺がボーパルとティーニャを胸にかき抱き小さくなってガクブルしている間も、何かの儀式の様に俺を囲んで立つゴリマッチョの集団は、雄たけびをあげながら押しつぶそうとする触手を支え続け、バリアが削られているからであろう光の飛沫を全身からバチバチと放っている。
怖いよぉぉぉぉぉぉおおおお!!なんだこの光輝くマッチョ空間!?身の危険しか感じないんだけど!?
誰か俺に癒しを!フィアちゃんをプリーズ!いや、待て。この空間にフィアちゃんを入れるのは危険すぎる!?空気感染で妊娠しちゃう!もぅシルフでもいいから誰か助けてくれぇぇぇぇぇ!!
という俺の魂の叫びが聞こえたのか、ふっと上から感じる圧力が無くなったかと思うと触手が退いていき、やけに久しぶりに感じる太陽の明かりが血の気が引いて寒気がしていた俺の体を温めてくれるが、上以外の全周囲から感じる圧力は一切緩んでいない俺の体は未だにカタカタ震えている。
むしろ差し迫った命の危機が無くなった事で俺の身(意味深)の危機は増してるんじゃないか!?
逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ。
と俺を包囲しているマッチョの隙を伺っているんだが、コイツは一切隙が無い・・・!
・・・いや、どうも見た感じ俺達を絶対逃がさないって感じじゃないから無理やり包囲を破ることも出来るかもだが、光るゴリマッチョとか絶対触りたくないじゃん。近づくのも嫌だ。汗臭そう。
「大丈夫か?立てるか?」
「あ、あんたは・・・」
誰!?
ゴリマッチョの集団の奥から現れたハゲのゴリマッチョが俺に話かけてきたんだが誰だよコイツ。少なくとも話したことは無い奴だぞ。なにせ俺がこのゲームで話したことのあるプレイヤーは両手で数えられるぐらいしか居ないからな!
・・・言ってて悲しくなってきた。アレ?俺ってこんなに社交性の無い人間だったか?いや、どちらかというとプレイヤーの方が俺を避けているような気がするんだよな。例えるならば俺がこのゴリマッチョ集団と関わりたくないと心の底から思ってるのと同じ様に。
・・・え?俺の評価ってこのゴリマッチョ集団と同レベルなの?
・・・どうしよう。生きる気力が無くなってきた。どうせ生き残ってもゴリマッチョだし。というか死んでもスタート地点に戻るだけだしなぁ・・・
いや待て!この場で諦めるのはマズイ!せめて、せめてタコの手にかかって死ななければ!俺の体がゴリマッチョの手にゆだねられるとかマジ無理!最悪でも自害を!誰か切腹用のナイフを持てぇい!
「ふっ、俺様なんかの事を覚えていてくれたのか。やっぱりいい奴だなあんた」
いえ、全く覚えてないです。えっと、誰だっけ?え?ほんとに誰?うわ、怖いんですけど。何?オレオレ詐欺的なのに騙されてるの?ホイホイ付いていったら喰われるの?
「っと。そんな事よりここはあぶねぇ。一旦距離を取ろうと思うんだが・・・」
「アッハイ。そうですね・・・」
確かに今すぐこの場を離れたいって言うのは同意だが、俺的にはこのマッチョ軍団からも逃げたいんだが・・・
でも一応助けてもらったし・・・あなた達の見た目が怖いから逃げますとか流石に不義理だよなぁ・・・
・・・なんだろうな。詐欺に引っかかる人ってこういう心境なんだろうな。っていうのが今理解できた。つまり俺は今詐欺られてると。
ヤバイヤバイ。超逃げたい。でもゴリマッチョが怖くて逃げれない。今のところ助けてしか貰ってないしなぁ。もしかしたら単なるいい人達の可能性も・・・うん。でもやっぱり怖い!人は見た目が9割なのよ!!
「とりあえず、ここら辺りまで来れば大丈夫かね・・・あ、ユウ様はそこに座ってくだせぇ。お前ら!インベーダー共が来ねえか見張ってろ!」
「アッハイ」
「「「「「うす!」」」」」
思ったよりあっさりとタコ型インベーダーから逃げきれてしまい、今はそんなに壊れていない建物の一室に連れ込まれ。唯一の入口をマッチョ軍団に塞がれて。リーダーマッチョと向かい合わせで座っている。
・・・うん。これ割と末期でピンチだよね。1つ1つの行動は何もおかしくないのに気づいたら詰んでいる・・・これがプロの詐欺師の手腕か・・・ガクブル。
「さて、まずは何から話すべきか・・・とりあえず悪かったな。ボーパル様の戦いの邪魔をしてしまったみたいでな」
「いや、別に邪魔とかじゃ・・・むしろ助かりましたし・・・」
というかボーパル様ってなに!?あとさっきツッコミ損ねたけど俺の事も様付けで呼んでたよね!?そもそもなんで俺の名前知ってんの!?このミニゲーム内じゃ鑑定も使えないんだよ!?まさかミニゲーム外から俺に狙いを付けて接触するタイミングを・・・ぶるぶる。
「あー、その敬語も出来れば止めてくれると助かる。俺様はそんな偉いもんじゃねーからな」
「お、おう。分かった・・・」
ニカッ!っと人好きがする笑顔を浮かべるリーダーマッチョだが、そもそもの顔面の圧力が半端ない所為でどんな顔しても怖い。
夜道で会ったら子供が泣き出すレベル。むしろ泣きたい。怖い。
「よし!それで一応の確認なんだが・・・ボーパル様達はあの巨大タコ型インベーダーを狩ろうとしているって事であってるな?」
「・・・このゲームをクリアするにはアレを倒す必要があるんだろう?なら倒すよ」
・・・くっ、まずい。耐えろ。耐えるんだ、俺の腹筋!リーダーマッチョが「タコ」って言った瞬間に奇跡的に差した光でリーダーマッチョのタコ頭がキラリと輝いたとしても、ここで吹きだしたら殺されるぞ!プルプル。
「ぷ。っくく・・・」
おい笑うな後ろの見張りマッチョ。俺まで釣られて笑っちまうだろうが!
「倒す必要があるなら倒す・・・ふっ、簡単に言ってくれるなぁ・・・だが、ボーパル様達には実際に吐いた言葉を成すだけの力があることは分かっているからな。その言葉を浅慮だと言う奴はいねえだろうよ」
簡単に言ったのはテメェのハゲフラッシュの所為で頭が回らなかったからだよ!って言ってやりたい。
いや、言わないけども。怖いから。
「これから俺様が言う頼み事はプライド有るボーパル様達には不敬だって事は分かっている。だが、頼む。どうか俺達も一緒に戦わせてくれ!」
頼む!と言ってピカピカの頭頂部を見せつけてくるリーダーマッチョ。
えっと・・・このハゲマッチョは何を言ってるのだろうか。ちょっと何言ってるか分かんないんだけど。
いやいや、いくらウチのボーパル様がスーパーウサギだとしても一匹であの巨大タコを倒すことは・・・
・・・そう言えば殆ど1匹で巨大イカを倒していた事があった気も・・・
いやいや、あの時とは違ってスキルもステータスも制限されてるし、攻撃手段も慣れない銃と爆弾オンリーなんだからやっぱり厳しいって。
というか、俺の目的はミニゲームのクリアであって必ずしも俺の手でクリアする必要は無いんだよな。だからぶっちゃけあんなバケモノの相手を丸投げできるなら投げたい所ではあるんだが・・・
「ボーパルはどうしたい?この人と協力してあのでっかいタコを倒したい?」
「きゅい?きゅい~・・・きゅい!!」
俺の膝から飛び降りて、大地に立ったボーパルが小さな胸を張ってドヤ顔した後にかっちょよく銃を構えて高らかに戦闘の意思を表すボーパル。
えっと、これは共闘するって事でいいのかな?と思ってると、リーダーマッチョの足元まで移動したボーパルが「このハゲ初めてみたけどいいハゲなの!」って感じで足を叩いてる。
こら、止めなさい。ティーニャもキラキラした目をハゲに向けない!
もしスキルが制限されてなかったら飛んでいってぺしぺししてたんだろうなぁ・・・。そこだけはスキルが封じられててよかったかもしれんね。
「いや、ありがてぇ。実はもう信者連中に召集かけててな。あとは号令1つで総攻撃をかけれる状況だったのよ。ここで断れちまったら・・・まぁ、そん時はボーパル様のご活躍を特等席で鑑賞できるわけだな!」
ガッハッハ!と上機嫌で笑うリーダーハッゲだが、全然笑えねぇ。選択肢を間違えたらギャラリーの居る前でボーパルとタコの一騎打ちになってたわけか・・・キッツ。
というか信者ってなんだ信者って。信者って聞くとどうしても狂信者が頭に浮かぶんだが?それに召集をかけられる目の前のリーダーマッチョは一体何者なんだ・・・うん。絶対関わり合いになりたくないって事だけは改めて確信したわ。
「そうと決まりゃあ、作戦会議だ。俺様達が決戦の地と想定しているのが・・・弱点が・・・それでその後・・・」
「きゅい。きゅい~・・・」
その後ボーパルとリーダーマッチョの綿密な打ち合わせの後に冒頭へと至る。
うん。やっぱり俺に落ち度は無いな。悪いのは俺じゃない!うまくいかないのは世間が悪い!ハゲの見た目が悪い!政治が悪い!宗教が悪い!ついでに見通しも悪い!
あ、見通していうのは俺に先見の明が無いって意味じゃ無くて、純粋に砂塵で前が見えないって意味だからね。勘違いしないでよね!
『黒の扉”シューティング”クリアおめでとう!』
『お疲れ様~。いやぁ~。ヒットアンドアウェイでちょっとずつ削るかと思ってたんだけど、まさか真っ向から討ち取っちゃうとはね。最後にふさわしいカッコイイ試合だったよ!おめでとう!』
だよねぇ!?あんな大怪獣みたいなやつとサシで戦おうとするのはやっぱりおかしいよねぇ!消極的だった俺がおかしい訳じゃないよね!みんながおかしいんだよね!
『という訳で・・・』
『ミッションコンプリート!これで10の文字が揃ったよ!やったね!』
おお?残ってたミニゲームもいつの間にかクリアされてるな。まぁ、あの大怪獣をおびき寄せるのに結構時間かかったしな。当然の結果といえば当然か。
『10の文字が全て解放されたことを祝って始まりの町でパーティをするぜ!!わー!』
『プレイヤーの皆のメニューに町へ戻るが追加されてるよね?それをポチっとしたら町へ帰れるから皆でお祭りしよー!』
ふむふむ。このピカピカしてる奴だな。強制じゃないのは運営側の配慮かね?まぁ、なにはともあれクリアおめでとうだな。
解放された文字がなんなのかも気になるところだが・・・そこらへんは自分の目で確かめろってことかね?
『んじゃ町で待ってるぜ!』
『またねー!』
うん。自分の目で確かめろって事だわ。
ムキムキマッチョメンにも疲れた事だしさっさと転移しますかね。
いや、話してみたら意外と悪い奴じゃ無かったけども、それでもやっぱり顔とがたいが怖い。
やっぱり、人間見た目は大事だよな。
「行くぞボーパル!ティーニャ!」
「きゅい!」
「~~~!」
最初にミニゲームに入った時と同じ、ボーパルとティーニャを纏った状態に素早くフォルムチェンジした俺は、誰かに何かを言われる前に広場へ移動する。
さらばゴリマッチョ!フォーエヴァー!待ってろお祭り!今行くぜぇ!
もふもふ!
誤字脱字ありましたら感想の方へお願いします。
あのハゲマッチョは一体何ムさんナンダー(棒)
ちゃうねん。丁度いい登場キャラが居なかってん。シルフは草原でウサギ追いかけてるし、タクはカジノでバニー追いかけてるしで、荒廃した町に居そうなのはあと、凄惨職の3人ぐらいやってん。で、凄惨職の3人にあんなに面白そうなオモチャを上げたらどんな魔改造されるやら・・・ぷるぷる。
きっと視界内の敵の座標へと誘導爆撃するロケットランチャーとか、空を飛んでバズーカ連発したりとか、遮蔽物を貫通するレーザーだったりとか、自分の周囲全方向へ衝撃波を巻き散らしたりだとかするに違いない。恐ろしや・・・




