番外編:祝?モ?????決?記念始めました カジノ編
30日まで期間が無いのに、なぜテトメトはこんなに文量を書いているんだ・・・テトメトはアホの子なのかな?萌えアピールかな?
「さて、と。次はどこへ行くべきかね・・・」
「きゅい・・・」
楽園を出て修羅の道へと踏み出した俺達だが、残る7つの扉のどこに入るべきか決めかねて人が減った広場をウロウロとしていた。
今のところクリアされているのは俺がさっきまでいたもふもふ天国こと鬼ごっこと、FWOクイズと、レースだな。
無難にシューティングに行ってもいいんだが・・・モニター見た感じスゴロクのカオス度がヤバイな。マス目に書いてあるお題を達成したら次のサイコロを振れるって感じみたいだけど・・・なんかドラゴンと戦ってる人とか、天使の翼を生やして空飛んでる人とか、ビキニアーマーっぽいのを着てる人とか居る・・・一体どんなお題が書かれているんだ・・・
あ、ちなみに最後の人はおっさんな。モニターに映った瞬間全方向からブーイングの嵐だったわ。
「お、ユウ!いいところに!!」
「ん?あ、タク、ぅ?」
スゴロクは今から参加しても最初のゴール者は俺以外が出るだろうしなぁ・・・と思いながら噴水をグルグル回っていると、赤の扉から出てきたタクが俺を見つけた瞬間瞳を妖しく輝かせて近づいてきた。なんだろう。凄く嫌な予感がする。
「ユウ、頼みがある」
「ちょっ、タク顔が近い。というか肩を掴むな肩を。メリメリ言ってるから。自分の筋力考えろ、この服貴重なんだからな」
俺の嫌な予感はよく当たるんだよなぁ・・・と現実逃避をする間もなく、眼前まで近づいてきたタクは俺の両肩をガッチリと掴み、ジッと俺の顔を見つめてきた。
絶対アホな事を言うつもりだな。言う前から分かる。
「断る」
「実は金を・・・って、はえーよ!まだ何も言ってねーよ!!」
俺が先制してお断りしたのが気に食わなかったのか掴んだままの俺の肩をぐわんぐわんと揺さぶってくる。
ガクガクと揺れる俺の頭の上では、簪を掴んでいるティーニャがわーきゃー言ってる。楽しそうで何よりだな。俺は吐きそうだけど。
「はぁ。で、何?実は金を恵んでくれるの?」
「逆だわ!むしろ恵んで欲しい方だわ!というか貸して!」
「断る」
「言い切っても返答は変わらなかった!」
やはり俺の先制攻撃は英断だったようだな。
という訳でこのバカは無視してどの扉に入るかの検討に戻るか。
「まぁ待て、友よ」
「なんだね、友よ。俺は早く次のミニゲームに行きたいから手を離してくれると助かるんだが?」
自分で離せないならボーパルが離してくれるオプションをオススメするぞ。ここはミニゲーム会場じゃないからステータスもスキルも素のままだからな。唯一の欠点はタクに拒否権が無い事ぐらいだから問題ない。
「・・・カジノに興味は無いか?」
「カジノぉ~?」
タクが金を貸してくれと言い出した理由は何となく分かったけども、カジノかぁ・・・俺運無いからなぁ。じゃんけんで勝った記憶が無いし。
「それは単に負けた記憶の方が強く残ってるってだけだろ?ユウは運強い方だと思うぜ」
「・・・時々思うんだが、俺ってそんなに思ってる事顔に出る?最近ちょこちょこ思考を読まれてツッコミ入れられてる気がするんだが・・・」
いや、偶々だな。うん。偶然偶然。
「なぁ、カジノ行こうぜカジノ。ちょっと扉の中に入るだけでいいから。入るだけなら無料だから!洗剤も飲めるから!」
「どう聞いても怪しい勧誘にしか聞こえないんだが?なんなの?詐欺なの?しかも最後のは意味が分からない」
俺今友達に詐欺られてるの?カモられてるの?頭のおかしな宗教へ勧誘されてるの?ここはやっぱりボーパルロケットMk-Ⅱを炸裂させるしかないか・・・
「いやいや。カジンエリアは最初に入ったときにチップが100貰えるんだよ。カジノやらないならそのチップだけくれって事」
「ふ~ん。初回特典的なのか・・・というか人の初回特典をパクろうとすんなし。お前の分の100チップはどこへ行ったよ」
「全部溶かしちゃった。てへっ☆」
「ひたすらに汚いな」
パチンとウィンクしてくるタクの顎を掌底で跳ね上げつつ、腰を落として両肩の拘束を振り払い距離をとる。
「汚い!?キモイですらなかった!?上を超えてきただとぅ!?というかそのゴミを見る様な目をやめろぉ!」
というか、金を貸せってことは課金したチップも全部溶かしたって事だよな。タクって意外とギャンブルとか好きだったんだな・・・だが下手くそ、と。そんな奴には絶対金貸さねえ。
「なぁ、頼むよ。半分でいいからさ!」
「はぁ・・・まぁ、次何やるかも決めてなかったしな。仕方ないから付き合ってやるよ・・・」
「さっすが!親友!神様仏様ユウ様!ありがたや~」
「ったく。調子のいい奴め・・・」
「~~~!」
ティーニャに頭をぺちぺちと叩かれて笑われている貧乏人と共に赤い扉へと入った。
カジノエリアは思ったよりも騒がしくないな。ゲーセンのメダルコーナーみたいな物だと思ってたからちょっと意外。
「どうだユウ?チップは貰えたか?」
「ん?待てよ・・・あぁこれか」
視界の端で明滅している残チップ100の文字をタップすると、物質化したチップが俺の手元に現れたのでタクに半分投げてやる。
「あざーっす!!」
「今度アイスでも奢れよ?」
タクなんぞにチップをやるのは心底不愉快だが、カジノエリアに長居する気は無いから別にいいだろう。
「ところでこのエリアのクリア方法はなんなんだ?カジノマスターにギャンブルで勝てばいいのか?」
「カジノマスターって誰だよ・・・店長?まぁ、いいか。ここのミニゲームのクリア方法はチップを1万枚稼ぐことだな。この稼ぐってのは手持ちに1万枚用意するってことじゃなくて、カジノで1万枚分勝てってことだ。この数値は個人ごとに管理されてて負けても減りはしないぞ」
なんか面倒くさいシステムだな・・・ようは金の力でチップを買いあさったり、仲間内でチップを共有してもダメってことね。自力でゲームに勝ちまくれと。
一見無理ゲーに見えるけど、負けた分が下がらないなら勝ったり負けたりを繰り返してる間はドンドン得点が増えてくって事だし、時間とそこそこの運があればいけるのか。
「それより何から遊ぶよ?どうせなら付き合うぜ。んー、カード系はルールが複雑なのも多いし、スロットとかにしとくか?」
「スロットねぇ・・・レバーを引いてボタンをポチポチするだけだろ?ボーパル達はなにかやりたいのあるか?」
カジノの会場をグルグル歩き回ってるんだが、これをやりたい!ってのが無かったから興味深そうにキョロキョロしているボーパルとティーニャに水を向けてみる。
「きゅぃ・・・きゅい!」
「~~!」
胸に抱いているボーパルと頭の上のティーニャが同時に指差した先はカジノエリアの真ん中。ドンと置かれたでっかい円盤とその中をカラカラと白球が踊るコーナーだった。
「ルーレットか。確かに見た目が一番楽しそうだな」
「見た目て・・・まぁ、ルールも分かりやすいし。あれから行くか」
という訳でタクと2人でルーレットの隣に設置してあるテーブルへとやって来た。
ルーレットって、玉を放り込む前に賭けなきゃダメなのかと思っていたんだがディーラーの人がカランカランするまでは賭けられるんだってな。初めて知ったわ~。
「無難に赤に賭けるか・・・?むむ。ユウはどうするんだ?」
「俺は別にどこでもいいんだが・・・ボーパルはどこがいいと思う?」
「きゅい?」
楽しそうに白球を目で追っていたボーパルに決めて貰おうと思ったんだが、タクの説明を覚える気が無かったのか「なんのこと~?」って感じでこてんと首を傾げつつ、俺の顔を覗きこんできてる。
ボーパルは一々かわいいなぁ!あぁもう!大好きだぁー!
「ユウがまた発狂してる・・・」
「またってなんだよまたって。そんなちょこちょこ発狂しとらんわ」
してないよね?ね?
「えっとね、ボーパル。今あの白い玉がくるくる~って回ってるでしょ?」
「きゅい!」
「その玉がどの穴に入るかな~?ってみんなで考えてるの」
「きゅい~・・・」
ルーレットのルールを理解したのかさっきよりも真剣さが増した瞳で回る白球を食い入るように見つめるボーパル。
真剣な顔のボーパルもかわいいなぁ。
ちなみにティーニャはルーレットに付いている接触防止用のバリア的なのに張り付いて、ショーウィンドウの中のトランペットを見つめる少年みたいに目を輝かせている。
楽しそうで何よりだけど目を回して倒れない様に気を付けろよ~?
「きゅい・・・きゅい!」
「ん?そこでいいのか?」
じっと白球の動きを観察していたボーパルだが、やがて決めたのかテーブルに書いてある゛13゛のマスをぽむぽむと叩いてアピールしてきた。
「じゃあ、黒の13に30枚ぐらい賭けようかな」
「きゅい!」
「はい。ではこれで締め切りますね」
俺達のやりとりを微笑ましげに見ていたディーラーのお兄さんが、俺が賭けたすぐ後に締め切りの鐘をカランカランと鳴らす。
もしかして待たせちゃってたのかな?だとしたらちょっと申し訳ないな。
「ふっ・・・ユウよ。お前は何にも分かってないなぁ。ルーレットで一点賭けなんかして当たる訳が無いだろう?」
心底見下した様な勝ち誇ったドヤ顔を浮かべて俺を見やるタク。
心底イラつく顔だわ~。
「心底イラつく顔だわ~」
「・・・時々思うんだかお前のツッコミって俺に対してのみ単なる罵倒の時があるよな・・・」
むむ、これは心外な勘違いをされていないか?タクに厳しい態度をとっている様に見えるのは好意と信頼があってこそ。いわば愛情表現だよ愛情表現。
「きゅい!」
「おっと、どうでもいい奴と話しているうちにルーレットが止まりそうじゃないか」
「どうでもいい話って言いたかったんだよな!?ちょっと噛んだだけだよな!?俺自体をどうでもいいって言いたかった訳じゃ無いよな!?」
「タクうっさい・・・」
「きゅいきゅっいぃ・・・」
「~~~・・・」
「フルボッコだドン!?」
愛情表現。愛情表現。(なげやり)
とまぁ、そんなどうでもいい事は置いておいて。じわじわと減速していたルーレット盤が俺にも黒赤の見分けがつくほどに遅くなったと思った瞬間。゛カコン゛という音がして白球が消えた。
恐らくは何処かの穴に落ちたんだろう。
何番に落ちたのかな・・・いやぁ、ドキドキするなあ!
「――――――黒の13。黒の13です」
「お、当たった。やったねボーパル!いえ~い!」
「きゅい!」
テーブルに登って食い入るようにルーレットを見つめていたボーパルと゛もふっ゛とハイタッチをする。
いやぁ、まさか当たるとはな。ついてるわー。
「~~~!」
「ん?ティーニャも、いえーい!」
「~~~!」
差し出した手のひらに体当たりしてきたティーニャと゛ぺちっ゛とハイタッチ?をする。
浮遊出来ないティーニャの体当たりなど痛くも痒くもないわー。ハッハッハッー!
「び、ビギナーズラック怖ぇ・・・36倍だぞ36倍。すげー」
「ふふん。ボーパルはうちのパーティーの勝利の女神だからな!36分の1を当てるぐらい余裕よ、よゆー。ねーボーパルー?」
「きゅい!」
強くてかわいい上に強運だなんてボーパルは流石だわ~。流れ石だねリュウセキだね流石だね~。あはは~うふふ~おほほ~。
「0があるから36分の1じゃない・・・って聞いてないな」
「あはは~、うふふ~」
「きゅ~い~!」
「~~~♪」
「え~、では、こちらが配当の1080チップになります。得点には1050ポイント追加されます」
「あ、はい。ありがとうございます」
ボーパルとティーニャを抱いてクルクル回る俺を微笑ましげに見ていたディーラーさんがT字の棒でチップの山を俺の方へと押し出してきたので、回収しようと手を伸ばすと俺の右手へとチップが吸収されてチップ残高が1080上がった。
うむうむ。カジノに長居する気は無いけど、残高が増えるのは嬉しいものだな。
「1回のゲームで今までの俺の勝ち点を上回られたんだが、そこんとこどう思うよ?」
「どうとも思わんわ。んじゃ次のゲーム行くか~」
「きゅい!」
「~~~!」
一通り喜びの舞いを躍り終わった俺達は再び合体して次のコーナーを探しに行くことにする。
「え?ルーレットは一回で終わりなのか?」
「え?うん。勝ったし。次のゲームでも勝つぞ~!」
「きゅい~!」
「~~~!」
「あ、うん。お前がそれでいいならいいや」
ディーラーのお兄さんにバイバイと手を振って離れたのはいいんだが、次は何をしよっかな。どれも等しく興味が薄い所為で決められないわ。逆に。
「派手なのがいいなら奥に行くか?」
「奥?なに?VIPルームでもあるの?」
部屋全体が金で出来ている成金部屋みたいのかな?ゲームかなんかでそんな部屋を見た覚えがある。
「いや、この部屋にあるのはテーブルゲームばっかりだろ?奥は外に繋がっててカートとか競馬とかがあるんだよ」
「へー。競馬かぁ。それはちょっと興味あるかも」
「けーばってなぁに?」って感じで首を傾げているボーパルにお馬さんがいっぱい走って、一番早い子を誰か当てるゲームだよ~って教えてあげたら突然スパーキングをし始めたんだけど、ボーパルは何か馬にトラウマでもあるのかね?馬だけに!・・・忘れて?
「珍しいのだとモンスターレースとかもあるな」
「あー、馬の代わりにモンスターが走るのね」
なんというか・・・カオスなレースになりそうだな。大乱闘になる未来しか見えない。
「・・・うん。合ってるんだけどさ。こういう時ってモンスターレースって何?って聞いて俺に気持ち良く説明させるパターンじゃね?」
「そんなお約束は知らん。それじゃあモンスターレースの会場へと向かうか」
「きゅい!」
「~~~!」
そんなこんなで「なんで俺に気持ちよく説明させねぇんだ・・・」としょんぼりしているタクを尻目にモンスターレースの会場へと入る。
「ほうほう。次のレースまではもうちょっとあるみたいだな。メンバーは・・・ワークタートルと怠け兎・・・おい、なんだこの兎と亀みたいなメンバーは」
「オッズはどっちも高いな。つまり人気が無いって事だ。・・・まぁ、亀と怠け者だしな。2匹で競うなら兎が寝てた所を亀が先にゴールするかもしれないけど、今回は6匹が走るみたいだし当然だな」
ちなみにうさぎと亀以外のメンバーはトカゲとサイとヌエとカエルだな。
・・・うん。動物系に混ざって居るヌエの存在感よ。ヌエって鵺だよな。妖怪の。あんまり詳しくは無いんだが合成獣みたいなやつだっったかな?
オッズ・・・って言うんだっけ?当たったら貰えるお金が少ないから人気があるって事なんだろう。まぁ、強そうだしな。
「あれ?そう言えばボーパルちゃん達はどうしたんだ?」
「ん?さっき俺の体から降りてどっかその辺に・・・」
「きゅい!」
「~~!」
「お、居た居た。何して―――」
後ろから声をかけられて振り返った先にはボーパルとティーニャが居た。
・・・なぜかボーパルの上にティーニャがライドオンした状態で。
「あら、かわいい。ラビットライダーかな?」
「ウサギナイトかも知れんぞ」
「きゅい!」
「~~!」
俺とタクがバカな事を言っている間にも”フンス!”と気合を入れてやる気満々のボーパルとティーニャ。
もしかしてレースに出る気なのかな?
ポーパルライダーか・・・普段なら速いかも知れないけど、ミニゲーム中はステータスに制限がかかるからなぁ・・・
はっ!待てよ・・・この合体を使えばティーニャが超速魔法砲台になるのでは!?
ちょっとシミュレートしてみよう。
ボーパルにライドオンするティーニャ。
ティーニャを乗せて全力疾走するボーパル。
遠心力で吹き飛ぶティーニャ。
・・・うん。ティーニャの筋力じゃ自分の体を支えられないわ。
やっぱり移動砲台はミズキの専売特許だな。
「あー、ボーパル。ティーニャ。多分一般参加は出来ないと思うから合体しても出場は出来ないぞ?」
「きゅい!?」
「~~~!?」
なーんだってー!と驚愕を露にする2人。
あぁもう!2人は何してもかわいいなぁ!ぎゅってしてもふもふしちゃう!
「お、向こうで出場前のモンスターを見れるみたいだぞ。行ってみるか?」
「うん?じゃあ行ってみるか」
「きゅい!」
「~~~!」
抱っこして~て感じで2人揃って両手を広げるボーパルとティーニャにキュンキュンしつつ、2人を抱えてレース会場に向かうと次のレースに参加する6匹がアップをしていた。
「お~、あれが怠け兎か。確かに怠けてるなぁ」
「きゅい・・・」
怠け兎は人が簡単に乗れるほど大きなウサギなんだが、どうにもやる気がないようでレース場の隅でゴロンと転がってぐーすか寝息を立てている。
あんな有り様じゃあ亀にも負けるわな。ある意味納得だ。
「ただいま~。出場するモンスターの情報聞いてきたぞ~」
「あれ?タク居なかったの?」
「きゅい?」
「~~~?」
「ボーパルちゃん達にまで不思議そうな顔された!?そんなに俺は存在感無いか!?」
「うん」
「きゅい」
「~~」
「一糸乱れぬ肯定いただきましたー!」
今日もタクはうるさいなあ・・・
「んで、居ても居なくても変わらないタクよ。どんな情報を持ってきたんだ?」
「さらっと存在を否定しておいて情報だけはむしりとるのな・・・まぁ、いっか。今回のレースの優勝候補は3匹。ヌエとトカゲとサイだな。ヌエは今回が初登場だから詳しい情報が無いが、アップの様子を見た感じだとスペック一番高いが騎乗者に対して若干反抗的で、その気質がレースをの足を引っ張る可能性も大って感じらしい
トカゲは無難に速いみたいだな。スタミナも申し分無く、直線もカーブも安定して速い。ヌエが居なければ一番人気はトカゲだったろうな。
サイは直線だとトカゲよりも速い。下手したらヌエすらもぶっちするかもしれんが、カーブが極端に苦手でどれだけ直線で引き離せるかが勝負だな」
「へー」
「うっわ。いかにも興味無さそうなへーだなぁ・・・」
「だって興味ないもん」
「・・・それは俺が持ってきた情報に興味が無いって事だよな?俺に興味が無いって訳じゃないよな?」
「はっはっはー」
「笑ってごまかすな!」
今日もタクは元気だなぁ・・・
「きゅい~・・・きゅい!」
「~~~!」
「え、あ、ちょっ!ボーパル!?ティーニャ!?」
絡んでくるタクをしっしと追い払っていた俺の胸元から突然ボーパルが飛び出し、同じく俺の頭から飛び降りたティーニャと空中で合体。そのままレース場の中へと飛び込んで、てってけ走り出してしまった。
「こらっ!ボーパル!戻って来い!・・・って聞いちゃいねえ!くそっ!ごめんなさい!」
「あ、おいユウ!」
俺が呼んでるのに無視して突っ走るボーパルを追う為に、俺もフェンスを飛び越えてレース場へと降りる。
ルーレット盤みたいにバリアは張ってなかったようであっさりとレース場に降りれて急いでボーパルを追うが、良く考えればミニゲームの制約で俺もボーパルも敏捷値が同じだから全く追いつけない。
結局俺がボーパルの下へと辿りつけたのはボーパルが目的地に到着してからだった。
「ぎゅぅぅう・・・?」
「きゅい!きゅいきゅい!」
「~~~!!」
「え、えぇっと・・・」
「すいません!うちの子がすいません。すいません!!」
ボーパル達が向かったのはレース会場の隅で気持ち良くお昼寝していた怠け兎の所だった。
速度を乗せた跳び蹴りで怠け兎を蹴り起こしたボーパルとティーニャは、怠け兎になにやら説教をしている。
俺は兎語も妖精語も分かんないから細かいところは分からないが、ざっくり言えば、
「もっと熱くなるの!ウサギは虐げられるだけの弱者なんかじゃない!何者にも負けない強い魂を持ってるんだって証明して見せるの!!」
「やる気ないですアピールして負けた時の言い訳を繰り返すのって楽しいの?それは”楽”かもしれないけど”楽しい”わけじゃないよね?本気を出すのは自分に言い訳出来なくなるから辛いよね・・・でもそっちの方がずっとずぅ~~っと楽しいよ!!」
みたいな事言ってる気がする。
なんでこの2匹はこんな所で熱血ムーブをしているのか・・・
「ほら、戻るぞ2人とも」
「きゅい!」
「~~~!」
言いたい事は言い切ったのか大人しく抱っこされたボーパルとティーニャだが、今度は俺に向けて何かを訴えてきてる。えぇっと。なになに・・・?
「・・・オヤツが欲しい?このタイミングで?分かった分かった。戻ったらあげるから」
「きゅい~~!」
「~~~!!」
後であげるって言ってるのに今欲しいと駄々を捏ねるボーパルとティーニャ。
駄々っ子モードの2人もかわいいなぁ・・・じゃなくって。うん。大人しくしてもらう為にもオヤツを与えるのは有用だよな。べ、別に情に流された訳じゃないんだからね!冷静な判断で決めた事なんだからね!勘違いしないでよね!
さぁ、なに食べる~?
「きゅい!」
「んん?これがいいの?じゃあポチっとな」
「!?、ぎゅぅう・・・!」
うおっ、ビックリした。ボーパルが指定したマジカルキャロルを取り出した瞬間、怠け兎が物凄い機敏な動きでお座りして、ボーパルが手に持つ人参を穴が開きそうなほどジッと見てる。
なんだろうな。アイギスといいこのウサギといい、怠け者は食いしん坊って言う法則でもあるのかな?普段動かないのに食べまくってたら太るぞ?
「きゅいきゅいきゅい!きゅい!」
「ぎゅぅう!!」
なにやら念押しするように言い含めたボーパルが俺へと人参を手渡ししてくる。
ん。これで本当にやりたいことは終わったかな?じゃあさっさと退散しよう。
「ごめんなさいウチの子が、もう二度とさせませんから」
「いえいえ、どうやらこの子もやる気が出たようですし。大丈夫ですよ。ですが、次からは注意してくださいね?」
「はい。気をつけます・・・」
しょんぼりしながらレース場の出口まで案内してもらった。
あぁ、恥ずかしかった。まったく。あんまり俺を困らせないでくれよ?
「きゅい?」
「~~~?」
2人共かわいい!なんでも許しちゃう!
「・・・そうやって甘やかすからダメなんじゃないか・・・?」
「は?」
「ガンを飛ばしつつ一言で返すな。怖いから」
全く。折角タクの意見を汲んで深い意味の無い一言で返してやったというのに。わがままな奴だなぁ。
「その視線にも文句を言いたい所なんだが、今は時間が無い。早くしないと馬券を買う時間がなくなっちまうぞ」
「マジか!?こんな所で駄弁ってる場合じゃないな!走るぞ!」
「きゅい!」
「~~!」
タクをその場に残してスタコラサッサと走り出す。くぅ。制限掛かってる足が遅い!間に合え俺!がんばれ俺!
「お姉さんチケットください!」
「はい。一口100チップになります。どの子にいくら賭けますか?」
ふぅ。辛うじて間に合った。これも走ってる途中でボーパルとティーニャが応援してくれたからだな!
・・・まぁ、2人の応援のあまりのかわいさに力が抜けてギリギリになったという見方も出来ない事もないけどね。
「きゅい!きゅい!」
「~~~!」
ボーパルとティーニャが揃って受付に書いてある怠け兎のイラストをペシペシしてる。
まぁ、そうなるよな。
「じゃあ怠け兎に1000チップ分でお願いします」
「・・・はい。受け付けました。配当チップの受け取りはレース後にあちらのカウンターでお願いします」
お姉さんがポチポチっと操作をすると、俺の所持チップが一気に減り、代わりに”第10モンスターレース 怠け兎 賭け金1000チップ”の文字が出てきた。ふむふむ。チケットとか引換券を貰う感じじゃないのね。まぁ、無くしそうだもんなぁ。
「・・・まぁ、なんかそんな気はしてたけどさ。怠け兎に賭けて大丈夫なのか?」
「だいじょぶだいじょぶ。だってボーパルが大丈夫って太鼓判を押してるんだぞ?正直怠け兎の事は全然信じてないけど、ボーパルの事は何よりも信じてるからな。問題無しだ。
それにカジノエリアにも随分長居しちゃったから次のエリアに行きたいってのもあるんだよね。勝っても負けてもどっちでもいいならどうせなら全部突っ込んじまえって感じ」
「ふーん。まぁ、俺のチップじゃないから別にいいや」
「じゃあ最初から聞くなよな」
タクとそんなくだらない話をしつつ会場に入って席につく。
レースの開始はもう直ぐだな。
『テトだぜ!』
『メトだよ!』
開始時間になると同時に空に巨大ディスプレイが浮かび、既に見慣れてきた2人の姿が映った。
やっぱりこのレースの実況もテトとメトがやるみたいだな。
『・・・この挨拶も今日で何回目か分かんなくなってきたな』
『・・・流石に喉が疲れてきたよね』
じゃあ他のスタッフに代われよと言いたいんだが、やっぱりプライドとか責任感とかがあるのかね?
『他のレースはスタッフに投げたのに、このレースだけはメトが実況したいって言うからじゃねーか』
『だってもふもふなんだもん!!ヌエちゃーん!かわいいよ~!!』
違った。限りなく私欲だった。しかもテトは巻き込まれてるだけっぽいし。まぁ、もふもふの前にメトだけを置いておいたら実況にならないのは目に見えてるからね。仕方ないね。
『んじゃあ。各走者の解説は受付にも張ってあるからサックリ飛ばしてレースを始めるぜ!』
『お~!さっくっと終わらせてジュース買いに行こ~!』
おい、それでいいのか実況者。何のために出てきたのかさっぱり分からなくなるぞ。
だが、それで良かったらしく6匹のモンスターが並ぶ先にある信号的な物に順番に明りが灯っていって最後の信号が灯ると同時に6匹が一斉に走り出した。
『さぁ、始まりました第10モンスターレース。実況は俺。テトと』
『メトでお送りしま~す』
テンプレ乙。さっき下に下りてみて分かったけど、このレース会場かなり広いから挨拶を入れる余裕もあるんだろうな。リアルだと馬のスタミナもあるからあんまり長いコースには出来ないんだろうけど、モンスターだからな。長距離を走ってもらった方が盛り上がるよな。
『さて、メト。今回のレース、どう見る?』
『ん~、やっぱり初登場のヌエに期待が集まってるよね。単純なスペックでは今まで優勝をさらってきたデザートリザードや、突撃サイよりも上だけど、気性が荒くて気分屋だからね。そのスペックを十全に発揮できるかは乗り手の技量次第な所はあるよね』
そのメトのコメントに答えるように固まって走っていたモンスターの集団をヌエがじわじわと引き離し始めた。
ぬぅ。やっぱりヌエは速いなぁ・・・大丈夫かなぁ・・・
『おおっと!ここでヌエが引き離しにかかった!!突撃サイが追随するも追いつけない!!このまま逃げ切るつもりか!?』
『いやぁ~、そう上手くいくかな?』
ヌエが先頭集団から完全に体1つ分前に出る。すぐ後ろをサイが必死になって追っているが、まだ何処か余裕を感じる走りをしているヌエとの距離はちっとも縮まらない。
『んん?やっぱりメト的にはヌエの走りには疑問が残る感じか?』
『ううん。ヌエの走りは事前の予測よりもだいぶ安定してるみたいだね。上手く煽てたのか何なのかは分からないけど、ヌエはこのレース本気で走るつもりみたいだよ』
俺が賭けた怠け兎は現在4番手。自分の前を走るトカゲを抜きたい様だがこれがなかなか嫌な奴で、怠け兎が前へ出れない様に微妙に自分の走る位置を変えたり、若干減速してプレッシャーをかけたりしてきてる。
「きゅい!!」
「~~~!!」
なにあのうっざいトカゲ。俺かボーパルがあの場にいたら全力で脳天フルスイングしてやるのに。ちくしょうめ。
『ふんふん。ならやっぱりヌエの勝利は揺らがないんじゃないか?』
『かもね。でも―――目がね。違う子が居たの』
瞬間怠け兎の目がキュピーン!と光った様な気がした。
トカゲがまた嫌がらせで若干減速した瞬間。怠け兎が一気に加速。体がぶつかることを厭わず・・・どころか自分から体当たりをする様に突っ込んでトカゲを弾き飛ばした。
『!?おおっとクラッシュだ!!デザートリザード大クラッシュ!!後続を巻き込んで盛大に脱落だぁああああ!!』
『脱落したのはデザートリザードとレインフロッグとアダマンタートルだね。アダマンタートルは殆どダメーシを負ってないけど騎乗者が落ちたからその時点で失格だよ』
「よーし!よくやった!!」
「きゅい!」
「~~~!」
しかもラッキー!ずっこけたトカゲに躓いて後続が纏めて脱落した!これで後ろを気にせず全力で前だけを見て走れる!
『残ったのはヌエと突撃サイと・・・怠け兎!?今までのレースで悠々とお散歩しているだけだった怠け兎がここに来てまさかの追い上げ!!速い速い!突撃サイに一気に迫る!!』
『怠け者と弱者はイコールでは無いからね。怠け兎もこのレースに出ている以上それなりのスペックは持ってるんだよ。限りなく小さくても勝利の可能性が無いようじゃ大穴にもならないからね』
ウザイトカゲが居なくなった事で一気に加速した怠け兎が前を走っていたサイとの差をグングン縮めていく。
『並んだぁぁぁああああ!!怠け兎が突撃サイに並んだぞ!!』
『怠け兎は言うなれば眠れる獅子だったんだよね。誰が寝ている獅子の鼻っ面を蹴っ飛ばしたのかは分からないけど、ああなった怠け兎は・・・速いよ』
ウサギなのに獅子とはこれいかに。哲学かな?
そしてそんな獅子兎の鼻っ面を蹴っ飛ばした(物理)のはうちのウサギさんです。カッとなってやりました。反省はあんまりしていないようです。
『抜いたぁぁあああああ!!怠け兎が遂に突撃サイを抜いて前へ出た!!そしてそのまま折り返しのカーブへ突入!ヌエと怠け兎が突撃サイを置き去りにして駆ける駆ける。駆け抜ける!!』
『一番得意な直線ですら突撃サイはヌエと怠け兎の2匹に敵わなかったからね。ここから挽回するには前を走る2匹が両方クラッシュでもしなきゃ厳しいかな?つまりは実質ヌエと怠け兎の一騎打ちだね』
まだヌエと怠け兎の間にはそれなりの距離が空いている。ジリジリと詰めてこそいるもののゴールまでの間に抜くのは厳しいか・・・?
『残る距離は半分以下!!逃げるヌエに追う怠け兎!勝つのはどっちだ!?』
『順当にヌエが勝つのか、大盤狂わせで怠け兎が勝つのか。うぅ。ドキドキしてきたね!どっちも頑張れ!もふもふ最高!』
最後のは応援なのか・・・?まぁ、確かに残った2匹は両方もふもふだけども。
『っ!怠け兎のラストスパート!!じわじわとヌエとの差を詰めていく!詰めていく!!』
『ヌエも最後の力で加速!行けぇえええ!!頑張れぇええええ!!もふもふぅぅぅぅうううう!!』
「頑張れー!抜けるぞー!いけー!やれー!そこだー!ぶっとばせー!」
「きゆい!きゅいい!!」
「~~~!」
俺の膝と頭の上に立って両手をふりふりして応援しているボーパルとティーニャに合わせて俺も声援を送る。
どうもこの付近で怠け兎を応援しているのは俺達のぐらいのようだからな。せめて俺達ぐらいは応援せねば。
『ッゴォォォオオオオル!!』
『どっちかな?どっちかな!?』
俺の目には2匹共に同時に駆け抜けた様にしか見えないゴール。
スーパースロー再生での判定結果がでるまでの間、会場全てが痛いぐらいの沈黙に包まれそして・・・
『―――――――怠け兎だぁああああああ!!一着は怠け兎ぃぃぃぃぃぃいいいい!!』
『大盤狂わせだぁーーー!!万馬券だぁーーーー!!キャーーー!!怠け兎ちゃんステキーーーーーー!!』
「「「「「ワーーーーーーーー!!」」」」」
「きゅい!」
「~~~!」
大歓声とブーイングに包まれた。
うるせぇ・・・頭ガンガンする・・・でも勝ったぜぇ!いえーい!ウサギ最高!わっしょーい!
『ふぅ・・・ちょっと落ち着いたぜ・・・』
『の、喉がやばいよぅ・・・えほっ、えほっ』
ダークホースの誕生に沸き立つ会場に渇れきったメトの咳がこだまする。
あーあー、喉痛いって言ってたのにあんなに叫ぶから。まぁ、気持ちはよく分かるけどね。
『そんな訳でちょっとメトとノド飴買ってくるからまたな』
『また次のレースで会おうね~』
サクッと締めたテトとメトが帰ったのにあわせて会場に居たプレイヤー達も口々に今のレースの感想を語り合いながら興奮冷めやらぬ様子で席を立っていく。
さて、俺達も行くか。お楽しみの換金タイムだな!
「お楽しみの換金タイムだなユウ!まさか勝つとは思わなかったぞおい!」
「・・・楽しみではあるんだが・・・タクと思考がかぶってちょっとショックだ・・・」
「その発言に俺がショックだよ!」
とまぁ、タク弄りを挟みつつサクッと換金!
沢山のプレイヤーの羨望と驚愕の眼差しを受けながら山積みにされたチップに手を触れた瞬間。
『赤の扉”カジノ”クリアおめでとう!』
『ノド飴買いに行くって言ってるでしょー!』
ついさっきも聞いた2人の声をまた聞いた。
うち1人は殆ど悲鳴だけれども。
『どうしてノド飴を買いにいかせてくれないの?私の喉をいじめて楽しいの?ユウくんはドSなの?』
『こらこら、いちプレイヤーに有らぬ疑いをかけるんじゃない。怒られるぞ』
いや、別にそれぐらいで怒りはしないけども・・・
けども、今「ドSなユウ女王様・・・有りだな!」って呟いた奴表へ出ろ!ボーパルロケットをご馳走してやる!
『つう訳でサクッと業務連絡。今解放されたので開いてる文字は6つ。残りは4文字だな』
『折り返しは越えたよ~。残りも頑張ってね!じゃっ!』
・・・本当に業務連絡だけ告げて帰って行っちゃった・・・そんなにノド飴が欲しいのか・・・誰かスタッフに買ってきてもらえよ。
「やったなユウ!配当40倍だってよ!1000の40倍とかマジパネェぞ!」
「まぁな!こっちにはボーパルが居るからな!俺達の勝ちは始まる前には決まっていたのよ!!」
実際に勝てたのはボーパルとティーニャが怠け兎に発破をかけてくれたおかげだしな。
あ、そういえばあのニンジンは多分怠け兎にあげる約束してるんだよな。後であげとかないとな。
「というわけでほい。やるよ」
「え?あぁ。おう・・・」
俺が握手をするように差し出した手へと条件反射的に伸ばしてきたタクの手を掴み、手持ちのチップを全部渡す。
「え、ちょっ、いいのか?」
「うん。俺達にはもう要らない物だしな」
「きゅい!」
さっさと次のミニゲームに行ってクリアしないとな。
言うて、他のミニゲームも誰かが攻略中だろうし、ほっといてもそろそろクリアされそうな気もするけどね。
「センキュー!助かるぜ」
「・・・大丈夫。恥の多い生涯なんて珍しいものじゃないからな。気にすんなって」
「あれ?なんで俺慰められてるの?」
いや、よく考えたらコイツが勝ってるところ見たことないなって。よく考えなくてもヒモじゃね?って。しかも手に入れた資金は全てギャンブルで、スって・・・うぅ、目に汗が・・・
「え?なんで俺そんな憐れむ様な目で見られながら肩叩かれてんの?え?怖いんだけど。普通に怖いんだけど、何があったんだ!?俺に何が起こってるんだ!?」
「・・・」
無言でタクの肩をポンポンして慰めてからクルリと踵を返してその場を後にする。
残るミニゲームは後4つ。もうひと踏ん張り頑張ろう!
「ちょっ!何が見えたのか説明してから行けー!怖いんだけど!?お前には何が見えているんだ!?」
前に進むと決めたんだ。後ろは振り返らずに前進あるのみ!
・・・そっちの方が面白そうだしね。
もふもふ!
誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。
この前スーパーに買い物に行ったら幼〇戦記のEDが流れていた件・・・
大丈夫?精肉を売ってる場所で流していい音楽じゃない気がするけど・・・
まぁ、誰もBGMなんか聞いてないか。
謎の記念イベントも後1回ミニゲームをして、宴会をして終わりかな~?後一週間しかないけど頑張ろー!




