16匹目 索敵さまさま
最近やけにブクマとPV多いなぁ。と思っていましたらまさかの日間ランキング入り。それも2桁。
これも偏にこの小説を応援してくれた皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
《コウモリの封印率が100%になりました》
《コウモリが封印完了しました》
《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》
《プレイヤーがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ボーパルがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ミズキがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:鑑定がレベルアップしました》
《ヤギの封印率が100%になりました》
《ヤギが封印完了しました》
《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》
《プレイヤーがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:火魔法がレベルアップしました》
《スキル:杖がレベルアップしました》
《スキル:回避がレベルアップしました》
《スキル:防御がレベルアップしました》
《スキル:火魔法がレベルアップしました》
《イワガメの封印率が100%になりました》
《イワガメが封印完了しました》
《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》
ユウ サモナー
Lv8 → 10
体力 13
筋力 13
敏捷 13
器用 13
魔力 15 → 16
精神 15 → 16
スキル
杖Lv4→5 召喚魔法Lv5→8 火魔法Lv5→7 鑑定Lv5→6 ダッシュLv7→9 回避Lv4→5 防御Lv4→5
《スキルポイントを2点獲得しました。SP15→17》
《スキルポイントを2点獲得しました。SP17→19》
ボーパル ウサギ
Lv8 → 9
体力 10
筋力 11 → 12
敏捷 18
器用 12
魔力 4
精神 7
スキル
索敵 気配察知 跳躍 ダッシュ
ミズキ フクロウ
Lv8 → 9
体力 12
筋力 12 → 13
敏捷 17
器用 10
魔力 6
精神 5
スキル
飛行 奇襲 索敵 夜目 高速飛行
「いやー、ユウっちと居ると戦闘回数がバカみたいに多いっすねー」
「ね、時間当たりの効率が段違いだわ。この3時間程でレベルが2つも上がったわ」
「索敵さまさまだな。ホントに」
「……えっ?そうか?ヤギとイワガメは近づくまで動かないからボーパルと俺の耳は効きにくいし、ヤギはともかくイワガメはミズキが上から探しても岩山と見分けつきにくいしで戦闘率はそんなに高くなかったような……」
3人(羽)とも索敵のスキルを発動してはいるが、索敵スキルはミニマップに一定範囲内の敵の位置を表示してくれるような気の効いたことはしてくれない。発見したら表示してくれるが。
索敵スキルがしてくれるのはちょっと敵を見つけやすくしてくれたり、ぼんやり息遣いが敏感に聞こえるようになったり。なんとなく人の気配がわかりやすくなったりする。なんてことで、索敵というより感覚強化といったほうがいいスキルだったりする。
もっとも俺はうさぎさんセットのセット効果のスキルのため、どれだけ使っても成長はしない代わりに、ボーパルと同レベルの聴覚限定の索敵能力を持っていたりするが……
「……いやいや、ほとんど休憩無しで戦闘時間の方が戦闘してない時間より長かったんだが?」
ちょっとでも休憩する時間がある分戦闘効率が落ちてると思った俺が間違っているのだろうか。間違っているのだろうな。
ボーパルもミズキもいなかった時の戦闘はイワガメの歩み並みに遅々として進まなかったからな。
ちなみにイワガメはホントに遅い。マジで。普通のカメ並みの速度しか出ていない。
代わりに止まっている時のイワガメは本当の岩とほぼ区別がつかない。ボーパルと俺の耳でも1m以内に近づいてやっと息遣いに気付けるぐらいのレベル。
そして硬い。ものすっごく硬い。
物理耐性は甲羅どころか足や顔でも殆ど効かず逆に武器の方がイカレるとタクが剣をほっぽり出し徒手空拳で殴りに行くレベルだし、
魔法耐性も物理ほどでは無いが高く、珍しく魔法で攻撃したのに良く見なければHPが減ったのか分からないぐらいに硬い。
それでも相手の攻撃は全く当たらないのでMPが続く限り魔法。切れたらたこ殴りで1体につき20分もあれば倒すことは出来た。
……1体につき20分が長いか短いかは個人の価値観によります。
一転突破の大火力が欲しい……Gーbeat!!
次はヤギだが、ヤギたちは岩陰や藪に隠れて寝ておりこっそり近づけば不意打ちで1撃当てるのは容易い。
イワガメと違って体が白いからミズキも見つけやすく、呼吸音どころかイビキをかいていたりもするのでボーパルや俺もやや見つけやすい。
防御力もイワガメの様に刃を弾いたりするほど高くない。だが、ものすごいタフネス。
HPの量が多いのか攻撃を当ててもなかなか倒れず、HPが少なくなるほど反撃が苛烈になってくるという面倒くさい相手だった。
全員で囲んで潰したがそこそこ反撃をもらいヒールクリーム大活躍だった。うちのパーティーは全員打たれ弱いからな……。ちなみにヒールクリームはタク達にも大好評でかつあげされた。いや、代金は貰ったし俺がOKだしたんだが……
そんな訳で山でのレベル上げはなかなか大変だったがレベルも上がったし封印完了モンスターも増えたしで俺にとってはかなり有意義だった。
何だかんだ俺が封印完了するまで付き合ってくれるタクのパーティメンバーはかなりいいやつらだと思う。
イワガメ戦なんてもう作業だったし、ボーパルとミズキとの3人でアレを続けるのはキツイからな正直助かった。
……え?コウモリ?キーキー鳴きながら集団で襲い掛かってくるだけだったのでおいしくいただかせて貰いました。
「うしっ!ユウも封印がひと段落ついたみたいだしそろそろ降りるか?戦闘ばっかりで疲れたしな」
「んー、そうね。昨日からログインしっぱなしだから流石に眠たくなってきたわ」
「ッスね。今日はもう十分レベルあげしたっすしお開きにするっすか?」
「きゅい~」
「ホ~」
ボーパル達も眠そうに目をしばしばさせている。……ボーパル達も寝るのだろうか?疲れは感じているようだから寝るのかも。
丸くなってスピスピ言いながら眠るボーパル……いいね!バスケットに詰めて観賞したくなる。
今度街でいいバスケットを探そう。なければ編もう。そうしよう!
「よーし、それじゃ下りるぞ!」
「「「はーい(っす)」」」
「きゅい!」
「ホー!」
街に下りたらさしあたっては今日消費しつくしたヒールクリームを買いに行かないとな。リアさんから毛皮の代金ももらいに行かないとだし、すっかり忘れていた野犬の封印もしたいし、あー、やりたいことが多すぎる!
とりあえずは帰って寝る!眠い!疲れた!ボーパル達を抱き枕にして寝たい!
……こっちの世界で寝ても睡眠は取れるのだろうか……
これは試さねばなるまい。より深くFWOを楽しむために試さずにいられようか?いやいられまい!(反語表現)




