168匹目 森を抜けるとそこは・・・
昨日「Notデスゲーム、Not異世界転移の話じゃ上から数えられるくらいには好きデス!」って感想をもらいました!
わーいやったー嬉しいな~。
・・・あれ?ちょっと待って?NotデスゲームでNot異世界・・・?なろうで・・・?
うん。これは考えちゃダメな奴だ。
感想ありがと~。
ワーイヤッターウレシイナー
「ヒヒッィィィーン!!」(悲鳴)
「ヒビッゥ、ヒ~ン……」(泣き声)
「ヒン……ヒヒン……」(哀願)
「きゅい!」(満足気)
もふもふ大好きな同士諸君。戦場からで失礼。ユウであります。
さっきからユニコーンを求めて第四層をさまよってるんだが、声は聞こえド姿は見えず……
ユニコーンは独特の嗅覚でも効くのか結構遠くからでもこっちを捕捉して、捕捉した瞬間全力で逃げてるっぽいんだよな。
やっぱりアレか。ユニコーンと言えば処女厨みたいなところがあるからな。俺の男らしさを感じとって逃げ出しているんだな。間違いない。
う~ん。ユニコーンの角で状態異常の回復薬が作れるからできれば数狩りたい所なんだけどなぁ……
え?金策はどうしたのかって?
……うん。人間って見ようとした物しか見えない生物だよね。
改めてよく見てみたらストレージに大量のゲソやイベントモンスター素材。キツネちゃん装備のダブったのが眠ってた件。
使い道が無くってスルーしてる内に興味も無くなって視界に入っても脳内フィルターでカットされていたんだが、よく考えなくてもこれ売れるよな?ゲソなんてイベントボスな上に俺とミヤヒナとレン君しか持ってないからリアさんに高値で売れそう。イカリング食べたいなイカリング。
……あれ?イカリングってゲソだっけ?あの輪っかは胴体じゃね?ちぇっ、使えないな。全部売ってやろう。そうしよう。
「きゅいきゅい!」
「ん?敵か?」
「きゅい!」
俺がゲソにヘイトを高めている間に、先頭で索敵をしていたボーパルが俺達の近くへと戻ってきた。
今みたいに敵の接近に一番に気づくのがボーパルだからユニコーンの追跡にボーパルを出せないんだよなぁ。
まぁ、召喚モンスターは俺からあんまり離れられないから、追いかけっこはそもそもしづらいんだけどね。
やっぱり俺の機動力向上は急務かなぁ。突撃機動型の演算出来る宝珠の作成をレン君達に依頼しようかな?四基同調型の方でもいいんだけど呪われそうだからなぁ……
……止めよう。あいつらならやりかねない。流石に著作権的にマズイ。
ガサガサッ、ピョン!
「がおーでちゅー!」
「なにあの子かわいい」
「~~!」
モンスター タイガーラット Lv31
状態 アクティブ 威嚇中
やせいの タイガーラットが あらわれた !
ササッと迎撃態勢を組んだみんなの前でくさむらからピョコンと飛び出してきたのは黄色と黒のシマシマ模様のネズミ?だった。
大まかな体の作りはネズミ……っていうかハムスターだな。サイズは俺の膝ぐらいまであるけど。体の模様は黄黒の虎柄で、もふっとしてる尻尾も虎だな。頭も大体はハムスターだけど、ちょろっと覗いてる牙は前歯じゃないから虎要素かな?ちなみに爪はそんなでもないな。ちゃんとお手入れがされてる。
ハムスターの爪の手入れって怖いよね。ちんまい指ごといっちゃいそうでさぁ……
「がおー!」
「きゅい!」
「~~!」
「ホー!」
「ちゅぅ~……」
あ、何をするまでも無くやられちゃった。電撃撃ったり命中率100%の技をかわすのを若干期待してたのに。
まぁ、6対1だったしね。仕方ないよね。
……実質半分しか戦闘してない様に見えるけど、あれだから。圧力的なものが違うから。精神攻撃は基本だから。
相変わらずボーパルの蹴り上げからの空中ハメ魔法乱打は強すぎる。
タイミングを見て事前に詠唱しておかなきゃダメで、相手が単独で、蹴りあがられるほど軽く、ボーパルの方が速く、空中で行動できない相手にのみ効くハメとはいえ決まれば勝てるってのは強いなぁ。
「にゃぁ……」
「あっ、うん。次。次で活躍してくれればいいからね?ね?」
防衛戦辺り以来の久々の出番で、さぁ歌うぞ!と気合を入れて喉の調整をしていたノゾミがしょんぼりしてるのをどうどうと宥める。
ちなみに今のパーティはなんか上機嫌なボーパルと、喋るのすら面倒と言わんばかりに黙ってる毛玉ヤギと、毛玉に埋まって足りない防御力を補おうとして、被弾率が急増する事に気づいて逃げ出そうともがいてどんどん絡まって身動きが取れなくなってきているティーニャと、しょんぼりしてネコミミと尻尾がしんなりしているノゾミと、魔眼の出現で出番が増えるかと思いきや使い勝手の悪さで逆に影が薄くなってきて焦ってるミズキだな。
すまんなミズキ。別に嫌いなわけでも使えないと思っている訳でも無いんだが、役割がティーニャと被ってるんだ。ついでに俺とも被ってるんだ。まぁ、自走砲と固定砲台という違いはあるけども、大砲としての性能はティーニャの方が優秀だし、なんか影が薄いんだよなぁ……
いや、俺含めて細かい事を考えない楽しい事第一のパーティメンバーばっかりの中でしっかり者なミズキには助かってるよ。うん。ホントホント。
《召喚モンスター:ティーニャがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ノゾミがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
ティーニャ リトルエンジェル
Lv37 → 38
体力 12
筋力 1
敏捷 35
器用 14
魔力 72 → 75
精神 40 → 41
スキル
浮遊 四属性魔法 魔力圧縮 並列詠唱 炎魔法 氷魔法 光魔法 属性魔法耐性 高速詠唱 隠蔽 回避 耐寒 幻惑耐性 混乱耐性
ノゾミ チャームソングキャット
Lv35 → 36
体力 10
筋力 16
敏捷 30
器用 61 → 63
魔力 32
精神 20 → 22
スキル
隠蔽 気配察知 夜目 登攀 歌唱 魔唱 魅了 回避 耐寒 幻惑耐性 混乱耐性 二枚舌
ん。じわじわとレベルが上がってきたな。もうちょいでクラスチェンジする子もちらほらといるし。
サクサクっとレベル上げしたい所だな。
「ホ~!」
「んん?どうしたんだミズキ?」
ミズキの事を考えていたのが分かったのか空を旋回していたミズキが降りてきたので捕獲して首をかいかいしてやる。
動物って時々こっちの心を的確に読んでくるよね。お散歩行こうかな~って考えた瞬間立ち上がってリードを取りに行ったり、そろそろ寝るかな~って思ったらスゴスゴとハウスに入ったり。
そこら辺のテレパシー能力もミズキ達には再現されてるのかね?今度試してみようかな。テレパシーで意思疎通ができるかどうか。考えるな!感じるんだ!
「ホゥ~……ホッ!ホーホー!」
一瞬”とろん”と気持ち良さそうに目を細めたミズキだが、どうやら俺とスキンシップを取る為だけに降りてきた訳ではなく、何か目的があったようで林の奥の方を翼で指している。
「んん~?……おお!林を抜けたな」
「きゅい~!」
「ホー!」
ミズキの示す先へと少し進むと、疎らになっていた木立が完全に途切れてなだらかな丘が点在する丘陵地形になってる。
オールフラットだった始まりの町の周りの草原とはまたちょっと違った草原だな。草丈が長めなのとちょこちょこ起伏があるからちっちゃいモンスターが伏撃をするには適してそうだな。
ただ、空を遮るものは時々生えている木以外には無いから空から後衛への奇襲を警戒する必要は少なくて済みそうだ。
「ふ~ん。ここにはどんなモンスターが出るんだろうな?さっき見たネズミみたいのなら目立って助かるんだけど……」
「きゅい!きゅい!!」
俺の独り言に反応してか、ひょこりと立ち上がって草の影から頭を出したボーパルが、あっちあっちと指をさしてる。
ん~、俺には何も見えないんだが……ボーパルが言うには何か居るんだろう。鑑定っと。
モンスター 暴兎 Lv24
状態 パッシブ 潜伏
モンスター うさぎもち Lv15
状態 パッシブ 睡眠
モンスター 首狩りウサギ Lv28
状態 パッシブ 潜伏
モンスター 兎詐欺 Lv18
状態 パッシブ 隠蔽
モンスター エンジェルラビット Lv34
状態 パッシブ 飛翔 透明化
こ、こいつはやべぇ……
もふもふ!
誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。
傾注!
今回予測変換先生が荒ぶってて「召喚」が「小官」になるし、「大体」が「大隊」になるし・・・
なんでこんなことになるのかテトメトにはさっぱり分からないなぁ!
あと、最近IAちゃんの実況見たんですよ~。アレめっちゃかわいいね。ゆっくりとかボカロの実況ってあんまり見ないんだけど、あれは嵌ったわ。
あのSD、IAちゃんをぎゅっとしてすりすりしたい忘れて?
なので、しばらく本編に「忘れて?」と「そうだね」「そうだよ」のやりとりが多発するかもしれませんが一過性の物なのでご安心ください。テトメトは熱しやすく冷めやすいからね。仕方ないね。
今回は結構話進んだなぁ~。やっぱり同行者がいないとセリフが減ってサクサク進むね良きかな良きかな。
スイッチ発売までには1話以上更新したいなぁ。頑張る。
次回。第169匹目「丘陵の悪魔」
では、また戦場で




