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166匹目 甘えん坊達

ダンガンロンパ面白かったわ~。続き出てほしいけど終わり方的に多分出ないだろうなぁ。無念。

あと裏ルートが全く見つからない件。存在を疑うレベルで見つかんないんだけど・・・これはテトメトが正直者だからだよね!

 

「きゃ~!ボーパルちゃんがひらひらだよ!」「わ~!ボーパルちゃんがふわもふだよ!」

「きゅ~い~……」


「あぁ、ボーパルがぺっちゃんこに……」


 アイギスの鎧をもらったついでに、クラスチェンジしたボーパルの装備も新しいのを作ってもらおうと思ったんだが、召喚した瞬間にミヤヒナに攫われてしまった。

 2人の手の上に掲げるように乗せられたボーパルが、あらゆる角度から観察された後に両サイドから双子の同じ顔にすりすりされてむぎゅむぎゅ潰れてる。

 ちっちゃいお手手をふりふりしてあたふたしてるのが可愛いなぁ。町の外で同じことしたらあのお手手に殴り飛ばされて吹き飛ぶ自信があるけど。

 まぁ、本気で嫌がってるならいくらでも抜け出せるだろうから放っておいても大丈夫だろう。


「んにゃ……」

「はいはい。ノゾミの分も何か作って貰おうね~。可愛いリボンとかがいいかな?」


 昨日ちょこっとだけ召喚したけど、しばらく召喚していなかったしなぁ。と思ってボーパルと一緒にノゾミも召喚したんだけど、頭をなでなでしようとしたら、スルリと避けられて俺に背中を向けて座られてしまった。

 一瞬ノゾミに嫌われたかと思って心臓が凍りかけたが、よく見ればツーンとそっぽを向いているノゾミのネコミミと尻尾がキョロキョロと辺りを伺うようにせわしなく動いているし、座っている位置も俺が手を伸ばせば届く程度の距離だ。

 そこまで確認してなんとなく察した俺が「俺が(・・)ノゾミをなでなでしたいので触らせてください」と懇願したら、仕方ないにゃぁ……って感じの鳴き声を零しながらルンルンと俺の懐に飛び込んできて、以降よそ見をするたびにノゾミに叱られてる。


「~~~!!」

「メェェ……」


 あ、ちなみにもう1人天使も召喚したんだけどアイギスの鎧の中を探検しているらしく、時々もこもこの中から歓声が聞こえてる。アイギスが時々くすぐったそうに身を捩って迷惑そうな顔をしてるが、多分フェアリーガーデンに帰ったら更に酷い事になるんだろうなぁ……アイギスがんば!


「んにゃぁ」


 あぅ。分かった分かった。ちゃんとノゾミの方を見るから顎に頭突きするのは止めてくれ。おひげがこしょばいから!お耳はむはむすんぞ!


「ふぅ……大体調べ終わったよ!」「ふぅ……大変な仕事だったよ!」


 嘘つけ。「一仕事終えたわ~」って感じで額の汗を拭うふりをしてるけど遊んでただけだろ。めっちゃ笑顔だし。


「ついでだし他のみんなの装備も新しいの作っておくね!」「闘技大会までには完成させるからね!」

「そうだな……俺は装備新しくなったけど、みんなは変わってないしな。お願いしようかな」


 ただ所持金が……くっ、本格的に狩りに行かないとな。ユニコーンを乱獲すればすぐお金が貯まりそうな気はするし大丈夫だろ。


「レン君にも所にも相談してくるであります!」「給料分の働きはするであります!」

「お、おう。なんで似非軍隊みたいな言い方なのかも分からないし、俺が給料を払ってる訳でもないけどよろしくな」


 絶対打ち合わせしてただろうという、完璧なタイミングでビシッ!と敬礼したミヤヒナがビシッ!ビシッ!と踵を返し、飛行機の様に両手を広げてキ~ン!と走っていった。いや、軍隊の真似をするなら最後まで徹底しろよ。いや、そもそも真似をする必要は無いんだけども。


「はぁ……じゃあ、一旦家に帰るか。アレも植えたいしな」

「きゅい……」

「メェエ!」


 徹底的に可愛がられてふらふらのボサボサになったボーパルと家に帰って眠りたいアイギスが賛同してくれるが、アイギスは帰っても眠れないぞ?フェアリー達に集られるだろうし、すぐにユニコーン狩りに行くからな。戦場へ!前線へ!そして死の淵まで!

 いや、多分そこまでは行かないけど。最近初見殺しが増えてきたから絶対無いとは言えないけどね。


 にしてもユニコーンか……移動手段として召喚しておくべきかな?ペガサスあたりに進化して俺を乗せて空を飛べたら便利だし。でもレベル上げがめんどいしなぁ……

 召喚枠はもう1つ余ってるけど……一応召喚魔法のレベル上げように封印だけしておくか。召喚魔法も進化するかもしれないしな。上級召喚魔法みたいな感じで。いや、確証は無いけど雷魔法とかあったし、あったらいいなぁ~って。その分素材が消えるのは今更だしな。


 -------------------------------------


「ただいま~」

「きゅい~」


「およ?ユウなのじゃ!お帰りなのじゃ!!」

「「「~~~!!」」」


 ふわっと一瞬の浮遊感の後にべちゃっとした泥の上に着地した。

 相変わらずリーンちゃん達は元気だなぁ……ミヤヒナも元気っ子だけど、自由に空を飛んで3Dで暴れるリーンちゃん達の方が楽しそうに見えるな。まぁそもそもの数が多いからって言うのもあるんだけどね。これで幼女と妖精じゃなかったら圧迫感がヤバイだろうなぁ……

 ……気のせいかフェアリーの数増えてない?気のせい?最初からこんなに居たっけ?なんか見覚えの無い子が増えてる気がするんだけど……


 モンスター ブラウニー Lv10

 状態 パッシブ


 うん。見覚えの無い三角巾とエプロンを着た子を鑑定してみたんだが、家妖精(ブラウニー)かぁ……確実に俺の影響だな!そういえばリーンちゃん達に家の管理を任せた気もする。ゲームだし要らない気もするけどもさ。


「久しぶりなのじゃ~?ふぉぉ!アイギスが羊毛になってるのじゃ!!」

「だから殺すなって」


 なんでミヤヒナもリーンちゃんも羊形態のアイギスを見ると肉やら毛やらを剝ぎ取ろうとするのか……

 いや?毛を刈るだけなら殺す必要は無いのかな?あ、でもミズキからフクロウの羽根を毟ることが出来なかったし羊から羊毛を刈る事も出来ないかもな。


「「「~~~♪」」」

「メェェェェェ……」


 ああ、やっぱりアイギスが大量のフェアリーに集られて妖精団子状態になってる……おしくらまんじゅうかな?

 ……聞いたことがある。ミツバチは天敵のスズメバチを殺す為に団子の様に固まって熱殺すると。

 つまりは全身にフェアリーを張り付けて、鎧の中を漁られまくっているアイギスもそのうち……


 まぁ、全身蜂まみれに比べれば、見た目ちっちゃかわいい女の子に全身抱きつかれて死ぬ方がいいけどな。


「それで、なのじゃ。イナリが遊ぼーって言ってるのに、ノゾミが構ってくれなかったのじゃ!それからそれから―――」

「にゃぁぁ」


「お、おう。そうか・・」


 ほんの2日ほど留守にしていただけなんだが、リーンちゃんには語っても語りつくせない程の話題があるらしく、右手の袖を掴まれてキラキラした目で要領の得ない話をずっと話してる。

 いや、まぁ緊急の用事も無いしいいんだけどね。ただ、片手をリーンちゃんに捕らわれて、片手でノゾミを抱いてる所為でノゾミをなでなで出来ない所為で、カプカプと左手を甘噛みされてる。痛くは無いからいいんだけど、今ちょっと撫でれないから離れててもらおうとしたんだが、ノゾミを抱いていた左手を胸元から離して降りてもらおうとしたら、前足と口で俺の左手にしがみ付いてぶら下がられてしまった。

 爪を立てても牙を立てても痛くは無いけど邪魔なんだが……そしてプラプラと俺の腕にぶら下がって揺れているノゾミを見て、新しい遊びだと思ったのかノゾミの下にどんどんフェアリー達が追加でくっついていく……

 あ、ヤバイ。腕がプルプルしてきた。俺もだけど、ノゾミの腕もプルプルしてきた。辛いなら離せばいいのに。


「のう、ちゃんと聞いておるか?ここからが面白いのじゃぞ!」

「あ、うん。聞いてる聞いてる。それでウィアナちゃんがどうしたって?」


「ウィアナ……?あ、そうじゃ!ウィアナがユウにお願いがあるって言ってたのじゃ!すぐに呼んでくるから待ってるのじゃ!」


 そう言うと俺の袖を離したリーンちゃんが飛行機の様に両手を広げてそのまま空を飛んで家の二階の窓に突撃していった。

 ……あのポーズ流行ってんのかな?


「ん……にゃぁ~~」

「「「~~~!!」」」


 あ、ついにノゾミが落ちた。下半身に纏わりついたフェアリーの所為で受け身も取れずにフェアリー達を下敷きにしてこけてる。

 普段のクールなノゾミもかわいいけど、甘えん坊のノゾミもなぁ……いや、割といつも甘えん坊だった気もするけど。ノゾミはツンデレさんだからなぁ……


「連れてきたのじゃ!」

「わ、わ、わぁ……!」


 お、おう。空飛ぶリーンちゃんに手を引かれてウィアナちゃんが空から降ってきた。

 腕だけを引っ張って空飛ぶとか肩外れるわ!もうちょっとちゃんと持ってあげて!そもそも空を飛ばなくても普通に家の入口から出てくればいいから!ゴスロリのスカートが大変な事になってるから!


「ほら!ユウにお願いしてみるのじゃ!」

「は、はい……」


 あぁ、可哀そうに。ウィアナちゃんの足が生まれたての小鹿みたいにカクカクしてる……

 ステータスオール1で腕を引っ張られて空を引きずられるとか怖すぎだろう……ウィアナちゃんが何をお願いしたいのか知らないけど、俺に叶えられる事なら叶えてあげようか。

 最初はツンツンしてたからみんなと馴染めるか心配だったけど、最近はウィアナちゃんも丸くなったみたいだしな。というか人格そのものが変わっているような気もするんだが、性格をトラウマで上書きしているような……

 う、うん。ウィアナちゃん。強く生きてね……?


「ゆ、ユウお姉ちゃんお願いがあります」

「あ、うん。なんでも言ってみて」


 なんか、一世一代の覚悟を込めた様な強い視線で睨まれてるんだけど。何を願われるんだろうか……引っ越しのお願いかな?でもここ以外にいい場所が無いんだよなぁ……でもまぁ。ウィアナちゃんの願いなら俺の全力で叶える所存で


「わ、私を買ってください!」

「ふゎい?」


 ちょ、ちょ~っとそのお願いは予想外だったかなぁ~?


もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


おかしいなぁ。ウィアナちゃんはもともと毒舌キャラにする予定だったのにすっかり大人しくなっちゃって・・・

まぁ、ボーパル達が居る所でユウに毒を吐いたら絞められそうだしなぁ。仕方ないか。ボーパル達が居なくて信者達が居る所でも絞められそう。

・・・あれ?ウィアナちゃん安全圏じゃ生きられないんじゃ・・・そして外に出てもステータスの低さで即死するという・・・うん。ウィアナちゃんの人格改変は生き残る為に必須だったんだね(白目)

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