165匹目 アイギスの新鎧
ダンガン□ンパ買ったよ!
というわけで、しばらく更新はお休みです。
超面白くてそっこーでクリアするか、超面白くなくてそっこーで飽きればすぐに更新します。
幼女□記も読みたいからね。仕方ないね。
おはよぅ~……ねむい。休みの日って寝ても寝ても眠くなるよな。むしろ寝すぎて寝るのに疲れてまた寝るレベル。
永遠にベッドから降りられない無限ループを断ち切る為に無理やり起きてFWOにやってきた。
……外出気分だけど、実際はベッドから降りてゲームを起動しただけだから部屋からは出てないんだけどね。
ヤバイわ~。FWOはメタボ製造機だわ~。俺は太らない体質だから関係ないけど。
……代わりに身長も伸びないけどね。横に大きくなってもいいから縦にも大きくなりたかったよ……
ん~、まだ頭回ってない気がするし、ちょっと情報の整理でもしようかな。
今のリアル時間はお昼過ぎぐらいで、ゲーム内だと夜だな。
えっと。昨日は何してたんだっけ?ん~。ログアウトして風呂に入っていたら翼が突撃してきてフィアちゃんについて根掘り葉掘り聞かれたことしか覚えて無い。
風呂場に頭を突っ込んだ翼がわーきゃー騒いでたんだけどフィアちゃんについてのあれこれを全部語ってたらのぼせるわ。
仕方ないので、今度アトリエに案内するからと約束してお風呂から追い出す事に成功した。
……翼って思春期の女の子だった気がするんだけど俺の気のせいだったのかなぁ……それとも最近のJCは兄貴の入浴中に平気で突撃してくるものなのだろうか……
……まさかとは思うけど”お姉ちゃん”って言いすぎた所為で俺の性別を忘れてたりしないよな?いやでも、翼は割とアホの子だからなぁ……お姉ちゃんって言いすぎて自己暗示みたいになってる可能性も否定できん……最近リアルでも時々お姉ちゃんって呼ぶときがあるからな。誰を呼んでるのかは分かるけどさぁ。気を付けろよな。他の人まで真似しそうで怖いんだよ。タクなら殴り飛ばせばいいけど他の人にまでそんな対応するわけにはいかないしなぁ。夏休み中に矯正しておかないと……
「あ、ユウ見つけた!」「あ、ユウ発見した!」
「ミヤヒナじゃん。おはよー。もうお昼だけどね」
ログイン地点の噴水の縁に腰かけて翼の矯正計画を練ってると、見覚えのある双子の女の子が手を振りながらやってきた。
ミヤヒナに会うのも久しぶりな気がしたけど、防衛イベントの次の日にミスリルを徴収されたりしてるから久しぶりってほどでも無いな。ただここ2日の内容が濃かっただけだな。
「おはよ~。聞いたとおり噴水で黄昏てたね!」「おひるよ~。情報どおりぼっちでボ~としてたね!」
「ステレオで微妙に違うことを言うのはデフォルトなのか?あとぼっち言うなよ」
それ以外にもツッコミどころがいっぱいあるけどミヤヒナだし細かい事は考えてないだろうからスルーしよ。
その内”スルースキル”ってスキルを覚えられるんじゃないかな?いや、ツッコんでるから無理か。
「昨日からユウを探してたんだよ?」「完成したからユウを待ってたんだよ?」
「完成……?ああ、ミスリルを預けてたよね。金属だからアイギスの防具か。見せて見せて!」
と、その前にアイギスを召喚しないとだよな。ほい、召還。
「メェエ……?」
「アイギスちゃんおはよう!」「アイギスちゃんおひるよう!」
「さっきも思ってたけど”おひるよう”って挨拶なのか?”お昼ご飯ができたよ~”って呼んでる様にしか聞こえないんだけど」
明らかに”寝起きです”って顔に書いてるアイギスが目をしばしばさせながら召還されてきた。
俺が言うのもなんだけどアイギス寝すぎじゃね?食っちゃ寝してるとウシになるぞ~。ウシ柄のヤギになるぞ~。
「ふむふむ。今の鎧もそろそろ修理か買い替え時だったね!」「ふんふん。タイミング的にもばっちりだったね!」
「あ~、アイギスは毎日大活躍だったからなぁ」
「メェ……?」
まだボーっとしてるアイギスを挟む様に陣取ったミヤヒナが左右からペタペタとアイギスの鎧を触って調子を確かめてる。
アイギスは最近全方位からモンスターにフルボッコにされたり、味方に爆破されたりの大活躍だったからなぁ……
……大活躍だよな?盾役としては正しいよな?正しいって事にする。ありがとうアイギス!
「という事でジャーン!これが新しい鎧だよ!」「という事でバーン!これがおにゅーのぼーぐだよ!」
「別に無理して微妙に違う事を言う必要は無いんじゃないのか?誰に課せられたんだよその無意味な使命」
ぼーぐだと防具よりもボーグに頭の中で変換されるから。虫型のミニ四駆しか思い浮かばないから。というかさっきからツッコミしかしてない気がする。レン君助けて~。ツッコミ要員が足りないよぅ~。
おかしいなぁ、昨日までは俺はボケ要員だった気がするのになぁ……
「メェ?メェエ?」
「えっと……鎧?……巨大綿菓子じゃなくて?」
「食べてみる?歯が欠けるかもよ?」「齧ってみる?美味しくなかったよ?」
齧ったのかよ!実践済みかよ!お前たちが作った物だろ!アイギスは食べてみようとしなくていいから!
【防具:鎧】ひつじさんなりきり鎧 レア度7
防御力+150 重量3 耐久値500
魔法銀を使って作られたヤギようの特注鎧
素材に魔法銀を使用しており高い魔法抵抗がある
【効果】
魔法抵抗:大
打撃耐性:大
ミヤヒナが取り出したのはなんかモコモコした物体だった。
俺やミヤヒナならば内部に埋まってしまいそうなほど大きなその物体は鑑定結果が正しいならばミスリルで出来ているらしい。金たわしかな?いや、あれよりはふわふわしてそうだけどさ。
「さぁ、アイギスちゃん。脱いで脱いで!」「さぁ、アイギスちゃん。着て着て!」
「待て待てい!ちゃんと買わないと性能落ちちゃうから!そもそも俺を通さないと装備の付け直しはできないから!!」
「メェエエ……」
そこらへんはミヤヒナの方が詳しいだろうに、せっかくの新鎧を放り投げたミヤヒナがアイギスに抱きつき、わしゃわしゃと撫でまわしながら鎧を外そうとガチャガチャしてる。
俺が装備解除しなきゃアイギスの鎧は脱げないだろうし、脱げたら問題なんだが分かってるのかね?その場のノリだけで生き過ぎだろう。
……まぁ、そんな2人の相手も嫌いじゃないけどさ。
てなわけで、チャリンと新しい鎧を購入してパパっとアイギスに着せてみた。
……軽く言ってるけどそれなりのお値段はしたんだけどね。レア度7の鎧……恐ろしや……金かかるのがアイギスだけでまだ良かったよ。これが全員分となると軽く破産してたわ。やっぱサモナーは万年金欠やわぁ。第四層に行けるようになったし、レベ上げついでに小遣い稼ぎもしないとな。
「ふおぉ!アイギスちゃんがひつじさんになったね!ジンギスカンだね!」「ふわぁ!アイギスちゃんがもっこもこになったね!ラムTボーンステーキだね!」
「喰われてる喰われてる。というか、ラムTボーンステーキにもこもこ要素は一切ないからな。むしろそんな料理をよく知ってたな。食べたことあんの?」
「メェェ。メェエエ?」
ミヤヒナも言ってみただけだとは思うんだが、自分を調理して食べようとする計画を楽しそうに話すミヤヒナに本能的な恐怖を感じたのか、アイギスには珍しく俺を盾にするように俺に後ろに隠れて、俺の体の後ろから頭をそろ~っと覗かせてミヤヒナの様子を伺っている。勿論ちょっとした大型犬以上のサイズがあるアイギスが俺の後ろに隠れきれるはずもなく、大部分がはみ出しているんだけどな。
頭周りは何にも変わってないんだけど、体がもっこもこになったアイギスにそんなおどおどした態度を取られちゃうと……
「「「かわいい!」」」
「メェ!?」
「「「確保~!!」」」
「メェエエエエエ~~~」
目をキュピーンと光らせた俺とミヤヒナを見て、この場に自分の仲間は居ないと悟ったアイギスがきびすを返して逃げ出す前に、3人で飛び掛かってアイギスを確保した。
ほうほう。アイギスの新鎧はポヨンポヨンの新感覚だな。衝撃を拡散させるためか、もっこもこしているアイギスの鎧はバネの様に押したらボヨヨンと跳ね返ってくる。楽しい。ぎゅぅ~っと抱きしめて抱きしめて~……ボヨヨ~ン!くっくっく。ティーニャ辺りのおもちゃにされてるのが目に浮かぶなぁ……いや、ティーニャじゃちっちゃすぎて、ボヨヨンできずにもこもこに刺さるかもな。ボヨヨンするゆとりの為か割とスカスカだからなこの鎧。刺突とかだと普通に刺さりそう。一応一番肌に近いところはミスリルで編んだ鎖帷子みたいになってるから全くダメージを軽減できないって事は無いだろうけど、注意が必要だな。
「アイギスちゃんボヨンボヨンだね!」「アイギスちゃんすべすべだね!」
「メェエ……」
俺と一緒にアイギスに抱き着いたミヤヒナもアイギスをボヨンボヨンしたり、もこもこに手を突っ込んでみたりして触り心地を確かめてる。
アイギスはもう、完全に諦めたみたいで五体を投げうってされるがままになってる。
いつもの様に体を横にポテンと倒した結果、ポヨンポヨンの鎧だけが地面に付いていて、俺やミヤヒナがアイギスを押すたびに、ポヨンポヨンと上下に揺れ動いてる。なにこれ。楽しいんですけど。バランスボールかな?
ミヤヒナもボールの様に弾みだしたアイギスがおかしいのか、笑いながらポヨポヨしてる。
流石にちょっと遊び過ぎたかな~と思わなくもないが、ふと気が付くとアイギスは既に夢の世界へと旅立っていたので問題ないだろう。
……この状態でも眠れるって……アイギス。お前やっぱり大物になるよ。うん。間違いない。
もふもふ!
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というわけで、久しぶりのミヤヒナ登場とアイギスの新鎧でした~。
ついにアイギスももふもふの仲間入りを・・・
いや、もふもふなのか・・・?ポヨンポヨンではあるけれども。
でもあのポヨポヨの着ぐるみは寝心地よさそうではあるよね。低反発布団的な?寝てたらもれなく仲間にポヨンポヨンされるけど。
そして、この鎧を着たアイギスを想像して真っ先に思い浮かんだのが、坂道を転がしたいなぁ・・・という考えだった件。たぶんおむすびころりん 並みに軽快に転がっていってくれるはず!アイギスなら出来る!自分を信じて!
それでは、ドラえ○んから、ちび○子ちゃんに変わったパンダロボットをぎゃふんと言わせたらまた会いましょ~!もふもふ!(←挨拶)




