150匹目 VSエルダートレント
《プレイヤーがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ボーパルがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:アイギスがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ミズキがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:ティーニャがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:イナリがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《召喚モンスター:アイギスがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《チャームバタフライの封印率が100%になりました》
《チャームバタフライが封印完了しました》
《封印完了モンスターが30体になりました》
《召喚可能モンスター枠が1つ増えました》
ユウ クロスサモナー
Lv38 → Lv39
体力 15
筋力 13
敏捷 27
器用 16 → 20
魔力 60
精神 50
スキル
杖Lv30 → 32 蹴りLv25 空歩Lv12 召喚魔法Lv28 → 30 火魔法Lv12 水魔法Lv41 → 42 付加魔法Lv19 → 22 鑑定Lv31 → 33 ダッシュLv20 → 25 回避Lv31 防御Lv7 耐寒Lv8 耐暑Lv5 毒耐性Lv1 幻惑耐性Lv42 夜目Lv20 → 21
奥義
共鳴召喚Lv1 → 2
最大共鳴可能時間 1分 → 2分
ステータス共鳴値 10%
最大共鳴スキル数 3
再使用待機時間 24時間
《スキルポイントを2点獲得しました。SP0→2》
ボーパル 月光兎
Lv38 → 39
体力 15
筋力 62 → 64
敏捷 51 → 53
器用 14
魔力 19
精神 15
スキル
月光合成 槌術 ボーパル流格闘術 空間察知 ダッシュ 空中機動 未来予測 回復魔法 幻惑耐性 混乱耐性 暗中模索(NEW)
ミズキ セージオウル
Lv36 → 37
体力 12
筋力 11
敏捷 40
器用 12
魔力 63 → 65
精神 30 → 32
スキル
輸送機 索敵 夜目 光速飛行 風魔法 雷魔法 麻痺の魔眼 高速詠唱 エコ魔法 回避 幻惑耐性 混乱耐性
アイギス 金剛山羊
Lv36 → 38
体力 70 → 74
筋力 15
敏捷 17
器用 23 → 27
魔力 27
精神 20
スキル
危機察知 悪路走破 怒り ダッシュ 威圧 受け流し 金剛 注目奪取 全体防御 火属性耐性 毒耐性 幻惑耐性 混乱耐性
ティーニャ リトルエンジェル
Lv35 → 36
体力 12
筋力 1
敏捷 29 → 33
器用 14
魔力 70
精神 40
スキル
浮遊 四属性魔法 魔力圧縮 並列詠唱 炎魔法 氷魔法 光魔法 属性魔法耐性 高速詠唱 隠蔽 回避 耐寒 幻惑耐性 混乱耐性
イナリ 妖狐
Lv26 → 27
体力12
筋力11
敏捷36 → 37
器用15
魔力42 → 43
精神16 → 17
スキル
爪術 火魔法 狐火 幻術 並列詠唱 幻惑無効 物理耐性 火属性耐性 混乱耐性 隠形 夜目 防御 回避 暗殺
「フィアちゃん。アレを見てくれ……どう思う?」
「……すごく……大きいです……」
「きゅい!」
フィアちゃんと2人並んでポカーンと大口を開けながら見上げているのは、どこぞの世界遺産に登録されていそうなほど巨大な大樹だ。
無駄に多いイベント率に辟易としながらも道なき道を掻き分けて進んでいた俺達は、先の見えない樹海の中で唐突に現れた木の生えていない広場の様な場所に出て、そのど真ん中にドンと聳え立つ世界樹っぽい木を発見してアホ面を晒している。
まぁ、大口を開けているのは俺とフィアちゃんとミズキぐらいで、あとは純粋にはしゃいでいるか興味無いから無関心かなんだがな。
どことなく神聖な雰囲気を放つ大樹を見て、いつもと変わらない対応をされると微妙な気持ちになるが、状況に飲まれず己を貫けるその姿は頼もしくもある。
なにせ、森の中にポッカリと開いた空白地帯とか、身に覚えがありすぎるしな。
「ギ、ギィィィィイイイイイイ!!」
モンスター エリアボス エルダートレント Lv40
状態 アクティブ
「やっぱ、ボスか!気を引き締めて行くぞ!」
「きゅい!」
「ホー!」
「メェ」
「コーン!」
大樹が風も無いのにわっさわっさと蠢きだし、黒板を爪で引っ掻いたような硬質な物同士が擦れあう音が広場に響き渡ったと同時に、俺達の元から3つの影が大樹へと飛んでいき、4つの影が俺とフィアちゃんを守る様に広がる。
現状の召喚モンスターはボーパルと、ミズキと、アイギスと、イナリだ。ボス戦ならティーニャが欲しかった所ではあるんだが、ついさっきイナリと交代したばっかりだな。
まぁ、交代したばっかりでイナリのMPは満タンだから良しとしよう。敵が木だからイナリの狐火は強力な武器になりそうだしな。
そのイナリは今、俺とフィアちゃんを守る様に4つの尻尾を膨らませて、エルダートレントを睨んでいる。
ステータスこそ魔力に偏っているものの、遠近戦両方をこなせるイナリの役割は俺達の守りだ。攻撃は我らの頼れるヒーローにお任せだな。
「ギィィィィィイイイイイ!!」
「……むぅ……頭がギンギンします……」
無いよりは気持ちマシだと信じたい威力の付加魔法を唱えている俺の隣で、トゲトゲ鉄球を片手に戦闘態勢を取るフィアちゃんが端整な顔をほんの少し不快そうに歪めながら呟く。
エルダートレントの鳴き声には特に状態異常の効果とかは無いみたいだが、天へと聳える巨体から放たれる不協和音は俺達の耳から脳へと侵入して、内側から掻き乱してくる。
ぶっとい幹から生えている大小様々な枝が、ムチの様にしなって先頭を突っ走るボーパルへと襲い掛かるが、地を蹴り、枝を蹴り、空を蹴るボーパルを捕らえきれずに全てが空振る。
「きゅぃいいいい!!」
バギャァアアンン!!
「ギィイイイイイイイ!!」
全ての攻撃を回避しエルダートレントへと縋り付いたボーパルが、その太い幹を圧し折らんと小さな足を振るう毎に、腹に響く轟音と、頭に響くうめき声のデュエットが飛んでくる。奴の口を封じようにも、樹木のどこからこの声が聞こえてくるのかさっぱり分からない。
というか、モンスターだからって木まで喋る必要は無いと思うんだ俺。
トレントみたいな人型や、デク○樹みたいに顔があるんならまだ分かるけど、目の前のは本当にただの木だからな。それが自力で動いてうめき声を上げるとか、ホラゲーかよ……柳だったらアウトだったな。
「『スピードエンチェント』!っと。エンチェント終わり。やること無くなった」
「……いえ、無くなってはいないでしょう。まだ戦闘は始まったばかりです」
固唾を呑んでボーパル達3匹の戦いを見守るフィアちゃんの横で、エンチェントを掛け終わったから観戦モードに入ろうとしたら怒られた。
そりゃあ、火魔法を使ったり扇の能力で狐火で攻撃したりは出来るけど、ぶっちゃけ要らない気がするんだよね。だって、イナリ以外のメンツはキツネ狩りマラソンで大幅レベルアップしてて、目の前のボスと殆ど同レベルなんだもん。
ほぼ同レベルの前衛盾後衛相手に地面に根を張って動けないボスがなにするものぞって話だよな。
まぁ、ヤバイ状態異常攻撃とかを持ってたら話は別だが、それを警戒して俺とフィアちゃんはボスエリアの境界ギリギリで護衛まで付けて見学してるんだから多分大丈夫。ピンチになったらフィアちゃんを抱えてバックステップすれば逃走成功。よゆーよゆー。
「んじゃ、応援しよっか。みんな頑張れ~」
「……頑張ってください」
「コーン!」
小さなお手手を胸の前でぎゅっと握って応援するフィアちゃんかわゆす。
しまった。チアリーダーのコスプレを貰ってくるべきだったか。ミヤヒナなら普通に持ってそうな気がするんだよなぁ。そんで、チアリーダーの服を着て応援したら実際にステータスが上昇する仕様ならフィアちゃんも断れずにミニスカ履いて両手にポンポンを持って、照れた顔でピョンピョンする事に……
「……ユウさんからおバカな事を考えている気配がします」じ~
「ソ、ソンナコトナイヨ~。ミンナガンバレ~(棒)」
ジト目を向けてくるフィアちゃんからギギギと視線を逸らして巨大な敵に歯向かう小さな影へと視線を向ける。
「きゅぃいいいい!」
我等がヒーローボーパルはぶっとい幹を螺旋状に駆け上がりながら枝の波状攻撃を回避し、震脚の要領で足場にしている幹を踏み砕いている。
ボーパルが駆け登った跡を辿る様に樹皮が爆ぜて螺旋の模様を描いていく。
ボーパルはアレなのか?足の裏に起爆装置でも付いてるのか?駆け上り続けてるって事はスキルじゃなくて技術でやってるって事でしょ?
流石ボーパルさんですわ~。さすボー!語呂わるっ!
「ホー!」
縦横無尽に空を翔け、回避も容易いミズキは一撃で断ち切れそうな細い枝を選んで風魔法で切断して回っている。
切れた枝は幻であったように掻き消えて、断面から新たな枝が生えては来ないようだ。
幹以外はダメージの倍率が低いのか、HPはあんまり減っていないようだが、攻撃手段が減るのはありがたい。
どうもこの敵はでかくて固い体で耐えている間に、圧倒的な手数で押しつぶすタイプっぽいしな。全然減らないHPに焦れて大技の為に足を止めたら袋叩きにされそうな感じ。
ボーパルがスキルを使わないのもその辺を考慮してかもな。単純に硬直したら落下するからかもだけど。
「メェエ!メェエエエ~」
壁面走行能力も飛行能力も無いアイギスは、ボーパルへ向かう枝を1つでも引き受けようと挑発しまくった結果。全方位からムチの様にしなる枝に群がられて空中に吊るされて触手プレイみたいになってる。
だから硬直したら袋叩きにあうって言ったのに……いや、言ってないけど。
ブタの丸焼きスタイルで吊るされたアイギスがペチペチとムチ攻撃されてプラプラと揺れてる。
なんか楽しそうにも見えるけど結構なピンチだよなアレ。攻撃を喰らう瞬間だけ金剛を使ってダメージを喰らわない様にしてるけど、MPがギュインギュイン減ってるから長くは続かないだろうしな。しゃーなし。一思いにやってやろう。
「イナリ。合わせて行くぞ!」
「コーン!」
イナリが鳴き声を上げると同時に尻尾の延長線上に4つの狐火が浮かび、赤い扇を開いた俺の扇の上にもイナリの狐火よりも一回り大きな狐火が1つ浮かぶ。
今まで比べた事なかったけど、狐火の大きさは魔力の値で変わるのかね?まぁ、どうでもいいけど。
「よし!飛んでけ!」
「コーン!」
俺が振りかぶってブン投げた狐火に追従するようにイナリの狐火が飛んでいく。
追加スキルだからか狐火の操作性はあんまり良くないんだよねぇ。精々野球の変化球ぐらいしか曲がらない。イナリは自在に操ってるのにな。
むぅ。微妙に悔しいぞ。今こっそり練習してビックリさせてやる。
「……援護します」
俺がイナリに嫉妬していると背後からフィアちゃんの声が届き、俺の頭上をまあるい物体が直線を描いてぶっ飛んでいった。
砲丸投げの玉ぐらいのソレは、真っ赤な球体の天辺からチョロリと紐が生えており、クルクル回転しながら飛んでいく球体の壁面にはガイコツと交差した骨の模様が書かれていた。
ドォオオオオオン!!
「メェエエ!?」
「ギィイイイイイイ!!」
ナイスコントロールでアイギスに当たる直前の狐火にぶち当たったソレは直後に轟音を立てて爆発し、モクモクとドクロの煙を上げている。なんかお仕置きされそうな煙だなぁ。いや、あれはお仕置きされた跡に出てくるんだっけ?いや、自爆した時に出る煙だっけ?まぁ、どっちでもいっか。
「……きたねぇ花火だ……」
「……ストライク。です」
いや、そんなドヤ顔で言われても、どう見てもデットボールなんですがそれは。バッターじゃなくてキャッチャーがアウトでチェンジだよ。
「メ、メェエ……」
あ、生きてた。
拘束が断ち切られ、ボトッと落ちてきたアイギスは白い毛並みが煤けて黒くなっており、頭がアフロになってる。
古い!表現が古いぞ!いや、爆発も古典的だったからむしろ正解なのか?空気を読んだ結果のアフロなのか?まぁ、状態異常とかでは無さそうだしどうでもいいか。
「ギィイイイイイイ!!」
おーおー、怒ってらっしゃる。今の爆発で枝が纏めて焼き切られたからかな?
ミズキと俺達の活躍でエルダートレントはどんどんハゲになっていってるからな。加工しやすくなっているようで何よりだ。
コイツのドロップをレン君に渡したら喜びそうだなぁ……
「きゅい!!」
「……!ユウさん!!」
「……はえ?」
取らぬタヌキの皮算用をしていた俺は索敵持ち2人から発せられた警告に咄嗟に反応できなかった。
獲物を前に舌なめずりをするなんていう三流のすることをしていたツケは俺の足の間から顔を出し、真上へと真っ直ぐに向かってきていた。
もふもふ!
誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。
最近休日だと筆が進まなくなる病に罹ってしまった・・・
時間があるとちょこっとゲームしたくなったりするんだよねぇ。そして時間が無いと執筆できないという・・・




