13匹目 ウサギさんセットで街へ
ただいまー(生存報告)
平地よ私は帰ってきた!!
という訳で帰還&生存報告を兼ねて短いですが1話上げます。
《セット装備が揃いました。セット効果が解禁されます》
全身真っ白。ふわふわうさぎさんセット着装!
むふふ~。敏捷補正が山のように付いてるからか体が軽い軽い。今ならボーパルみたいに2、3メートルぐらい垂直跳びできそうな気さえする。
それはさておき開放されたセット効果を確認しますか。
たぶん敏捷補正の重ねがけとかだと思うけど。あるいは器用値かな。器用値って何に関係しているのか未だに良く分かんないんだよねー
うさぎさんずきん セット効果:セットスキル:索敵
うさぎさんてぶくろ セット効果:器用補正:中
うさぎさんぶーつ セット効果:セットスキル:跳躍
うさぎさんわんぴーす セット効果:敏捷補正:中
……なんだこれ。もう一度言おう。なんだこれ。
器用補正と敏捷補正、お前達はいい。妥当なセット効果だと思う。だがセットスキル。お前はだめだ。
これってつまりはうさぎさんセットを装備している間、索敵と跳躍のスキルを所持していないのに使えるって事だろ?
まぁ、この二つは普通にスキル一覧にあるしSPを4も消費すれば簡単に手に入るけど……あれ?それほどおかしくは無いか?
いやいや、たかが4ポイント。されど4ポイントだ。
跳躍は良く分からんけど索敵の大切さはよくよく身にしみているからポイント消費無しで覚えれたのはありがたい。
ボーパル達を殺すつもりは一切無いが、もしも別行動をとってもこれである程度は戦えるだろう。戦闘回数てきに。
閑話休題
さすがに疲れてきたので一旦街へと帰ろうと思う。
戦闘は一回もしていないが右へ左へ走り続けるだけでかなり疲れた。
リアさんに渡すようのウサギの肉も確保したし。ウサギは剥ぎ取ったら何かしらのアイテムを落とすおかげで毛皮の数も大変な事になっている。
懐に入ってくるであろうお金とリアさんの驚く顔を思い浮かべて頬を緩ませつつスキップで街へと戻った。
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ぴょこたん。ぴょこたん。ぴょんぴょんぴょん。ホー。
ざわっ
ぴょこたん。ぴょこたん♪ぴょんぴょんぴょん。ホー、ホー。
ざわっ、ざわっ
「あっ、リアさんこんばんわです」
「え、ええ、こんばんわ。……えーと、ユウ君?その格好どうしたの?」
「いいでしょー?ウサギのレアドロップで出たんですよー」
ざわわっ
「……うん。ユウ君がいいなら別にいいんだけどね。それで私の所に来たのって、もしかして?」
「ほいっ。頼まれていたウサギの肉」
ドサドサ
ざわわわっ!
「……えーと、これはいくつあるのかしら?」
「んー、確か37個だったはずです」
ざわわわわっ!!
「そ、そう……これを、全部、買い取れば、いいの、かしら?」
「あっ、それとこれもお願いします」
ドサドサドサドサドサドサ!!
ざわわわわわわわわわわわ!?
屋台の横に山と積まれる毛皮。うるさい外野。痛そうに頭を押さえるリアさん。
「こっちは、いくつあるのかしら……?」
「んー、150はあったはずです」
ざわわわわわわわわわわわわ!!?
「うん。えーと、ごめんなさいね?流石にこれだけ数があると手持ちで足りるか分からないわ。というかもし足りても払っちゃうと手持ちが心もとなくなりそうだから支払いは明日のこの時間でもいいかしら?約束のシチューもそれまでに作っておくから」
「ええ、別に今すぐ買いたいものも無いので大丈夫ですよー。でわでわ、シチュー楽しみにしてますね♪」
「きゅい!」
「ホー!」
商談も無事に終わり上機嫌のまま、また門を目指す。
次はどこに行こうか。今は何と当たっても負ける気がしないし夜の森でも探索しようか?それともまだ行ってない方角にでも足を伸ばしてみようか。
にしても今日はいつにもまして賑やかだな。何かお祭りみたいでちょっと楽しい。
「……あー、あのねユウ君……言おうかどうか迷ってたんだけどね……あなた、掲示板でお祭りになってるわよ」
「?」
緩む頬もそのままに上機嫌のまま鼻歌のひとつでも歌いつつ背を向けた俺をリアさんが呼び止めた。
……で?掲示板ってなんぞや。駅とか役場の隣に置いてあってイベント情報とか特売情報が更新されてると、どこからとも無く小鳥が飛んでくるあれかな?
とか思ってるとリアさんからメール。中身はURLだった開けばいいのかな?どれどれ




