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144匹目 添い寝

くっ、あっちの主人公に引っ張られてついつい自覚的にセクハラをしてしまいそうになる・・・


みんなも同時に2つの話を連載するときは混ざらないように気を付けようね!


あと、今回後書きが長いです。

みんなも後書きを書きすぎて、後書きが本編じゃね?って言われないように気を付けようね!

テトメトとの約束だぞ!

「さあ、フィアちゃん一緒に寝ようか!」

「……お断りします」


 がーんだな。出鼻を挫かれた……


 ちょっと何言ってるか分からないオークを始末して、何回か木材を入手しつつ無事にキツネちゃんが居る社までやってきた時には既に辺りは暗くなっていた。

 幻惑耐性も上がって今更キツネちゃん相手に苦戦をしたりはしないと思うが、フィアちゃんを守りながらの戦闘になるし、一応朝になってキツネちゃんの影が見えるようになってから戦闘することにして。

 今日は境内にテントを張って寝る事にしたからフィアちゃんに添い寝を頼んだら断られた。←今ココ。


 ちなみに召喚モンスターのみんなはボーパルを除いて送還済みだ。今頃寝てるか、遊んでるかしてるんじゃないかな?


 俺達だけならこのまま突き進んでもいいんだが、フィアちゃんに徹夜で強行軍をさせたくないし、流石に眠気がな……VRゲームはテレビゲームよりも精神的に疲れるからなぁ……目が疲れたりはしないんだが、頭が疲れるんだよ。眠い。

 それに寝る子は育つっていうしな。俺はちょっと成長期が来るのが遅れてるだけで、よく眠ればまだまだ身長が伸びるはず!


 ……なぜだろう。どこからか『もう無理だと思うよお姉ちゃん(笑)』っていうテレパシーが飛んできたような気がした。くっ、こいつ直接脳内に……!!

 まっ、幻聴だろう。シルフは今ここに居ないしな。とりあえずファミ○キ買ってくるように返信しとこうっと。


「……どうしてフィアがあなたと一緒に寝る必要があるんですか……」

「え?そりゃあいつモンスターに襲われるか分からない街の外で1人で寝るのが危ないからでしょ?え?まさかフィアちゃんはその寝袋で1人で寝る気だったの?そんな危ないことはさせられないよ!」


 俺は”心底驚きました”という目でフィアちゃんを見つめる。

 実際にはキツネちゃんの境内にザコ敵が入ってくる事は殆ど無いし、寝てしまったら(ログアウトしたら)俺は消えるだろうから殆ど意味は無いんだが、今この瞬間にある程度の説得力があり、フィアちゃんが自分が間違っているんじゃないかと思ってくれれば問題ナシ!


「……他の人達もみんな一緒に寝てるのですか?」

「ん~、俺は他の人と夜を共にしたことは無いから分からんけど、普通に考えたらそうだろうな」


 ログアウト用のテントって高いし。使う時はログアウトボタンをポチっとするだけだから複数持ち歩く意味が無いしな。

 パーティメンバー共用に設定してある大きめのテントを買って使うのは当然だろう。

 俺のは1人用のちっちゃいのだが。


「……むぅ。あなたは、いいんですか?その……フィアと一緒に寝る……こと……」

「え?大歓迎だけど?友達と一緒に寝るなんてお泊り会みたいで楽しいじゃん!」


 リアルでお泊り会なんてやったこと無いけどね!

 可能性があるとすればタクだけど、タクの家は目と鼻の先にあるから、夜遅くまで遊んでても問題なかったしな。泊まる必要性がなかったんだよね。

 タク以外の友達は……やめよう。考えてて悲しくなる。


「……やっぱりあなたは変な人ですね……分かりました。それではお邪魔させてもらいます……フィアに変なことをしたらすぐに通報しますから」

「変なことなんてしないから、だいじょぶだいじょぶ」


「……間違えました。フィアに触ってきたらすぐに通報しますから」

「……ちぇっ」


 折角フィアちゃんをぎゅ~して寝ようと思ってたのに~。


「……見張りとしてボーパルちゃんにはフィアと一緒に寝てもらいます」

「きゅい?きゅい!」


「ああ!俺の抱き枕(ボーパル)が!」


 テントで寝るときの俺の抱き枕であるボーパルがフィアちゃんに寝取られてしまった……

 フィアちゃんを抱き枕にするのも断られてしまったし、俺とフィアちゃんがテントで横になったら、もふ力トップのイナリがテントに入ることも出来ないから、フィアちゃんとボーパルが仲良くもふもふしている横で、俺だけ1人寂しく寝る事に……!?


「待った!異議有り!再審を要求する!」

「……却下します」


「そんなー(´・ω・`)」

「きゅい?」


 いや、ダメだ!もふもふを愛するモフリストの1人としてここは引けない!譲れない!


 例え相手がフィアちゃんでも男には負けられない戦いがあるんだ!!


「異議有り!ボーパルの召喚主は俺だ!つまりボーパルと一緒に寝る権利は俺にあると言える!」

「……異議有り、です。召喚主だからといってボーパルちゃんの心まで思い通りにしようなんて許せません」


「……なら、ここはボーパルに決めてもらうしかないみたいだね……」

「……ですね。ボーパルちゃんが決めた事なら納得できます」


「「さぁ、ボーパル(ちゃん)!どっちと一緒に寝たいか選んで(ください)!」」


 珍しく言い合いをした俺とフィアちゃんが同時にボーパルへと手を伸ばす。

 おろおろと俺とフィアちゃんの間で視線を行ったり来たりさせていたボーパルだったが、やがて覚悟を決めたように俺達の方へ足を進めてきた。

 よし来い!ボーパル!俺達の絆をフィアちゃんに見せてやるんだ!


「きゅ、きゅい~……きゅい!!」


 俺とフィアちゃんから同時に誘われて悩んだ結果、ボーパルが選択したのは……


「きゅい!きゅいきゅい!きゅきゅうきゅい!!」


 両方だった。


 小さな体を目一杯広げて、俺とフィアちゃんが伸ばした手の両方に乗っかったボーパルが俺達になにか言ってる。

 言葉は分からないが言いたい事はなんとなく分かる。「けんかはダメなの!」とか「あたちのために争わないで!」とか多分そんな感じだろう。


 まぁ、でも、とりあえず……


「「ボーパル(ちゃん)かわいい!!」」


 俺とフィアちゃんの手にもふっ!と張り付いて、ぎゅ~っと抱きしめながらきゅいきゅい鳴いてるボーパル萌え~。手のひらがふかふかできもちいよぅ~。幸せ~。


「……むぅ。でも、どうしましょう。これでは決着がつきません……」

「だな。ボーパルが1羽しかいないから2人で仲良く半分こするって訳にもいかないしなぁ……」

「きゅい……」


 俺達の手に捕まって、お腹をもしゃもしゃ弄られてるボーパルがビクッと反応した。恐らく2人で仲良く半分こされている自分の姿でも想像したのだろう……うっかり俺も想像しちゃったじゃんか。グロ注意。


「……そうです。その手がありました。2人でボーパルちゃんを半分こにしましょう」

「えぇえええ!?」

「きゅいいい!?」


 フィアちゃんの口からビックリな発言が!

 え?あれ?フィアちゃんってボーパルの事が好きなんだと思ってたのに、ボーパルの(もふもふ)が目当てだったの!?ナンテコッタイ!


「……何か失礼な勘違いをされている気がしますが……フィアにいい考えがあります。フィアの言う通りにしてください」

「お、おう。お手柔らかにね……?」

「きゅい……」


「……ふふっ。大丈夫です。フィアに任せてください」


 すごい自信満々にふふんっとフィアちゃんが笑っているが、どうも嫌な予感がするのは気のせいだと思いたい……


 -------------------------------------


「……それで、”これ”がフィアちゃんの考えた”いい考え”なの?」

「……はい。これならフィアも、あなたもボーパルちゃんと一緒に寝れます。完璧です」

「きゅい!」


 俺の問いかけに対する答えは俺の顔の超至近距離からフィアちゃんの暖かな吐息と共に帰ってきた。


 俺は今、テントで横になって、胸元にボーパルを抱いている。

 フィアちゃんもテントで横になって、胸元にボーパルを抱いている。


 つまりはどういう状況かというと、ボーパルを真ん中に俺とフィアちゃんが向かい合って寝ているわけだ。

 お互いの間はボーパル1羽分しかなく、互いの吐息が顔にかかり胸の鼓動さえも聞こえそうなぐらいの至近距離だな。


 ……フィアちゃんがいい考えだと楽しそうだから指摘はしないけど、元々は俺がフィアちゃんに触らないように見張りとしてボーパルと一緒に寝ようとしてたはずなのに、かなり至近距離でボーパルを抱いている手や胸を触れ合わせつつ、見つめ合いながら寝るという。ラブラブカップルでも寝苦しくてやらないような格好になってるんだが、それは……

 まぁ、フィアちゃんがそれでいいならいっか。役得役得。


「……今日は、ありがとうございました。フィアを、アトリエから連れ出してくれて……フィアだけじゃ、クマさんと出会った時にやられてました。ありがとうございます」


 ゆったりと目を閉じて、精巧なお人形のように眠るフィアちゃんの寝顔を眺めていると突然お礼を言われた。

 1人だけ寝顔を眺めようとしていた事を咎められるのかと思って、ビクッとしてしまったが杞憂でなによりだ。


「別に気にしなくていいよ。俺達も楽しかったしさ。なぁボーパル?」

「……きゅい」


 俺に名前を呼ばれて、半分寝に入っていたボーパルが目をしばしばさせながら答える。

 あぁ。起こしてごめんよ~。ゆっくり寝てていいからね~。なでなで。


「きゅい……」


 頭をなでなでされて安心したのか、ボーパルはまた目を閉じて寝始めた。かわぇえなぁ~、癒されるわ~。


「……ボーパルちゃんかわいいです」

「だな。明日もまた探索をする……というか、明日が本番になるだろうし俺達もそろそろ寝ようか」


「……はい。おやすみなさい」

「おやすみ。フィアちゃん……」


 寝静まった夜の森で、互いの吐息とボーパルの鼓動を感じながらゆっくりと眠りにつく。


 今日は色々な事があって楽しかったなぁ……でも本番は明日だ。気合入れていかないとな!



 ……



「……ねぇねぇ。好きな人いる?」

「……早く寝てください」


 お泊り会の定番らしいネタを振ったら怒られてしまった……

 仕方ないからおとなしく寝ることにしますかね。

もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想の方へお願いします。


大丈夫。これぐらいならGMに通報されないはず・・・

一言目からセクハラだったとか言ってはいけない。


・・・何故読み返したし。(未来予知)


まぁ、これぐらいなら十分セウトでしょう。

・・・あれ?セウトって結局どっちなんだっけ?セーフ?アウト?まぁどっちでもいっか。


こっちでセクハラ出来ないからあっちでしてるのにユウまで引っ張られるわけにはいかないんだけどねぇ。フィアちゃんがかわいいから悪い。俺は悪くねぇ。


これからも『サモナー始めました』はもふもふ重視で行く所存ですのでよろしく!


・・・そろそろ、ひたすら召喚モンスターをもふるだけの話を書きたいなぁ。

というわけで、アイギスの゛あの゛鎧が出来たらそんな話を書きます!いつ出来るかはストーリーの進行次第!

だって今回全く進まなかったしね・・・


フィアちゃんとの仲はちょっと進展したけど。伏線張るのって難しい・・・

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